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【RISE】直樹vs白鳥大珠の因縁の再戦が決定、両者とも「ボコボコにしてやる」

2021/08/12 23:08
【RISE】直樹vs白鳥大珠の因縁の再戦が決定、両者とも「ボコボコにしてやる」

約1年ぶり、同じ会場での再戦が決まった直樹(左)と白鳥。SNSでも舌戦を展開していた

 2021年9月23日(木・祝)神奈川・ぴあアリーナMM『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』の対戦カード発表記者会見が、8月12日(木)都内にて行われた。

 RISEライト級王者・直樹(BRING IT ONパラエストラAKK)と、RISE WORLD SERIES 2019 -61kg世界トーナメント王者でRIZIN KICKワンナイトトーナメント2021王者の白鳥大珠(TEAM TEPPEN)、因縁の再戦が決定。SuperFight!のライト級3分3R延長1Rで対戦する。


 直樹は今年1月に秀樹を破り第7代ライト級王座に就いて以来の出場。伝統派空手出身で、2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級で優勝後、独特の間合い操作と当て感の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。タイトル挑戦まであと一歩まで迫ったり、RISEのメインイベントも務めたりと主力選手の一人だ。2019年11月にはムエタイ大会『スックワンキントーン』でスーパーライト級王座決定戦に勝利し、プロ初戴冠を果たした。2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では準決勝で優勝候補の白鳥大珠を1R1分30秒、ヒザ蹴りによるTKOで破る番狂わせを演じ、決勝では原口にKOで敗れるもインパクトを残した。戦績は17勝(9KO)5敗。


 白鳥は那須川天心の盟友で、キックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」でヘクター・サンチアゴ、セクサン・オー・クワンムアン、梅野源治を下し優勝。世界王者のベルトを巻いた。10月と大晦日にはRIZINで大雅と連戦して2連勝するなど怒涛の12連勝を飾ったが、2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」準決勝で直樹に初回TKO負けを喫し、連勝がストップ。今年2月には原口健飛にも判定負けで連敗。しかし、6月27日のRIZIN KICKワンナイトトーナメントで高橋亮、皇治を破って優勝。復活を遂げた。戦績は22勝(10KO)7敗1分。

 両者はその後、SNSにて舌戦を繰り広げたが、今大会で決着戦を迎える。


 白鳥は「直樹選手と今回決まって。僕は昨年10月、ぴあアリーナで額のカットで負けました。そこは正直負けて納得しているというか、あの日は自分が弱かったと思っていますが、あれで満足されては困る。正直、別に圧倒的な差を見せつけられて負けたわけじゃないし、まだ全然戦える状態だったので。大阪のマイクでも『まだ早い』と言われましたが、全然早くないですね。すぐにやりたかったし。ファンの皆さんからも再戦して欲しいとの声があったので、同じぴあアリーナで今回はボコボコにしてやろうと思っています」と、怒気を含んだ口調でコメント。

 それを受けて直樹は「決まったからには何も言うことはないですね。やるだけです。すぐに再戦したかったと言っていましたが、そんなのは負けた人は誰でも言うので。次は再戦したいと言わせないくらいボコボコにしてやろうと思っています」と、こちらも怒りの感情を押し殺したようにコメントした。


 会場も同じぴあアリーナMMで約1年ぶりの再戦が行われることに、白鳥は「前回戦って、それ以来行ってませんが縁起の悪い会場になっているので、そこでリベンジできるのは僕にとって意味がある。やられた場でやり返すだけです」、直樹は「僕も実は決勝戦で負けているので最終的にはいい思い出じゃなかったんですが、そんなに嫌なイメージのある会場じゃないというか、お客さんも見やすいし、リングが小さい感じなので激しい試合になると思います。楽しみです」と、それぞれの想いを話す。

 当初は大晦日の『RIZIN』での再戦を希望していた直樹だが、「より多くの人が見ている舞台でぶっ飛ばしたかったんですよね。でもSNSで盛り上がっていたので、俺がやらないわけにはいかないでしょう」と説明。1月から試合間隔が空き、ABEMAのRISE中継で解説者を務めていたことには「練習は7-3で解説の練習をしていました(笑)。でも他の人の試合を見て勉強しているので、真似していくつかの技を用意しています」と、解説席で見てきた他の選手の技を盗んだとする。


 それに対して白鳥は「大阪で9月の出場予定選手としてリングに上がった時に、『大晦日で再戦しよう』ってそもそも何を言ってるんだろうって。『白鳥君が大晦日に出るみたいだから』とか言って、それで出たいと思うんだったら僕もRIZINのトーナメントに出たり何度か出させてもらっているので、9月に白鳥をぶっ倒して大晦日に出ますくらい言えよと僕は思いましたね。これはRISEで出来た話(因縁)なので、RIZINでやる意味はないと思っています」と、明らかにいら立っている口調で答えた。

 前回のTKO負け(ヒザ蹴りでのカットによるTKO負け)にしても、その時点で実力的に劣るところはなかったと思っているかとの問いに、白鳥は「負けはもちろん認めています。あれはもらうべくしてもらった技だと思っています。でもトータル的に見て、1Rで終わってしまったから分かりませんが、そんなに差があったとは…それは次にケリをつければ分かるんじゃないですか」とした。


 また、直樹が試合に出ていない期間も試合を行ってきた白鳥。その差は現れるかと聞かれると「それは個人差があるので分からない。あまり試合をしないタイプの人もいるので」と答えたが、「解説席によくいるから、今回ボコボコにして解説席に戻してやろうかなと思っています」と言い放つ。

 それに直樹は「ボコボコにされても解説には俺を使ってくださいね」と言って、白鳥の挑発をはぐらかした。

 なお、白鳥はこの日、浴衣を着ての登壇。「コロナ禍で夏のお祭りとか花火とかに行けない状況なので、ファンのみんなに少しでも夏を感じてもらえたら嬉しいと思って浴衣を着てきました」と、男前の理由を説明した。

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