2021年6月13日(日)の『RIZIN.28』(東京ドーム)「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」の1回戦で、前DEEPバンタム級王者の元谷友貴(フリー)と岡田遼(パラエストラ千葉)が対戦する。
前日計量では、61kg契約のなか元谷は60.90kg、岡田は60.95kgでパス。
計量前日の会見では、元谷は「岡田選手が力が強いって、みんながそう感じるのは、技術があるから」と戦略・技術を評価。相手の得意な部分を出させない戦い方を得意とする岡田に対し、「自分のやりたいことをできるように持っていこうと思います」と語った。
対する岡田は、「最後の自分の格闘家人生全部をトーナメントに賭けているので、意気込みはMAX。万事抜かりなく準備してきたので、バッチリ」と手応えを語る。
千葉大出身の秀才・岡田は常々「総合格闘技(MMA)は5教科7科目の戦い」を標榜しているが、元谷についても、「元谷選手も5教科7科目まんべんなくできるけど、寝技の極めっていう教科の科目がずば抜けている。寝技の科目だったら負けますが、総合的には僕が上回っている」と評し、総合力で勝負することを語った。
現修斗世界王者と前DEEP王者の戦いとなるが、岡田は「まさに、団体を背負ってという気持ちは強い。元谷選手は、RIZINのバンタム級常連なので、RIZIN vs, 修斗という構図もありますし、様々な角度で見てほしい。自分は修斗を背負い、シューターとして戦います」と意気込みを語った。
元谷「自分の出方次第で試合内容が変わる」
──対戦する岡田遼選手の印象を教えてください。
「まあ、印象は何でもできる、バランスの取れた選手だなと思います」
──どんな試合展開を想定していますか。
「まあ面白い展開になるかなあと思います」
──「面白い展開」とはどんな形でしょうか。
「それを全部言ってしまうと、試合の内容になるのであまり言えないですけど、自分の出方次第で試合内容が変わってくると思っています」
──元谷選手次第の試合になると。元谷選手から動きがある展開になりそうでしょうか。
「そうですね、まあ……」
──岡田選手は意外に組み力が強いと聞きます。そのパワーについてどうとらえていますか。
「力は強化というかそれなりにしてきたと思います。岡田選手が力が強いって、みんなそう感じるのは、技術があるからだと思うので、そこで本当に負けなければ、力は関係ないと思っています」
──岡田選手は「相手の得意なところで戦わない戦い方」も出来ます。その選手を元谷選手の戦い方に引きずり出す作戦も出来ていますか。
「自分のやりたいことをできるように持っていこうと思います」
──時々ツイッターでお子さんの写真をアップされていますね。いまは単身でずっとこの試合にむけて行ってこられたのですか。
「そうですね。いつも試合終わったあとに、1、2週間会って、また試合決まってすぐ戻ってくる、東京に来るという感じでやっています。子供は、試合頑張ってね、と言ってくれました」
──節目のRIZIN10試合目で、過去のRIZINキャリアを振り返って、どんな試合を見せたいですか。
「自分が10試合目というのは分かっていなくて、RIZINのキャリアでいえば、最近のRIZINで自分はあんまりいい動きが出せていないので、この10戦目を境に、自分の持っている力というか、しっかり出せるような試合にしたいと思います」
──RIZINでは4勝4敗1ノーコンテストの五分です。
「そうですね。これで勝てば勝ち越しですね(笑)」
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岡田「際を潰すような練習をずっと打ち込んできた」
──計量後に食べたいと思うものは?
「今はハンバーガー、焼肉と思いますけど、実際、何回もやってみて思うのは、ただ水だけを飲みたい(苦笑)。パスしたら、世界一水をおいしく飲める自信があります」
──対戦相手の元谷友貴選手の印象を教えてください。
「元谷選手すごく強い選手で、寝技の極めが強く、打撃も強くて素晴らしいMMAファイターだと思います」
──どんな試合展開を想定していますか。
「“やっぱり岡田遼うまいな”と思いつつ、“でもやっぱり元谷も強いなあ”とみんなが思ってくれるような試合になると思います。意外とそういう試合って、あっさり終わっちゃったりするので、分からないですけど。お楽しみに」
──岡田選手は現在8連勝中で、トーナメントに参加している選手の内、2名(大塚隆史、倉本一真)に勝っていますが、トーナメントの意気込みと手応えを教えて下さい。
「自分の格闘技人生の集大成だと思って参戦しているので、最後の自分の格闘家人生全部をトーナメントに賭けているので、意気込みはMAXです。手応えは、万事抜かりなく準備してきたので、バッチリあります」
──公開練習後、あらためてRIZINルール想定での練習での手応えはいかがですか。
「ロープでの試合がかなり久々なので、RIZINルールのフィールド、ロープに慣れるのが、ちょっと時間がかかりました。けど道場に常設でリングあるので、特に思い出すのには時間かかりませんでした」
──サッカーキックの練習はいかがですか。
「練習してないはずがない。警戒されちゃうかもしれないけど、もちろん準備しています」
──元谷選手はこのルールでの際での動きは慣れたものだと思います。その強さをどう警戒してきました。
「その際を潰すような練習だったりを、ずっと打ち込んできたので、際の攻防は是非、見ていただきたいです」
──その点で組み力への自信もありますか。
「自分のことを、『組み力が強い』と言ってくれる人がいることに自分でびっくりです。ずっと、扇久保博正と練習してきたので、国内国外のなかで一番組み力が強いと思うので、扇久保さんに引き揚げてもらって強くなったので、自然と、扇久保さんとやってたらそうなったという感じですね」
──互いに技の引き出しが多いと思いますが、総括的な意味での勝負のポイントは何でしょうか。
「元谷君がどういう準備をしてきて、どういう仕掛けをしてくるかがポイント。それが無ければ、僕のペースで僕が普通に行くので、彼の指し手がポイントです。自信満々です」
──やはり「DEEP vs. 修斗」の試合になりますか。
「まさに、団体を背負ってという気持ちは強いです。元谷選手は、RIZINのバンタム級常連なので、RIZIN vs, 修斗という構図もありますし、様々な角度で見てほしいと思います。修斗を背負い、シューターとして戦います」
──公開練習では、アデサニヤにインスパイアされてのプロレスを見せました。同じ日にUFCでアデサニヤが試合することで、シンクロしたことでモチベーションは上がりますか。
「UFCは朝放送じゃないですか、。モチベーションは左右されないけど、それを見て会場入りして、いいイメージで試合したいと思います」
──千葉大出身の秀才・岡田選手は、常々「総合は5教科7科目」と言っています。元谷選手は「何教科何科目」の選手でしょうか。
「元谷選手も5教科7科目まんべんなくできるけど、寝技の極めっていう教科の科目がずば抜けています。総合点は自分のほうが得点が上。寝技っていう科目だったら負けますが、総合的には僕が上回っています」