2021年6月13日(日)東京ドーム『Yogibo presents RIZIN.28』に出場する全選手のオンライン個別インタビューが、11日(金)に行われた。
セミファイナル(第9試合)で那須川天心(TARGET/Cygames)との1vs3の変則マッチに挑む、HIROYA(TRY HARD GYM)がインタビューに答えた。HIROYAは75.0kgで62.0kgの那須川より13kg重いため、那須川8オンス、HIROYA10オンスのグローブハンディがつけられる。
――現在の心境は?
「1週間ちょっと前は想像もしていなかった出場なんですが、試合が決まってからは短い時間ですが自分が出来ることを全力でやってきて準備が整っています」
――対戦相手の印象は?
「誰もが知っていると思いますが、とにかく速いし、カウンターは凄い上手いですし、パンチも蹴りも全て完璧な選手。攻撃も凄いし防御も凄いし穴がないって印象ですね」
――どういう試合展開を予想していますか?
「今回は1vs3の3人のうちの真ん中のラウンドになると思いますが、天心君はボクシングが凄く上手いので付き合ったら相手のいいようになってしまう。そこをぐちゃぐちゃにするじゃないですけれど、自分の展開に持っていきたいと思っています」
――YouTubeで話されていた大雅選手に最初にオファーが来たという話ですが、経緯を詳しく説明していただけますか?
「大雅に話が来ていたのは1vs3になる前の試合への話であって。RIZINさんからは58.5kgでどうかと言ってもらっていたんですが、大雅はそれでもきつい状態で。でも、やっぱり天心選手と試合をしたいというのがあったので気合いを入れて落とすと言っていたんですが、実際天心選手サイドに確認したところ57.5kgじゃないとダメということになって。その頃は1カ月を切ったくらいの頃だったので、さすがに身体的にそこまで落としたらリスクがキツくなってしまうし、ということで落とせないとお伝えさせていただきました。
多分、その大雅に話が来たのは(通常の試合で)いろいろな対戦相手を探している段階でのことだと思うのですが、天心選手が強くてみんな天心選手と戦いたい、ならば天心選手の条件に合わせるのが当たり前のことだと思うんです。ただ、大雅の場合はどうしても体重が作れないので、お断りさせていただいたという経緯です」
(写真)大晦日では逆に20kg重いシバターと初のMIXルールで戦ったHIROYA――1Rだけとはいえ、これだけ体重差があるHIROYA選手との試合を受けたことに「俺のことをナメているんじゃないの」という気持ちはないですか?
「まあ、ナメているんでしょうね(苦笑)。でも天心君もYouTubeをやっていて、勝負論はあると思うんですけれども、競技とはまた違った別の視点から盛り上げるということを考えていると思うんですよね。もちろん僕の方が体重が重いので、天心選手にとってもリスクはあると思うんですよ。そこは天心選手としても挑戦という意味で僕のことをOKしたのかなと思いますね」
――これだけの体重差があれば、那須川選手サイドからすれば3分間、捕まらずに逃げ回っても勝ちに等しいくらいの考え方があると思いますが、逃がさない自信はありますか?
「どうでしょうね…スピードでは圧倒的に勝てないので、そこはリングの中で向き合ってみて。正直、僕も100%の自信があるとは言えませんが、それでも1週間しっかり常に頭を使って練習の時も練習以外の時も考えているので、リングに上がってからのお楽しみってところですかね」
――順番は2番目になると思いますが、3人目のミスターXの出番を無しにして自分の番で終わらせるとの気持ちはありますか?
「一発当たれば全然あり得ることだと思いますね。もちろん僕はその一発を当てることを目標にして考えています。一発当たればそうなるし、僕のパンチが当たらなければそうならないし」
――では、「ミスターXの出番なし」は狙いますね?
「ミスターXさんも出ないとなるとかわいそうですけれど、そこはね(笑)。僕は僕ができる仕事をやろうと思っています」
――当たったら倒せる自信はありますか?
「もちろん倒せる自信はあります」