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【ONE】元UFCのリーポンがフォラヤン下し「青木真也と戦いたい」、 シウバがミアオに判定勝ち、ンガラニはまさかのNC、サプトラが秒殺KO勝利! ラジュが逆転の一本勝ち

2021/08/13 21:08

▼ヘビー級 5分3R
-トーマス・ナーモ(ノルウェイ)
[2R 4分07秒 ノーコンテスト]

-アライン・ンガラニ(カメルーン)

“ザ・ラストヴァイキング”の異名を持つノルウェイのナーモは、MMA4勝無敗。英国を主戦場にギロチンチョークでの一本勝ちデビュー後、3試合をKO・TKOで勝利している。

 対するカメルーンのンガラニは、柔道出身のストライカー。柔道時代にカメルーンとアフリカのジュニアトーナメントで優勝。1998年から2001年にかけてアフリカのキックボクシングFIKO、UFABAでヘビー級チャンピオンとなり、2002年には、WMCムエタイのヘビー級世界チャンピオンにも輝いている。

 MMAでは4勝6敗で、2013年のONE FCから参戦。3勝3敗のなか2017年9月にシュレック関根にTKO勝ちも、11月にンサンにギロチンチョークで一本負け。2018年3月に判定勝ちを掴むも、以降はMMA2敗とキックルールで1敗と勝ち星に恵まれていない。1年5カ月ぶりの白星を掴めるか。

 1R、対峙すると201㎝のナーモの長身が際立つ。サウスポー構えのンガラニは身長差20cmもジャンプしての二段蹴りで牽制。さらに左ローからハイを打ち込む。

 ナーモも左ロー、右ストレート。しかしンガラニは左の蹴り、左ストレートでナーモを下がらせる。首を掴むナーモはクリンチアッパーの連打! 抜けたンガラニは前進から右を当てる。左ジャブで距離を取るナーモに左ミドルで攻めるンガラニは左インロー!

 効かされたナーモは蹴り返すも、その蹴り足を取り、テイクダウンを奪うンガラニはマウントからパウンド。亀になり足を手繰り立つナーモ。

 2R、変わらず喧嘩四つの構え。左インローを打つンガラニ。ナーモは右ローを放つがローブローに。ナーモは申し訳なさそうに「ソーリー」と謝罪し再開。

 右ミドルのナーモに、左ミドルはンガラニ。その蹴り足を掴みながら一気に前に出るナーモは前蹴り、跳びヒザで金網まで詰めると、手打ちのバックフィストも見せるが、続くヒザが再びンガラニの金的に入り、イエローカード。20%の減点が課される。

 喧嘩四つに加え、コンパスの差もあり、ヒザを突いても残った足首が金的に入ってしまう不運もありそうだ。マットに両ヒザを着いて謝罪するナーモ。解説の大沢ケンジは「優しい巨人ですね。でも握手しすぎ」と苦笑するなど、人の良さも垣間見えるナーモ。

 再開。右ヒザから入るナーモ。左ミドルを返すンガラニ。左回りのナーモ。左ローを当てるンガラニは、オーソドックス構えにスイッチ。左右でナーモのバランスを崩すと、ナーモは下のままガード。

 スタンド再開。ナーモの蹴り足を掴んでテイクダウンするンガラニ。下のまま足を効かせて「猪木-アリ」状態でガードするナーモに、ンガラニは上からキックを連打。その1発が股間にまともに入り、ナーモは声を挙げてグラウンドのままくの字に。

 みたび試合は中断。立てヒザでマットに両ヒザ着いて待つンガラニ。立てないナーモは試合続行不可能。ゴングが打ち鳴らされた。

「意図的ではないローブロー」により、試合は「ノーコンテスト」とアナウンスされるなか、解説の大沢は「この体勢で蹴り上げられるとファールカップがあっても厳しい。前から蹴られる分にはまだ我慢できるけど、あの角度はたぶん、一番痛い……」とローブローの応酬となったヘビー級戦を振り返った。

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