キックボクシング
レポート

【修斗】CKC-54kgトーナメント新世代王者決定戦は寺山遼冴が延長戦で有井渚海を振り切りリベンジ優勝

2021/07/05 03:07
◆プロフェッショナル修斗公式戦PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.4 in OSAKA Supported by ONE Championship 第2部2021年7月4日(日)メルパルクホールOSAKA ▼第7試合 CKC2021-54kgトーナメント決勝 3分3R×有井渚海(及川道場)延長R 判定1-2 ※10-9、9-10×2○寺山遼冴(TEAM TEPPEN)※本戦の判定は29-30、30-29、30-30。 「ケージキックチャンピオンシップ(CKC)-54kgトーナメント~新世代王者決定戦」の決勝戦は、有井と寺山で争われることになった。両者は2019年12月の『Stand upキックボクシングvol.1』で初対戦しドロー、2020年11月の『RISE』では判定2-0で有井が勝利し、寺山にプロ初黒星を付けている。  1R、サウスポーの寺山は左ミドル、有井は右ミドルを蹴る。寺山は右のジャブとフック、左ストレートを織り交ぜる。寺山がジャブから左ミドル、有井も右ミドルから見ストレートを繰り出す。  2R、セコンドの那須川天心からアドバイスを受けた寺山はジャブから左ボディ、次は左ストレート。有井は前へ出て得意のヒザにいくが、寺山は左右フックを放つ。寺山は右へヘッドスリップしながらの左ストレート。右フックを引っ掛けるようにして回り込む寺山。  3R、有井は右ミドルを多用。寺山は右フックを打って右へ回り込む。有井の右ストレートに右フックを合わせに行く寺山。寺山の左ミドルに有井が右ストレート。終盤の打ち合いで寺山の右フック、左ストレートに有井も右ストレートを返した。  本戦の判定は三者三様のドロー。延長戦へ突入する。打ち合いに行く有井に寺山が左ストレート、右フック。有井はバックハンドブローを繰り出す。有井の右ハイをブロックした寺山はすかさずワンツーを返す。互いにワンツーを繰り出すがヒットを奪うのは寺山。有井は得意のヒザにいくが寺山のクリンチで止められる。離れると寺山の左ストレートが有井を襲う。  互いに一歩も譲らず難しい判定となったが、判定2-1で寺山が勝利。寺山は嬉し涙を流し、有井は悔し涙を流した。寺山の腰にはベルトが巻かれ、優勝賞金100万円が授与された。  寺山は「ずっとリベンジしたかった有井選手にこういう場で勝てて本当に良かったです。これからももっと強くなるので応援お願いします」と、涙ながらに語った。最後は姉の寺山日葵、那須川天心、那須川弘幸会長に囲まれての記念撮影に収まった。 [nextpage] ▼第2試合 CKC2021-54kgトーナメント準決勝 第2試合3分3R×田渕神太(拳聖塾)[判定0-3]※29-30×3○寺山遼冴(TEAM TEPPEN)※寺山が決勝へ進出。  1回戦では判定2-1で鷹介に辛勝した田渕と、判定3-0で内藤啓人を退けた寺山による準決勝。  1R、ローの蹴り合いがあるも両者慎重。田渕が右ストレートを繰り出すとかわしたサウスポーの寺山は右フック。終盤は寺山が左ミドルも両者手数は少なめ。  2R、田渕が入ってくると寺山は左を合わせに行く。この左が田渕にとってはかなりやりにくそう。ならばと田渕は右インロー。  3R、寺山は左インロー、前蹴り、右ロー。田渕もローから左右フックで入り込むがクリンチとなる。寺山は左ミドル。寺山が飛び込んでのワンツーの左ストレートが鮮やかに田渕の顔面を捉え、仰け反る田渕。寺山のヒザ蹴りに田渕が右フック、寺山も左を当てる。  有効打を決めた寺山が判定3-0で有井の待つ決勝へ駒を進めた。 ▼第1試合 CKC2021-54kgトーナメント準決勝 第1試合3分3R×匠朗(KSS健生館)[判定0-3]※28-30×3○有井渚海(及川道場)※有井が決勝へ進出。  匠朗は1回戦で木下悦志に、有井は大森隆之介にそれぞれ判定3-0で勝利し、準決勝に駒を進めた。  1R、有井はジャブを多用、前蹴りと右ローを蹴っていく。匠朗は左右フックでアタックを仕掛け、有井もワンツーで迎え撃ってヒザへつなぐ。匠朗のワンツーの間に右ストレートを打つ有井。  2R、匠朗はフックから右ローにつなぎ、有井は左ミドル。有井はワンツーからヒザ、そしてヒザの連打で優勢に。有井は左フックを当て、左右フックで反撃してくる匠朗にヒザ蹴り。さらに右ストレートからヒザの連打。匠朗のパンチをかわしての右ストレートもヒット、終盤には右ハイも。完全に有井のラウンドとなった。  3Rもワンツーからの蹴りで攻めていく有井。前蹴りで匠朗を押していき、ジャブでけん制。匠朗は入りづらい。有井の左ボディ、右ストレート。匠朗は左右フックを繰り出すが、有井は打ち合いをせず蹴りに繋ぐ。有井は左ボディ、右ストレート、そして左フックとパンチをまとめ、ヒザもしっかり蹴る。圧倒的な手数と有効打で有井が判定3-0で勝利。決勝進出を決めた。
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