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レポート

【PANCRASE】濱田巧が大塚智貴にスプリット判定勝ちでフライ級王者に、大晦日RIZIN出陣を宣言。リベイロが打撃の進化でTKO勝ち、山崎蒼空に初黒星つける。神部篤坊が合島大樹を59秒TKO! ネオブラ各階級優勝決まる

2025/11/09 12:11
 2025年11月9日(日)、東京・ニューピアホールにて昼夜で開催される『PANCRASE 358』『PANCRASE 359』(U-NEXT配信)。昼の部『358』メインでは、濱田巧(THE BLACKBELT JAPAN)が大塚智貴(CAVE)を5Rの大熱戦の末にスプリット判定で下し、フライ級ベルトを腰に巻いた。試合後、濱田は大晦日RIZIN出陣を宣言した。 ▼キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ・フライ級 5分5R(王座決定戦)※選手名からインタビュー〇濱田 巧(THE BLACKBELT JAPAN)1位、2022年NBT同級優勝 5勝1NC 56.55kg[判定2-1] ※47-48, 49-46, 48-47×大塚智貴(CAVE)3位、2021年NBTストロー級優勝 8勝5敗1NC 56.6kg  第9代王者・伊藤盛一郎の王座返上により、濱田と大塚による第10代王者決定戦が組まれた7月立川大会。互いに譲らず1Rずつを取り合った3R、濱田の偶発性のバッティングにより大塚の左目が塞がり、試合続行不可能に。この試合に全てを賭けていた両者にとって、残酷かつ無念のノーコンテストという結果に終わった。  2023年11月の初対決は濱田の判定勝利、2度目の対戦はまさかのノーコンテスト。3度目の対戦となる完全決着戦。キックボクシング時代に2度タイトルマッチに挑むもベルトに手が届かなかった濱田。PANCRASE一筋、ベルト戴冠に執念を燃やす大塚。結果はもちろん、試合内容にも注目が集まる新王者誕生の大一番。  2023年11月の初対決は、ストライカーを思われた濱田が組みの強さも見せて判定勝利。2度目の対戦は、大塚が打撃で初回を獲り、2Rも自ら組みに。バックを落とされ下になった大塚に濱田がポジション奪い、濱田のラウンドに。  3Rは、前蹴りの濱田に大塚はボディ打ちも濱田の偶発性のバッティングにより、大塚は左目が開かない状態となり、試合はノーコンテストとなっていた。今回は、3度目の対戦となる完全決着戦となる。 濱田「必ず決着つけてベルト巻きます。応援よろしくお願いします」大塚「僕のPANCRASEへの思いを見せます。僕がチャンピオンになります」(※両選手会見コメント)  1R、ともにオーソドックス構え。インローの濱田。大塚もインロー。濱田の入りに右を狙う。先に組んだ濱田。ケージに押し込み左手首をコントロールして左足を差し込みヘンゾロックから二重からみ。シングルレッグも、そこにスイッチを狙う大塚はバックに回るも、落ちかけた大塚がすぐに立ち上がり、ボディロックテイクダウン。  すぐに立つ濱田に右フックをかすめる。遠間からダブルレッグで片ヒザを着かせる濱田。大塚もすぐに立つと、バッククリンチから引き込む濱田がボディトライアングル。大塚が向き直って右を落としてホーン。拮抗したラウンドは、1者が大塚も、2者が濱田が支持。  2R、右関節蹴りを狙う大塚。濱田の入りに大塚は右を当てる。さらに左フックの相打ちは大塚が勝る。左インローの濱田はシングルレッグ。スイッチ狙いから正対した大塚は右ヒジ。体を入れ替え押し込み細かいヒザ。濱田は離れる。  左インローを先に蹴る大塚。大塚のワンツーにシングルレッグで入る濱田。体を入れ替える大塚に三日月蹴りの濱田。さらにシングルレッグで詰めて四つに。  しかし右を突いて突き放す大塚が右の打ち下しをヒット! 濱田のシングルレッグにクルスフィックを狙うが、向き直った濱田がスクランブルする大塚のバックに。4の字バックを奪い、細かいパウンド。ジャッジ3者が濱田を支持。  3R、右ローの大塚。左のサイドキックを腹に当てる。濱田の入りに右を当てるのは大塚。さらに右フック。濱田は左インロー。大塚も左インローを2発。左が交錯。  シングルレッグからケージまでドライブする濱田。みぞおちに頭を押し込み、奥の足首を引き寄せる濱田。そこに鉄槌の大塚。シングルレッグを外さない濱田は脇を潜り、バックに。腰をずらした大塚だが、ケージ側。  シングルバックになる濱田に大塚はトップ狙いも右足で返らせない濱田は、ついに左足をフックして4の字バックに。しかし攻撃はできず。1者が濱田を支持も、2者が大塚のスタンドを支持。  4R、右から左を伸ばす大塚。左インローも。グリップを使った濱田の腕は? 左インローを返す濱田。大塚も左インローを2発。左ミドルを当てた濱田は遠間から踏み込んでシングルレッグも、切ってダースチョーク狙いの大塚。  金網に押し込むも首を抜く濱田。体を入れ替えシングルレッグに、スイッチの大塚。しかしシングルレッグで寝かせた濱田! スクランブルの大塚はヒザを立てて立ち上がり! バッククリンチから抜ける濱田。  スタンド。ダブルレッグでバックから左足をかける濱田。ニアマウントから肩固め狙い。ケージを蹴ってシングルレッグからトップを取った大塚。パウンドもすぐに立つ濱田。3者大塚を支持、最終ラウンドが勝負のラウンドに。  5R、グローブタッチ。魂のシングルレッグの濱田にスイッチ狙う大塚だが下に。下の大塚は三角狙いで下からヒジ。足は解けてフルガードに。インサイドガードの濱田だが、下からの大塚はヒジ。腰に足を当てて立ち狙いも。インサイドに入る濱田。  上から細かいパンチの濱田だが、大塚もエビで下からヒジ。腰に足を当てるが蹴れない大塚。濱田はガードの中で細かいパンチ。大塚も下からパンチも、濱田は中腰で押さえ込み。細かいパンチ。  バックを取られずに立ちたい大塚。しかし濱田は押さえ込み。下からヒジの大塚。右で枕の濱田を剥がした大塚が右手で顔を遠ざけて左ヒジ連打でホーン。ダメージをどうとらえるか。  判定は48-47大塚、49-46濱田、48-47濱田の2-1で濱田が勝利。大塚は目を瞑り跪き、そこに濱田も手を取るとハグ。大塚は倒れ込んだ。  試合後、濱田は「感謝したい人がたくさんいます。対戦してくれた大塚選手、本当にありがとうございました。それと僕を育ててくれた鶴屋(浩・TBJ代表)さん、チームメイトの皆さん、本当にありがとうございます。そして、僕の応援にいつも来てくれてる皆さん、本当にありがとうございます。いつも僕を支えてくれてる僕の奥様、娘、本当にいつもありがとうございます。そして、感謝したいのは、こんな僕を産んでくれたお父さん、お母さん、本当に愛してます。ありがとうございます」と感謝の言葉。  続けて、「(キックから)プロデビューして15年なんですけど、ずっとベルト獲れなくて。僕は才能とかセンスがある方じゃないんですけど、たくさん努力して、でもたくさん裏切られて、やっとこのベルトを巻くことができました。『努力は必ず報われる』という言葉を信じてここまでこれました。本当に皆さんありがとうございます。  最後にこのベルトを獲って、次の僕の目標なんですけど、僕はMMA選手として立たなければならない舞台が一つあります。年末のさいたまスーパーアリーナに僕は出場したいです。いや、出場します。このベルトを持って必ず出場するので、皆様PANCRASE代表として応援のほどよろしくお願いします。今日は長いこと、ありがとうございました。夜もまだ大会があるので楽しんでてください。今日はありがとうございました」とマイク。大晦日のRIZIN出場を目指すと語った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇ラファエル・リベイロ(ブラジル/ボンサイ柔術)8位 9勝4敗 56.8kg[3R 1分54秒 TKO] ※左ヒザ→パウンド×山崎蒼空(マッハ道場)12位、2024年NBT同級優勝 7勝1敗 57.3→57.15kg リベイロ「(日本語で)皆さんこんにちは。ラファエル・リベイロです。明日よろしくお願いします。ありがとうございます」 フライ級でプロ7戦無敗の山崎蒼空(マッハ道場)と、昨年7月に濱田にスプリット判定で惜敗したハファエル・ヒベイロ(ボンサイ柔術)がランキング戦。PANCRASE初参戦となった24年7月大会では、濱田巧戦にスプリット判定で涙を飲んだリベイロ。25年4月立川大会では、眞藤源太を肩固めで沈め、その実力を証明した。  対するは、24年のネオブラッドトーナメント決勝戦で岸田宙大を下し、ネオブラ王者に輝いた山崎。25年はBREAKTHROUGH COMBATに参戦し、ベ・ジョンウ、ザヒド・アフメドを撃破し、現在無傷の7連勝中と世界を見据える。同じ日に新王者が決定するフライ級。その首を狙う両者がランキング戦で激突。  1R、ともにオーソドックス構え。リベイロは左ボディ。ワンツーから左フック。そこに山崎も左を狙い、ヒザを合わせに行く。右で差して組んだリベイロ。体を入れ替えかけた山崎を再びケージに押し込み、脇を潜りバッククリンチに。  正対した山崎。リベイロはシングルレッグからダブルレッグも、山崎は右小手でバック回らせず。クラッチを組ませない。  離れたリベイロは左右から左ミドルハイ。山崎も左前蹴り。右前蹴りも。左フックを当てたリベイロ。山崎も左フックを返す。左ジャブを突くリベイロ。山崎の後ろ蹴りをかわして右を当ててホーン。2者が山崎を支持、1者がリベイロを支持。  2R、左ジャブのリベイロ。山崎は右ハイからそのまま回転蹴り。両脇を差して組む山崎は右バックヒジで離れる。左ジャブを突いて右ボディのリベイロは上下に突く。山崎もカウンターを当てるが、リベイロは左ボディ。しかしバランスを崩したところを山崎はガード低く前に。  リベイロは左フック。右アッパーから左の入り。山崎はシングルレッグも切るリベイロ。山崎は右カーフ。左フックを当てるリベイロ。細かい打撃のリベイロに、山崎は強振。2者がリベイロ、1者が山崎を支持。  3R、左ジャブを突く山崎。リベイロは左フックを突いてシングルレッグへ。ケージ背にする山崎に片足を引き出すも、戻る山崎。左右で詰めるリベイロは左ジャブ。返しの左はかわすリベイロ。  左ジャブを当てるリベイロ。山崎のシングルレッグを切ると、左三日月を腹に刺してさらに山崎のタックルにカウンターの左ヒザ! ダウンした山崎にパウンドでレフェリーが間に入った。山崎はプロ初黒星。  スタンドの進化を見せたリベイロは「PANCRASEに感謝。最高の仲間と練習しています。メインで戦う勝者に挑戦を。明日誕生日です、お願いします」と語った。 山崎「(国際戦で)これといって変わったものは感じなかった。リベイロはタイトルマッチ付近の選手。自分の立ち位置が分かる」(試合前) 「(再計量も時間内にパス)先ほどクリアしましたが、そんだけしっかり体を作り込んできたっていう証なんで、楽しみにしていてください。 (会見で)PANCRASEに参戦するのは1年ぶりになるんですけど、1年前とは全く違う自分を今回見せられるんじゃないかなと、すごく自分でも楽しみにしています。もともと8月にBreakthrough Combatで試合が決まってたんですけど流れちゃって、試合がなくなったところへPANCRASEさんからリベイロ選手とっていうお話をいただいたんで、“強い奴とやれるなら、ぜひお願いします”ということで今回決まりました。試合当日は思い切り楽しんで、リベイロ選手と熱い戦いを繰り広げたいと思います。  前回8月に試合が決まってたんですけど、その試合は流れてしまって、今度は強い外国人選手を用意していただいて、自分の力を試す機会を与えてもらったんで、自分の力を証明するだけだなと思っています。相手の印象は、ランキングは8位なんですけど、濱田(巧)選手との試合を見ても分かる通り、タイトルマッチ付近の選手だと思ってるんで、この勝ち方で自分の立ち位置が分かると思ってます。(ここまでの国際戦の経験が活きる?)そうですね。外国人選手だからといって、これといって変わったものは感じなかったので、特に今回のリベイロ選手に対して何か自分が気負うこととかは全くなくて、自分の力を出せば圧倒的な試合になると思ってます。(「3年以内にUFC」の目標は変わらず?)はい、もちろんです」 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R×合島大樹(ROOTS)8位 12勝11敗2分 61.55kg[1R 0分59秒 TKO] ※右ストレート→パウンド〇神部篤坊(ABLAZE八王子)12位 8勝1敗 61.6kg  24年5月に6年ぶりに復帰し、小原統哉、安藤武尊に2連勝を飾った合島。前戦3月大会では、久々のPANCRASE復帰となった後藤丈治に1R KO負けを喫した。  対するは当初、前田浩平が対戦相手だったが、前田が負傷欠場。その前田は砂辺光久、増田大河に連勝後、バンタムに階級を戻した梅原規祥戦で完封勝利を収めてランカー入りを果たしたが、前戦7月大会では、Fighting NEXUSからの刺客・神部篤坊に1R TKO負けしていた。  前田の欠場を受け、前田に1R TKO勝ちした神部が代打出場を果たすことに。4月大会で小原統哉を肩固めで葬ったのに続き、7月立川大会で前田を強烈なパウンドの連打でマットに沈めた神部は、参戦後2連続一本勝ちでランキング入りを果たした。キャリアで勝る合島が多彩な打撃テクニックで神部を退けるか。Fighting NEXUSでの実績を引っ提げ、PANCRASEに乗り込んできた神部がさらにランキング上位に浸食を果たすのか。 合島「神部選手、直前のオファーを受けてくれてありがとうございます。また若手が相手なんで、飲み込まれないように、もうちょっとだけあがきたいと思います」 神部「こちらこそ、あの、急遽で対戦相手変わったんですけど、受けてくれてありがとうございます。明日はやっとこのストレスから解放されて爆発できるんで、応援よろしくお願いします。 (会見で)急遽オファーをいただきありがとうございます。PANCRASE3戦目ですが、しっかりフィニッシュして、上位ランカーへの手土産に持って行こうと思っています。相手(合島)の印象は、ベテランなんで、うまくステップと圧力をかけてくるような印象。フィニッシュ力もある。僕もオフェンス面で言ったら結構強いと思ってるんで、自分も勝負勘に関しては自信を持っています。相性としては、僕の方が有利かなと思ってます。その理由としては、相手はベテランで年齢的な問題もあるし、僕の方がフレッシュなぶん回転も速いし、インパクトというか初撃の速さも自分の方が上だと思ってるので、僕の方が有利だと思ってます」  1R、ともにオーソドックス構え。右ロー、近い距離に立つ合島。神部は右を打ち込む。さらに前蹴り。合島は右を打つが、そこに神部はワンツーの右ストレートでダウンを奪い、パウンド。すレフェリーが間に入った。  59秒TKO勝ちの神部は「有言実行で3連続3フィニッシュ。もうタイトルからむ相手とやってもいんじゃないですか」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R×糸川義人(TURNING POINT MMA)11位 2022年NBT同級優勝 4勝6敗 65.95kg[3R 4分31秒 TKO]〇清水博人(DOBUITA)2025年NBT同級優勝 7勝1敗 65.5kg  本来ならこの日、ネオブラッドトーナメント優勝をかけてトミー矢野と戦うはずだった清水。矢野の怪我により不戦勝での優勝が決定。その清水に、ランカーとの対戦が用意された。  相手は2022年ネオブラ王者の糸川。現在、栁川唯人、敢流に2連敗中だが、そのタフネスさとハートの強さには定評がある。  ネオブラッドトーナメントでは、一回戦と二回戦でベストKO、準決勝戦では福里凱亜を相手にベストバウトを獲得と常に外れなしの試合をする清水。小森真誉戦以来の勝利を手にし、存在感を示したい糸川にとっても不足のない相手と言える。 糸川「しっかり倒して勝ちたいと思います。応援お願いします」 清水「面白い試合になるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブの清水に糸川は右で差して押し込み。シングルレッグからハイクロッチ。清水はケージ背にヒザ突き離れて右を振り、右ハイで前に。そこに右フックを当てた糸川。ダブルレッグでケージまでドライブ。脇を潜りバッククリンチ。  背後から崩し。戻す清水は背後にヒジ。再び崩して立ち際に右足をかけようとする糸川、清水は右手で細かいパンチ。離れ際に右ヒジ、右ハイでホーン。2者が糸川を支持、1者が清水を支持。  2R、前蹴りから右ストレートで前に出る清水。そこに右跳びヒザを狙う糸川はシングルレッグで押し込み。右小外蹴りでテイクダウン! 金網に上体を戻して座って立つ清水を再び崩した糸川。立つ清水は体を入れ替え、崩し。  糸川は右オーバーフックで右足を抜いて立ち。それをボディロックで崩す清水。立つ糸川がスタンドに戻す。右バックフィストを突く糸川に、清水は左右。それを潜ってダブルレッグの糸川に、切りながら右ヒジを突く清水。  3R、右ミドルの糸川。前に出ると回転速く左右連打で押し戻す清水。それを嫌った糸川のシングルレッグをがぶり細かいパンチも、糸川はケージまでドライブ。立つ清水は右ハイを当てて、左右ラッシュ。しかし糸川も打ち返してローシングルでケージにドライブ。  シングルレッグで引き出すが、ケージ背に戻る清水がヒザを突き、右を当てて前に。被弾した糸川は右を返して右ハイは空振り。清水は右アッパーからワンツースリーの連打でなぎ倒してダウンを奪い、TKO勝ち。  試合後、清水は「動きは無茶苦茶でした。僕の先輩のヤン坊達也さんみたいに感動させられる試合をしたいと思っています。応援よろしくお願いします」と語った。 ※※フェザー級 優勝清水博人(DOBUITA)※1回戦で長佳輝にTKO勝ち、2回戦で目怒頑丈にTKO勝ち、準決勝で福里凱亜にスプリット判定勝ち※トミー矢野vs.清水博人のフェザー級決勝戦は、トミーが怪我により試合をキャンセルした為、清水の優勝に。トミー矢野は1回戦で柿原昇汰に一本勝ち、2回戦で星野柊哉に一本勝ち、準決勝で田口翔大にいずれも1R 一本勝ちしていた。 [nextpage] 【プレリミナリーファイト】 ▼バンタム級 決勝戦 5分3R×佐藤ゆうじ(ボンサイ柔術)61.4kg 4勝2敗 ※1回戦で小間駿史に一本勝ち、2回戦で木本海人に一本勝ち、準決勝で木村耀人に一本勝ち[判定1-2] ※27-30, 29-28, 28-29〇白井誠司(和心會)61.5kg 5勝1敗 ※1回戦で平澤宏樹に判定勝ち※白井がNBTバンタム級優勝 佐藤「まずは自分を支えていただいているたくさんの人に感謝したいと思います。ここまでいろんな困難もあったんですけど、神様に導かれた人生。この決勝もそうですけど、今後もすごいいろいろ楽しみですので、皆さん今後も期待してください」 白井「ここまで来れたのは、運が強いところもあると思うんですけど、まあ、ここまで来たからにはネオブラ獲りに行きたいと思っています。佐藤選手、お願いします」  1R、オーソ構えの佐藤に、白井はサウスポー構え。左インローを当てる白井。佐藤は跳びヒザから詰めるが離れる白井が中央を取る。さらに左インローの白井。右フック、右ストレートで組みに行く佐藤。突き放す白井。右インローの佐藤。左を突く白井、まだ遠い。  右を突く佐藤。後ろ蹴りも。白井は左フックを見せる。佐藤は左ジャブを届かせる。白井は左フックも単発。前蹴りの佐藤は右。白井が左を届かせる。佐藤が左ジャブを当ててホーン。2者が白井を支持、1者が佐藤。  2R、中央の取り合い。右インローを当てる佐藤。白井も押し戻して中央に、左インロー。佐藤は跳びヒザ。その入りの右を突く白井。佐藤は首を掴むが組めず。ニータップの佐藤。ワンツーの左をボディに突く白井はインロー。  佐藤がダブルレッグからドライブもスプロールする白井は離れる。右を突く佐藤に左フックを合わせる白井。左ジャブを突く佐藤。組んで引き込む佐藤は三角絞め狙いから下からパンチ、切る白井。2者が白井、1者が佐藤を支持。  3R、左インローの白井。ジャブを突いて組んだ佐藤は足にからみ。パウンドの白井に外ヒールへ。足を抜いた白井。消耗した佐藤はケージ背に誘う。中央で待つ白井。  佐藤も最後のスタミナを残して待つ。左右で前に出る佐藤に左を当てる白井。佐藤は右をヒット。回る白井。足が出ない佐藤に白井は左右。スタミナ切れた佐藤の前進に佐藤が左を当ててホーン。  判定は2-1(30-27, 28-29, 29-28)で白井が勝利。ネオブラバンタム級で優勝した。 [nextpage] ▼フライ級 決勝戦 5分3R×柴山鷹成(G-face)57.1kg 5勝3敗 ※1回戦で藤野武に判定勝ち、2回戦で高橋克佳に一本勝ち、準決勝で田中亮祐に判定勝ち[1R 1分39秒 三角絞め]〇本川ハルアキ(リバーサルジム横浜グランドスラム)56.9kg 3勝 ※1回戦で降旗健太郎に一本勝ち、2回戦で齋藤楼貴に判定勝ち、準決勝で谷村泰和が負傷欠場で不戦勝※本川がNBTフライ級優勝、MVPも獲得 柴山「決勝戦、打倒極、しっかりすべてで完封して勝利して、来年のランカー戦にアピールしたいと思います。応援よろしくお願いします」 本川「あっという間に決勝戦来たんですけど、いつもとやることは変わらないんで、明日は応援よろしくお願いします」  1R、テイクダウン奪う柴山のパウンドに、下の本川は三角絞め! 右横に回る柴山に正対させて極めた。 [nextpage] ▼ストロー級 決勝戦 5分3R×渋井宏行(THE BLACKBELT JAPAN)52.5kg 3勝 ※1回戦で髙橋梨王に一本勝ち、準決勝で田畑翔太に判定勝ち[判定0-3] ※27-30, 28-29〇氏原魁星(ボンサイ柔術)52.45kg 4勝4敗 ※1回戦で森田祥平に一本勝ち、準決勝で日向優希に一本勝ち※氏原がNBTストロー級優勝 渋井「絶対勝って優勝します」 氏原「相手もめちゃめちゃ強いグラップラーってことで、僕もグラップラーなので、蛇みたいにネチネチした試合をしまくろうと思います。よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。組む氏原に、渋井はケージ際で体を入れ替えて離れる。渋井のミドルを掴んで右を突く氏原。さらに左右で前に。右を当てると渋井がダウン。氏原はギロチン狙いからバック。ボディトライアングルからリアネイキドチョーク狙い。背後からパウンド。  後方に回してマウントに移行し、三角狙いも渋井が反転して立ち上がり離れる。  スタンドで詰める渋井。右ボディ。バックスピンキックを腹に。渋井は右を当ててホーン。オープンスコアは三者10-9氏原を支持。  2R、初回で力を使った氏原はスタンドから。ジャブ突く渋井に、回る氏原は前に出てワンツースリーの3打目をヒット。さらに圧力をかけて右の打ち合い。鼻血の渋井も右を返す。しかし回転速く左右を突く氏原は右前蹴りも。  渋井の下がりながらの左ミドルを受けながらも右を当てる。1者渋井も2者が氏原を支持。  3R、開始早々ダブルレッグテイクダウンの氏原。ケージまで這う渋井の立ち際にバック狙い。右足はかかるが徐々に左足もかけて両足フック。さらにボディトライアングルで削る。最後に渋井が正対してホーン。  判定3-0(30-27×2, 29-28)で氏原が勝利。ネオブラストロー級優勝を決めた。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R×平賀丈一郎(総合格闘技道場 CROWN)1敗 56.6kg[1R 0分09秒 KO]〇大鹿烈毅(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)1勝 56.75kg  プレリミナリーのフライ級では、元Krushフライ級王者・大鹿統毅の弟・烈毅がプロMMAデビュー。大鹿烈毅は24年6月の『RISE Nova』全日本トーナメント60kg級で優勝などキックボクシングで全国アマチュア3冠を達成。石渡伸太郎率いるPUGNUSからプロMMA初戦に臨む。  対する平賀丈一郎(総合格闘技道場CROWN)は粕谷優介の愛弟子。2025年東関東選手権Sクラスルールトーナメントバンタム級Aで優勝を果たしている。 平賀「しっかり勝ちに行きます。以上です」 大鹿「必ず勝つので応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。踏み込んだ大鹿が右でダウンを奪いパウンド! 18歳の大鹿が9秒でデビュー戦勝利。
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