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レポート

【ONE】鈴木博昭、ノンオーの右ミドルに敗れる。佐藤将光がONE初陣でKO勝利、徳留もONE初勝利=5.10「ONE」タイ

2019/05/10 21:05

【PRELIM】

▼SUPER SERIES ムエタイ・フライ級 3分3R
×シントンノーイ・ポー・テラクン(タイ)
[判定0-3]
〇サヴァス・マイケル(キプロス)


ケージでのオープンフィンガーグローブ戦。シントンノーイは長きにわたり、ムエタイのトップ戦線で活躍してきた大ベテラン。ラジャダムナンスタジアムのMVP、ルンピニースタジアムのフェザー級王座を獲得した経験を持つ。2014年6月にルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級6位として初来日し、前口太尊に2RでTKO勝ち。同年9月の再来日では梅野源治と引き分け、2015年3月には森井洋介をハイキックでKOした。昨年10月のONEではRISEフェザー級王者・工藤政英を老獪なテクニックで破っている。


対するマイケルはタイで活躍するキプロス人選手で、2018年にはトーナメント戦のTOYOTAムエマラソンで2度の優勝。現在はラジャダムナンスタジアムを主戦場としており、層の厚いライト級で5位にランクインしている。ムエタイレジェンドのシントンノーイを相手に、若く勢いのある実力を見せつけるか。

1R、オーソドックスで長身のマイケルはノーモーションの左ジャブで何度もシントンノーイのアゴを上げさせる。 首相撲でもシントンノーイに競り勝ち、左ローから対角の右ヒジに、1Rからシントンノーイが後ろを見せることに。


2R、懐の深いマイケル。右ミドル、首相撲からヒザ! さらに左ボディから右ミドルと左右・上下に縦横無尽に散らす。シントンノーイの左の蹴り足をつかんで軸足払いでこかすマイケル! オーソから左ミドル! シントンノーイの左ミドルには近距離ながらしっかり足を上げてチェックし、ダメージを負わない。

3R、取り返す必要のあるシントンノーイは圧力を強める。左右を振り、接近戦を挑むシントンノーイ。しかしマイケルは組んでのヒザ! さらにワンツーで前進し、左ヒザを突く。シントンノーイも左ミドルを当てるがマイケルはすぐに打ち返し。


距離が詰まると首相撲に持ち込むマイケルは、頭をアゴにつけてからヒザ! さらに左ローでフェイントをかけて足を上げたシントンノーイの軸足を払うマイケル。

判定は3-0でラジャの現役ランカーであるマイケルがシントンノーイに完勝した。

▼SUPER SERIES ムエタイ・フライ級 3分3R
○スーパレック・キアトモー9(タイ)
[判定3-0]
×ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)


ケージでのオープンフィンガーグローブ戦。スーパレックは、日本では2016年にREBELS-MUAYTHAIスーパーフェザー級王者ヤスユキにハイキックで生涯初のKO負けを味わわせたことでも知られるムエタイの強豪。対するボテーリョは2015年4月にK-1に参戦。寺戸伸近に判定負けしている。


ともにオーソドックス。地元タイでの試合に、賭けのあるムエタイとは異なり、いきなり全開で行くスーパレック。強烈な右ローから入るスーパレックは、左前蹴りでボテーリョを詰めると、右の打ち下ろしのヒジでいきなりダウンを奪う! さらに跳びヒザ。ボテーリョは蹴り足を取られるとヒジ打ちを恐れ、自ら座り込む。


2R、右の打ち合いに「来い」と挑発するスーパレック。その後も、右ミドル、右ヒザと詰めるスーパレックは、首相撲から強烈な崩しからのヒザ! ボテーリョは間一髪かわすが、手数が減る。スーパレックの前蹴りに金網まで吹っ飛ぶボテーリョ。さらに詰めての首相撲からヒザ連打! 後退するボテーリョにつかつかとノーガードで近よるスーパレック。


3R、右の大きな前蹴りはスーパレック。蹴り足をつかむボテーリョは前に崩すが倒れないスーパレックは、右ストレート、右ミドル! さらに右ハイ! ボテーリョの入りに右ヒジを狙う。ボテーリョは連打で入ることはできず。試合は判定3-0でスーパレックが完全勝利した。

▼ライト級(※77.1kg)5分3R
×下石康太(日本)
[2R 3分55秒 KO]
○ピーター・バウシュト(オランダ)


DEEPで北岡悟の王座に挑戦した経験を持つ下石康太は、ROAD FCで2連勝後、実力者マンスール・ベルナウイに一本負け。ONEに主戦場を移し、2018年7月にアリエル・セクストンに腕ひしぎ三角固めで一本負け、11月のエイドリアン・パン戦では傷めていた傷口から出血し、2連敗を喫している。

対するオランダのバウシュトは190センチの長身。チーム・サワー所属ながら、寝技も得意とし、World Fighting League MMAライト級王座に就いている。


1R、オーソドックス構えのバウシュト。サウスポー構えの下石は左に回りながら右フックを当てる! さらにバウシュトの左ローをキャッチしテイクダウン! サイドからハーフガードの中にあえて入り、相手に足をからませて固定し左の拳を当てていく。

右で脇を差す下石は肩固めも狙いつつ、サイドに。そこでブリッジを狙うバウシュトにカウンターでマウントを奪う下石! しかしバウシュトも腰を切りハーフへ。下石がいる金網際にブリッジし、上を取ると首狙い。外した下石は右で差して立つとボディロックから回して崩す。


2R、1R同様に蹴り終わりを詰める下石はボディロックからテイクダウン。左で差して右側に片足を抜き、右を打つがバウシュトは腰を切りガードに入れる。中腰から強いヒジを打つ下石。しかしバウシュトも手首をつかみ決定打は許さない。

腰を潰してコントロールし、パスして思い切って上四方から腕を狙いに行く下石だが、そこですぐに亀になり立とうとするバウシュトを下石はがぶり切れない。立つことに成功したバウシュトはすぐに下石を金網に詰めて、右ストレートでダウンを奪うと、さらに下石を両手で押さえつけて強烈な右ヒザ連打! 動きが止まった下石にすぐにレフェリーが間に入った。

▼SUPER SERIES キックボクシング女子アトム 3分3R
○ジャネット・トッド(米国)
[2R 2分59秒 KO]
×ワン・チンロン(台湾)


オーソドックスから右ロー、左ミドルでチンロンに何もさせないトッドが、左フック&右ローの対角線攻撃で最初のダウンを奪うと、右ハイで2度目のダウンを追加。最後は右ローにチンロンが崩れ落ちた。

▼ストロー級(※56.7kg)5分3R
○ハシガトゥ(中国)
[判定3-0]
×オエス・シャー(パキスタン)

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