LETHWEI×UNBEATABLE2021年7月22日(木)東京・新宿FACE
▼第5試合 ラウェイルール -75kg契約 3分5R○渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)KO 3R 0分38秒 ※右ストレート×ジョナタン・バイエス(アメリカ/パラエストラ沖縄)
渡慶次は2012年5月にプロデビューし、パンクラスを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで6勝4敗6分と本場ミャンマーの選手を相手に勝ち越しており、その勝利の中には2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会の『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちして日本人2人目の同大会王者に輝いた試合も含まれる。『LETHWEI IN JAPAN』の活動休止後はキックボクシングの試合に出場していた。MMA戦績5勝6敗、キックボクシング戦績1勝3敗。
対するバイエスは米国カリフォルニア州出身。2017年7月に沖縄の格闘技大会『TENKAICHI』でプロデビューし、MMA戦績は2勝3敗。2018年から2019年は修斗に参戦。得意技はアームバーだという。渡慶次の身長170㎝を13㎝上回る183㎝の長身。
1R、サウスポー同士。渡慶次は序盤から左ローを狙い撃ち。バイエスは左ストレートを連打して前に出るが、深追いはせず離れる。バイエスが打ち下ろしの左ストレート、振り下ろす左ヒジ。渡慶次は左ロー、左カーフを蹴っていく。渡慶次が左ローから左フック、そして左ロー。上下の波状攻撃でバイエスを苦しめる。
2R、圧をかけながら左ローを蹴る渡慶次。左ローでバイエスの身体が大きく流れる。左ローを蹴り、左右フックにつなぐ渡慶次だが、バイエスの左フックをもらって後退。バイエスが詰めてきたところへ渡慶次が右フックを見舞ってダウンさせるが、バイエスがすぐに立ち上がったためダウンにはカウントされず。その後も打ち合う両者。バイエスの左フックに吹っ飛びながらも、渡慶次は伸びあがるような左右フックを打ち、左ローを蹴る。バイエスも左フックで前に出る。互いに顔面にパンチを何発も浴びた。
3R、左ローを蹴る渡慶次にバイエスは前蹴りで距離を取り、渡慶次が入ってくるところに左ストレートを合わせる。一気に前へ出てパンチで攻めていくバイエスだが、渡慶次の右ストレートがカウンターで強烈にヒット。キックボクシングなら即KOの倒れ方だったが、ここでラウェイ独自のルールであるタイムが入る。
しかし、ダメージを回復することは出来ず試合終了。渡慶次のKO勝ちとなった。
渡慶次はマイクを持つと「久しぶりにラウェイが出来て凄く楽しかったんですが、これはたくさんの人が協力してくれたからで、僕のラウェイをやりたいという気持ちに賛同してくれてありがとうございます。僕と東君はこれからもラウェイに命を懸けて、こんなヤバいことをやっているヤツらがいるのかと認めてもらえる人生にしていきたいと思っているので、10月6日(後楽園ホール)に次回大会があるので、まずは僕にダイレクトメールでチケットを申し込んでいただいて、ぜひ皆さん渡慶次の試合を1試合でも多く見に来てください。いつか僕、ぽっくり行くと思うので、それまでに僕の試合を1試合でも多く見に来てください」とアピールした。
[nextpage]
▼第4試合 ラウェイルール -64kg契約 3分5R ○東 修平(AACC)KO 5R 1分12秒 ※頭突き×高木 亮(TEAM PRECEDING)
東は2007年11月にプロデビューし、DEEP、GRACHANといった総合格闘技団体でMMAファイターとして活躍。さらに、2017年からはグローブを着けないパンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りだけでなく、頭突きや投げ技、立ったままの関節技、故意でなければ金的攻撃も許される過酷なルールで行われている“地上で最も過激な格闘技”ラウェイの試合にも定期的に挑戦。バチバチの殴り合いで会場を沸かせている。MMA戦績は14勝5敗3分。
高木は2010年2月に『CAGE FORCE』でプロデビューし、キックボクシング3戦、シュートボクシング1戦、MMA13戦、オープンフィンガームエタイ1戦とMMAを中心に様々なルールに挑戦。その意味では東と似ているが、ラウェイは今回が初となる。
1R、高木はサウスポー。ローの蹴り合いから高木が左右フックを放ち、東も右フックで迎え撃つ。高木が飛びヒザ蹴りから着地と同時に右フック、これで東がダウンを喫する。左右フックの打ち合いとなり、東は頭突きも使う。距離を取ってストレート系のパンチを繰り出す高木は、右ストレートで2度目のダウンも奪う。ロングのフックを繰り出す高木。東は前蹴りでこのラウンドを凌ぐ。
2R、東は頭突きで突っ込んでいくが高木はバックステップでかわす。長い距離をとる高木は右カーフキック、左右ロングフック。リーチが短い東のフックは空を切る。東は右の三日月蹴り。このラウンドは高木が待ちの姿勢で手数が少なく、東が攻めるもヒットはなかなか奪えず。
3R、前に出る東が右のパンチを連続ヒットさせ、首投げに持ち込む。立ち上がると前に出る高木は左右ロングフック、東は右の三日月蹴りと右のパンチをまたもヒット。組み付くと側頭部へ頭突きを見舞う。東の右フックに高木が右ヒジを合わせてそのまま打ち合いに。東もヒジを見舞い、頭突きで突っ込む。
4R、ジャブで前に出る高木に東は左ロー。東も右フックを出しながら前に出るが、高木はジャブ、右カーフで距離を取り、アッパーも繰り出すが接近すると頭突き。さらにジャンプしての頭突きで高木をダウンさせるが、高木がすぐに立ち上がったためカウントはされず。立ち上がった高木は左右フックを放つが、東は飛び込んでの頭突きと右フックでこのラウンドは攻勢に。
5R、東は積極的に前へ出て左右フックと飛び込んでの頭突き。右三日月蹴り、右フック、そして前蹴りでダウンを奪う。東は飛びヒザ蹴りから右フック、そして組み付くとヒザ蹴りから強烈な頭突き。カウント9で立ち上がった高木だが、ファイティングポーズをとることができず、試合はストップ。東が逆転KO勝ちに成功した。
東はマイクを持つと「ラウェイとアンビータブルどうですか? やっぱりグローブ着いているより着いてない方がいいし、頭突きがあった方がいい。10月は皇治選手とかいいんじゃないかな。俺が頭突き王だから皇治選手とやらないといけないのかなって思ったり。10月もやるのでよろしくお願いします」と、皇治とのラウェイ戦をアピールした。
▼第3試合 アンビータブル・ルール 無差別級 5分2R・インターバル2分・判定あり×大番高明(パラエストラ広島)判定0-3○半田勝也(猛者連八幡支部チームキクリン)
1R、半田が右ローから右ストレートをヒットさせると、大番が打ち合いに行く。連打を繰り出す大番に半田が右フックでダウンを奪う。再び打ち合いとなり、大番は右の連打を繰り出すが半田が左右フックと頭突きを見舞う。それでも大番は左右のパンチを繰り出しながら前へ出ていく。半田は右のパンチを返し、組むと頭突き。その頭突きをもらいながら大番はパンチを出し、頭突きをやり返す。大番のヒザ、右ロー、左ミドルがヒットすると半田はパンチから組んでのヒザ。
2Rも前に出る大番に半田は組み付くと頭突き。大番はヒザ蹴りで対抗し、左右の連打を見舞う。半田も左右フックを返すが、大番が頭突き2発。半田は左の前蹴り2発から左ハイキック。グラついた大番に連打する半田だが大番は耐える。半田はさらに頭突き。互いに動きがスローモーになりながらも、パンチと蹴りを繰り出す。半田が組んでの頭突きを連打して試合終了。
両者が気合いと根性を発揮した一戦は半田の判定勝ちとなった。
▼第2試合 アンビータブル・ルール 70㎏契約 5分2R・インターバル2分・判定あり×右乳(GTジム)判定0-3○伊藤風童(総合格闘技闇愚羅)
1R、右乳がトリケラトプス拳の構えを見せれば、伊藤は鶴の構え。右乳のローに右フックを合わせた伊藤。倒れた右乳だが8秒以内に立ち上がったためダウンにはならず。積極果敢に左右フックを振るう右乳だが、大振りのため伊藤に左フックを合わせられる。左右フックで前に出る右乳をかわす伊藤。
2Rも前に出る右乳と回り込む伊藤。左右フックを振り回す右乳のパンチが伊藤を捉える場面が目立ち始める。大声を上げて伊藤を挑発する右乳だが、伊藤は回り込み続ける。右乳が胴廻し回転蹴り。伊藤は左ミドル、バックハンドブローを繰り出すが右乳は下がらない。
前に出て手数を出した右乳だったが、クリーンヒットの多かった伊藤が判定勝ち。
▼第1試合 アンビータブル・ルール 90kg契約 5分2R・インターバル2分・判定あり×坂本優起(シーザージム/シュートボクシング日本スーパーウェルター級王者)TKO 2R 1分06秒 ※こめかみの裂傷でドクターストップ○鈴木槙吾(フリー/ONLY WE/第8代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)