若武者8人によるワンデートーナメントを制したのは、寺山日葵の弟・寺山遼冴 (C)SUSTAIN/SUSUMU NAGAO
◆プロフェッショナル修斗公式戦
PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.4 in OSAKA Supported by ONE Championship 第2部
2021年7月4日(日)メルパルクホールOSAKA
▼第7試合 CKC2021-54kgトーナメント決勝 3分3R
×有井渚海(及川道場)
延長R 判定1-2 ※10-9、9-10×2
○寺山遼冴(TEAM TEPPEN)
※本戦の判定は29-30、30-29、30-30。
「ケージキックチャンピオンシップ(CKC)-54kgトーナメント~新世代王者決定戦」の決勝戦は、有井と寺山で争われることになった。両者は2019年12月の『Stand upキックボクシングvol.1』で初対戦しドロー、2020年11月の『RISE』では判定2-0で有井が勝利し、寺山にプロ初黒星を付けている。
1R、サウスポーの寺山は左ミドル、有井は右ミドルを蹴る。寺山は右のジャブとフック、左ストレートを織り交ぜる。寺山がジャブから左ミドル、有井も右ミドルから見ストレートを繰り出す。
2R、セコンドの那須川天心からアドバイスを受けた寺山はジャブから左ボディ、次は左ストレート。有井は前へ出て得意のヒザにいくが、寺山は左右フックを放つ。寺山は右へヘッドスリップしながらの左ストレート。右フックを引っ掛けるようにして回り込む寺山。
3R、有井は右ミドルを多用。寺山は右フックを打って右へ回り込む。有井の右ストレートに右フックを合わせに行く寺山。寺山の左ミドルに有井が右ストレート。終盤の打ち合いで寺山の右フック、左ストレートに有井も右ストレートを返した。
本戦の判定は三者三様のドロー。延長戦へ突入する。打ち合いに行く有井に寺山が左ストレート、右フック。有井はバックハンドブローを繰り出す。有井の右ハイをブロックした寺山はすかさずワンツーを返す。互いにワンツーを繰り出すがヒットを奪うのは寺山。有井は得意のヒザにいくが寺山のクリンチで止められる。離れると寺山の左ストレートが有井を襲う。
互いに一歩も譲らず難しい判定となったが、判定2-1で寺山が勝利。寺山は嬉し涙を流し、有井は悔し涙を流した。寺山の腰にはベルトが巻かれ、優勝賞金100万円が授与された。
寺山は「ずっとリベンジしたかった有井選手にこういう場で勝てて本当に良かったです。これからももっと強くなるので応援お願いします」と、涙ながらに語った。最後は姉の寺山日葵、那須川天心、那須川弘幸会長に囲まれての記念撮影に収まった。