2021年7月24日(土)東京・後楽園ホール『Krush.127』の前日計量&記者会見が、23日(金)都内にて13:00より行われた。
8選手参加の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」は今大会で1回戦4試合が行われ、勝ち上がった4選手が9月24日大会で準決勝・決勝戦を争う。
計量では昇也(士魂村上塾)が64.2kgで1.7kgオーバー。また、堀井翼(K-1ジム五反田チームキングス)は計量後に体調不良となり、会見は欠席した。
1回戦第1試合で堀井と対戦する南雲大輝(八光流柔術総本部)は「明日はライト級王座決定トーナメントの開幕戦。1回戦の第1試合にふさわしい試合をしたいと思います。堀井選手は体調を崩されましたが、堀井選手の分まで頑張って堀井選手と戦います」と謎の挨拶。
1回戦第2試合で昇也と対戦する瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)は「相手が計量オーバーしてイライラしていたけれど、一番はBigbang王者としてKrushのリングに立つのにそんな中途半端な気持ちで立たないで欲しい。いい意味で火に油を注がれたので暴れてぶっ倒してやろうと思います」と、珍しく怒りをあらわにした。
なお、昇也は最終的に1.5kgオーバーで計量をパスすることができず、これを受け、Krush実行委員会で瓦田側・昇也側と協議した結果、以下の形にて双方合意の上、試合を実施することが決定。
・この試合は「Krushライト級ワンマッチ」として実施する。・勝敗に関わらず計量をクリアした瓦田がトーナメント準決勝進出となる。・昇也にはKrush公式ルールに基づき、以下のペナルティが課せられる。1.第1ラウンド、昇也は減点2から試合開始。2.規定では、瓦田は8オンス、昇也は10オンス着用のグローブハンデとなるが、瓦田がこれを拒否したため、双方とも8オンスグローブを着用。③昇也はファイトマネーから30%減額。
1回戦第3試合で対戦する里見柚己(team NOVA)は「仕上がりもめちゃくちゃバッチリなので、川崎選手も仕上がりが良さそうな感じがしたので一番盛り上げて最高のKOを見せたい」、川崎真一朗(月心会ラスカルジム)は「次負ければおそらくこのKrushには呼んでもらえない状況の中、最後だと思って毎日拳に魂を込めてサンドバッグやミットを打ってきました。明日はそれをぶつけたい」との決意を語る。
1回戦第4試合で対戦する東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は「勝つためにトーナメントが決まった時から練習を続けてきたので、しっかり全員倒してKrush王者にふさわしいことを証明する」、弘輝(team ALL-WIN)は「やることはやってきて、全員に勝つためにやってきたので勝ちます」と、それぞれ意気込みを語った。
以下、質疑応答。
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――公開練習や今日見た相手の印象は?
弘輝「東本さんはなんか、が~まるちょばみたいになってると思っただけ。後は別に。昔は凄かったみたいな、強い選手に勝ってるみたいだが、そこからなんも変わっていないので、成長していない選手に成長中の俺が負けるつもりはないなって感じです」
東本「なんか好き勝手言ってますが、なんでも言わせたらいいです。明日の結果を見てくれたら分かると思うので明日見てもらったらということです」
川崎「公開練習とかは見ていません。今日計量の時に見たら凄くいい顔をしていたので、おかげでスイッチが入りました」
里見「川崎選手はいい試合ばかりしていて試合内容で盛り上げてくれる選手なので、スイッチが入ってくれてよかった。明日は思い切り暴れたい」
瓦田「特にないです」
南雲「堀井選手とは以前に1回戦った時も仕上げてきた感じでしたが、体調を崩しちゃったみたいで。このトーナメントに懸けてきていることは感じています」
――トーナメントへ向けてどのような取り組みを?
弘輝「自分は穴がめっちゃある選手だと思っていて、その穴を埋める練習をしました」
東本「今まで自分があかんかったところを動画で見直して、どれがあかんかったか書き出して一個一個細かいところまで自分を見直すことを徹底しました」
川崎「今まで細かく自分の動画と相手の動画をチェックして緻密にやってきましたが、今回はそれで結果が出なかったのでのびのびやろうと思って。構えでも別に常に拳が顔の前にあるような奇麗な構えじゃなくても、開いていてもディフェンスできればいいと。パワーやスピードを活かせるようにトライしてきました」
里見「ダメなところしかないので、チャンピオンクラスの選手がいっぱいる中へ出稽古へ行って見てもらって。対策も一からやってもらって、トーナメントで自分が化けて王者になりたい」
瓦田「細かいことを言うときりがありませんが、誰よりも練習して誰よりも格闘技のことを考えて生活してきました」
南雲「金的を蹴らないこととラウェイサンダーです」※堀井との1戦目で金的を蹴ってしまい反則負け
――どんな戦いを見せたい?
弘輝「Krushの王者らしい壊し合いが出来ればベスト。1回戦から壊し合いをしていたら準決勝・決勝ができないので、1回戦は1Rでサクッと壊して。一方的に壊す王者になりたい」
東本「自分の悪いところを見直したので、いままで自分の悪いところが出て勝ったり負けたりでしたが、ムラのない選手にならないと王者になるのは無理なので、それを見せていきたい」
川崎「Krushと言えば打ち合いなので、バチバチに打ち合って殴り倒して勝ちたい」
里見「明日の大会が終わった後に、自分の名前が挙がるような最高のKOを見せたいですね」
瓦田「もちろん全試合KOで勝てるように仕上げてきています」
南雲「明日の試合を見てもらえれば。全部勝つけれど、自分らしく戦って勝ちます」
――夏は苦手か、得意か?
弘輝「自分、こんな見た目でしょ。夏に強そうですが、嫌いなんですよ。暑いのはめちゃ不得意ですが、格闘技は室内競技なので暑さは関係ないですね。夏男ではないですが、明日はまだそんなに暑くないので頑張ります」
東本「この前まで梅雨やったからか、気圧とか気候の関係か分からないが、いま瓦田君が喋っている間、この間もらって出来た傷がビクビクっとめっちゃ痺れたんですよ。うわっと思って。とりあえず反応したのでやり返すことばかり考えています」※東本は前戦で瓦田にヒザで額を切られ、TKO負けを喫した。
川崎「ノーコメントで」
里見「自分は夏が一番好きなので、地元が海の近くなので毎日海行ったり、小さい頃から外でしか遊んでいなかったので夏が一番好きですね。いっぱい動いていっぱい汗かいて、夏が一番生きてる感じがします」
瓦田「春と秋が好きです」
南雲「日本よりも暑いミャンマーにいたので、暑い夏が得意ですし、夏に強い選手権があったら出てやろうと思ったくらいです」
――練習中、どんなことを最も考えていたか?
弘輝「(南雲に)ラウェイサンダーってなんですか? ずっと気になってたんですよ。ラウェイサンダーだけは気になるなと思って。練習中にずっと考えていた感じでした(笑)」
東本「毎試合毎試合、相手に勝つ気持ちで練習していたんですが、それだけだとあかんかなと。攻撃を当てるため、攻撃をもらわんためにはどうすればいいか、頭を使う練習をしていました」
川崎「次負けたら終わりなので、これが最後なのかなと思いながら、1日1日自分のマックスを出せるかと自分に問いかけながら練習してきました」
里見「自分は毎日凄い追い込みで、一番苦しい時は頭を使うのは得意じゃないんですが、ずっと試合で打ち合ってるようなスタミナが切れている時のようなイメージばかりでやってきました」
瓦田「他の選手よりも多く練習する気持ちで取り組んできました」
南雲「前回の試合でゴンナパー選手と戦った時にめちゃ緊張して。試合では作戦通りにいったことで油断してしまいました。だから緊張しすぎないことと、上手くいきすぎて油断しないことを考えていました」