キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】白幡裕星が元ボクシング日本王者・悠斗に最後は打ち合いも見せて完勝、森岡悠樹がヒジでTKO勝ち

2021/06/12 23:06
【KNOCK OUT】白幡裕星が元ボクシング日本王者・悠斗に最後は打ち合いも見せて完勝、森岡悠樹がヒジでTKO勝ち

左ミドルで自分のペースを作り続けた白幡(左)が、王者としての第一戦を白星で飾った 撮影/安村 発

SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX vol.2
2021年6月12日(土)東京・新宿FACE

▼第7試合 スーパーファイト KNOCK OUT-RED -53.0kg契約 3分3R延長1R
〇白幡裕星(橋本道場/KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者/MUAY-THAI OPENスーパーフライ級王者)
判定3‐0 ※30-28、30-27、30-29
×悠斗(東京町田金子ジム/プロボクシング元日本ライトフライ級王者)


 白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にはMuayThaiOpenスーパーフライ級王座決定戦に臨み、判定勝ちで見事王座に就いた。2020年2月のREBELSでは老沼との王者対決を行い、延長戦にもつれ込む接戦の末に惜敗。8月大会では老沼に挑戦経験のある濱田巧、12月大会では元REBELS-MUAYTHAIフライ級&スーパーフライ級王者・松崎公則を破り、老沼とのタイトルマッチでの再戦でリベンジを果たした。


 対する悠斗こと高橋悠斗は、元々はキックボクサーで2011年に国士舘大学所属として全日本学生キックボクシング連盟のフライ級王者となっている。プロデビュー後はNJKFの上位ランカー(最高2位)として活躍したが、2014年にボクシングへ転向。2019年10月に世界ランカーでもあった王者・堀川謙一を破り、日本ライトフライ級王者となった。しかし、2020年3月に決まっていた初防衛戦が新型コロナウイルスの影響により度々延期に。気持ちが切れてしまい、「自分がベストな状態で試合に挑むことは不可能だと感じたため引退を決めました」と4月3日タイトル返上と現役引退を発表していた。プロボクシングの戦績は11勝(5KO)4敗。


 1R、白幡はボクサー殺しのセオリー通りに強烈な左インローを当てる。悠斗は避け切れないながらも飛び込みながらの左右フック。パンチを寸前でかわす白幡は左ミドルを遠い間合いから当ててパンチの距離に入らせないが、右フックを被弾する場面も。


 2Rも白幡が左ミドルをテンポよく当てていく。悠斗がパンチで前に出ると、白幡は組み付いてこれを寸断し、そのまま崩しを決めて相手のペースを乱していく。


 3Rも左ミドル、テンカオを当てる白幡は組んでのヒザも突き刺してペースを握ったまま。そして逆にパンチ勝負に出た白幡は左ストレートもヒットさせて悠斗の顔がのけ反る。最後は打ち合いにも応じた白幡が危なげなく悠斗を退け完勝した。

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