▼SUPER SERIES ムエタイ・フライ級 3分3R
○ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
[1分36秒 KO]
×ソク・ティー(カンボジア)
アイアンマンのヘルメットをかぶっていつものように踊りながら入場はロッタン。ティーはカンボジアの打撃格闘技クン・クメール出身の選手だ。
1R、ともにオーソドックス構えから。左ローから静かに入るロッタン。さらに左ハイ。ティーも前蹴りで距離を離すが、近づくロッタン。ティーは左フックを狙う。ロッタンの右ローに前足が流れるティー。
金網に詰まりワンツー・前蹴りで押し戻すティー。首を回して気合を入れるロッタンは左ローを前足に! さらに左フック&右ロー! 左インローを連打するロッタン。ティーは足を効かされる。左から右ローにティーは足が流れる。ロッタンはさらに右ロー! ついにティーがダウン! 立つがゴングに救われる。
2R、さらに左ローを当て左右を連打するロッタン! そし左ボディを当て、左ヒジと金網にくぎ付けにするロッタン! 防戦一方のティー。ロッタンは対角に左フック&右ローを突き刺す。さらにロッタンの強烈な左右のローでティーが崩れ落ちた。
試合後、ケージのなかでインタビューを受けたロッタンは、5月4日に元ルンピニー王者のサムエー・ガイヤーンハーダオから2度のダウンを奪いONEムエタイ世界フライ級新王者に輝いたジョナサン・ハガディーからの挑戦者指名について問われ、「世界タイトルマッチを戦うことは自分の夢。すぐにタイトルショットに向かいたい」と新王者に挑戦する意向を示した。
▼ストロー級(※56.7kg)5分3R
○ポンシリ・ミィトサティート(タイ)
[1R 3分05秒 KO]
×ロビン・カタラン(フィリピン)
2017年3月にラビン・カタランにKO勝利しているポンシリーは9連勝後、2018年はパシオ、鈴木隼人に連敗。
同じく2018年10月に鈴木に敗れているロビン・カタランは2019年1月にステファー・ラハディアンに判定勝ちし、兄弟の仇を取り、再び連勝をマークしたい。
1R、ポンシリーの右の蹴りを掴んで押し込んだカタランは、バックに回るが正対したポンシリーにカタランは外がけから外ヒールフック! ヒザは抜けていたポンシリーは回って抜くと、金網に詰めて左ヒザ! それが金的に入るが、さらに左ヒザをボディに突く。中断後、再開。
2R、左ミドルを当て、右ストレート!崩れたカタランだが立つ。首相撲からヒザはポンシリー! カタランはシングルレッグに。しかし差し上げたポンシリーは右で脇差し、カタランの首後ろでロック。首相撲から頭をカタランのアゴにつけて右ヒザから左ヒザ! ボディに突き刺し、試合を決めた。タイのポンシリは、連敗を2で止めた。
▼SUPER SERIES キックボクシング バンタム級 3分3R
○ジャン・チェンロン(中国)
[判定3-0]
×バニコフ・ユサフ(キプロス)
ケージでのオープンフィンガーグローブのキックボクシング戦。
1R、互いに慎重な出だし。オーソのユサフにサウスポー構えのチェンロン。ユサフは左フックを強振し、右に繋げる。ユサフの左ミドルにチェンロンも左を合わせにいく。
2R、左ボディストレートから右の蹴りはユサフ。詰めるチェンロンは左右フックへ。ユサフの蹴りの打ち終わりに左奥足ローはチェンロン。しかしユサフも左ミドルをチェンロンの腕の上に当てていく。
3R、アップライトで左の前足を上げてリズムを取るユサフ。右から左のワンツーで詰めるチェンロンだが、ユサフもは左右のミドル! チェンロンは蹴り足を掴んで詰めていく。
オーソドックスにスイッチして歩くように前進したチェンロンはワンツーで右ストレート! 打ちぬかれたユサフは後方にダウン! 立つユサフだが、一気に詰めたチェンロンは左フックでダウンを追加。立つユサフは組みにいくと脇を潜り横について何とか凌ぎゴング。
チェンロンがONE2連勝。MMAも戦うユサフはONEのスタンディングバウトで1勝1敗となった。
▼ライト級(※77.1kg)5分3R
○徳留一樹(日本)
[2R 1分27秒 TKO]
×エイドリアン・パン(豪州)
ONE3戦目、ライト級に戻してエイドリアン・パンと対戦する元PANCRASEライト級王者の徳留一樹。ONE初戦は急遽対戦相手がエリック・ケリーからジャダンバ・ナラントンガラグに代わり、第2戦もエミリオ・ウルティアからクリスチャン・リーに変更されながら試合を受け、連敗を喫している。階級変更に向け、大久保のGENスポーツパレスでの出稽古で中量級の選手とも練習を積んできた。
対する豪州のエイドリアン・パンは23勝12敗2分のベテラン。2016年8月のフォラヤン戦の判定負け以降、2つのスプリット判定を含む4連敗を喫していたが、2018年11月に下石康太と対戦し、下石の極めを潰して1R終了時に出血TKO勝利で連敗を止めている。徳留としてはパワフルなラッシュに警戒だ。
1R、サウスポー構えの徳留は右のサイドキックで牽制。オーソドックス構えのパンがじりじりと圧力をかけると速いダブルレッグへ。差し上げるパンに四つ組みに。右の鉄槌をパンの左腿に打つ。嫌ったか体を入れ替えたパン。左で脇を差す徳留に右脇を絞る。
徳留の離れ際の打撃も防ぐパン。ワンツーから左ハイは徳留! その蹴り足を肩にかついだまま左ストレートを連打するパン! 押し倒すがすぐに徳留も立つ。左はパン! 徳留もワンツーを入れるが、パンのワンツーを浴びる。徳留のワンツーをにかわすパン。徳留の大きな左もかするが前へ。下がりながらの右は徳留! しかしパンはひるまず詰めて接近戦で左フックを振る。
2R、徳留は右ジャブ、左ストレートのワンツー! さらに左をもらい下がるパンにダブルレッグテイクダウン! ハーフから左で脇を差して立つパン。スタンドでがぶりながらヒザを突く徳留は、いったんパン頭を引き落としてから、パンの頭の抜き際に左ヒジ!
出血したパン! レフェリーチェック後、ゴングが鳴らされた。徳留は2017年7月のPANCRASEでのジョブリン・キーラン戦以来のMMA白星、ONEで初勝利を挙げた。41歳のパンは13敗目を喫した。