2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』の前日計量&記者会見が、16日(金)福岡市内にて13:00より行われた。
メインイベントで行われるK-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)は初回62.7kgと200グラムオーバーとなったが、再計量62.3kgで無事パス。挑戦者・朝久泰央(朝久道場)は62.3kgでパスし、マッスルポーズを決めた。
その後のタイトルマッチ調印式で朝久は「自分は字を書く時に定規がないと書けないタイプで、1文字1cmずつできれいに書いて、ちょっと右上がりにしてっていうこだわりがある」と自ら持参したペンと定規を使いながらサイン。
(写真)1度目の計量は200グラムオーバーだったゴンナパーだが、再計量でパス(K-1公式YouTubeチャンネルより) 続いての会見でゴンナパーは「今日、計量を終えて、今はとてもスッキリしている状態です」、朝久は「計量をクリアして、いよいよ明日だなと思って、待ち遠しくてウズウズしています。こうやってたくさんの方に注目していただけるのも、K-1さんだったり、チャンピオンのゴンナパー選手が外国の選手で、喋ったりっていうのが撮影的にも上手くいかない部分があって、自分が1日密着取材だとかあったりしたと思います。こうやって注目されたのもゴンナパー選手が強いチャンピオンだったからこそだと思うし、相手がとても強い選手なので明日が楽しみです。楽しみにしていてください」とそれぞれ現在の心境を話した。
K-1王座に初挑戦となる朝久は「K-1のこの階級のベルトは、特に世界で一番価値のあるベルトだと思っていて、ベルトを目の前にするとこのベルト欲しいなと思います。絶対にベルトを獲るって決めているんですけど、朝久空手が一番強いと思ってずっと誇りを持って戦ってきたので、ベルトが懸かってるからとかじゃなくて、明日の戦いも自分の誇りを懸けて、必ず倒して勝つというそれだけです」と、朝久空手の誇りに懸けて勝つと宣言。
初防衛戦の心境を聞かれたゴンナパーは「今回は自分にとって初めての防衛戦。朝久も言っていたように、このベルトは自分にとってもとても価値のあるベルトだと思っています。今回、精一杯力を出し切って、是非このベルトを東京に持ち帰りたい」と、ベルトは渡さないとした。
朝久の独特なファイトスタイルに関して聞かれたゴンナパーは「もちろん今回も相手に勝つために練習を重ねてきました。明日は絶対に見ていて楽しい試合をするので、注目してほしい。明日の戦い方についてはここでお話することはできません」と、対策は十分な様子。朝久の地元ということに関しては「もちろん朝久選手への声援は大きいと思うけれど、自分は自分の練習してきたことをきちんと試合で出すだけ。自分にもタイのファンの皆様、日本のファンの皆様、そして福岡県のファンの皆様、また世界のファンからの声援が届くと思うので、自分もその声援を受けて頑張りたい」と意に介していないようだった。
(写真)いつものマッスルポーズを決める朝久だが、肉体の仕上がりはいつも以上(K-1公式YouTubeチャンネルより) 一方、朝久はゴンナパーのファイトスタイルについて聞かれると「ファイトスタイルというより、これだけずっと勝ち続けているチャンピオンということは、ゴンナパー選手自身の強さがあると思っています。スタイルどうこうというよりも純粋に強い選手なので、戦えるのがとても楽しみです。その中で自分が一番強いということが証明できたら最高だと思っています」と、強敵との対戦にうずうずしているとする。
「今回地元ということで、友だちだったり道場の仲間たちも応援に来てくれるんですけど、遠い所から足を運んでくれるファンの方もいるし、こういう状況で来られないというファンの方もいるので、地元だからといって特別な気合いを入れるっていうのはないですけど、東京や世界中で見ている方たちにパワーを与えられるような試合をできればなと思っています」と話す朝久。
さらに地元福岡のことを聞かれると「ずっと地元でやっているから東京とか他の地方と比べてこういったパワーがあるっていうのはパッとは思い浮かばないんですけど、自分が住んでいる所は最近のSNSでも上げていたように、川だったり山とか畑だったり、とても自然が豊かです。その自然のパワーを感じながらいい練習もできましたし、そういった強みはあると思っています」と、自然のパワーを感じたという。
対策については「対策って言っても、3カ月ぐらい前ですかね? ゴンナパー選手が試合をしたのが。それを対策したところでこの3カ月の間でチャンピオンはもっと進化していると思うし、僕は自分の最近の動画であったり、今までの勝った試合とかを見て自分の動きを分析したんですけど、半年前の自分の穴は全部塞いできたと思います」と、自分自身の対策をして欠点をなくしてきたとする。
それは「自分が最近、弘輝さんとの試合の時に飛びヒザ蹴りでダウンをもらったんですけど、(ゴンナパーが)対策しているとするなら近距離が苦手だと思って、近距離での細かいアッパーとかフックのパンチと、飛びヒザを狙ってくるんじゃないかなと思っています。でもそういうところを完璧に塞いできたんで、ゴンナパー選手が近距離で技を仕掛けてきた瞬間、一撃で仕留めてやろうと思っています」と、ゴンナパー陣営をけん制すると共に“一撃”KO宣言。
「もしゴンナパー選手が僕の穴を突いてきたところで、こちらは一撃で倒せると思うので。相手の対策というよりは自分の穴を完璧に埋めて、どんな状況でもどんな戦いになっても倒すというスタイルを作り上げてきたと思っています」と、一撃KOに自信のコメントで締めくくった。