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【K-1】武居由樹がバンタム級トーナメントを制した黒田斗真を絶賛「“倒せる選手”が優勝したことでバンタム級のレベルはもっともっと上がる」

2021/06/07 13:06
【K-1】武居由樹がバンタム級トーナメントを制した黒田斗真を絶賛「“倒せる選手”が優勝したことでバンタム級のレベルはもっともっと上がる」

2019年K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント覇者の武居(左)が、K-1バンタム級日本最強決定トーナメント覇者・黒田(右)を語った (C)K-1

 2021年5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~』

 同大会で行われたK-1バンタム級日本最強決定トーナメントをリングサイドで観戦した、元K-1スーパー・バンタム級王者&Krushバンタム級王者で現在はプロボクサーの武居由樹(大橋ジム)が、K-1公式サイトにて大会を振り返った


「黒田選手のことはKrushの解説で見ていた時から強くて上手い選手だと思っていました。パンチにキレがあって、蹴りも上手い。動きに力みがなくて、目も良い選手ですよね。技としては左ストレートとパンチのまとめ方が上手いですよね」と、トーナメントにて、1回戦で池田幸司を2R2分10秒でKO、準決勝では松本日向から2度のダウンを奪って大差(30-25、30-26×2)の判定勝ち、決勝戦はプロ無敗のKrushバンタム級王者・壬生狼一輝を1R31秒でKOし、圧倒的な強さで優勝した黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)を、以前から評価していたという武居。


「トーナメントの試合を振り返ると、準決勝の松本日向戦と決勝の壬生狼一輝戦は、相手が前に出てくるタイプで、黒田選手はしっかり相手を見てカウンターを合わせてたじゃないですか? もし自分が松本・壬生狼選手と戦うことになったら、ああいう戦い方をすると思うし『やっぱりそうだよな』と思いました。前に出てくるタイプに対して、自分も一緒に前に出ると消耗戦になっちゃうんです。だから準決勝・決勝であの戦い方ができたことが勝因だったと思います。僕もチャンピオンになってからは相手どうこうではなく倒す試合を心がけていたのですが、初めて出たトーナメントでは相手が戦いにくくなるような戦略を立てて戦っていました。


 あと1回戦の池田幸司戦をKO勝ちしたのも大きかったと思います。僕も事前の予想で『トーナメントはKOすると有利になる』と話していたと思うのですが、一回戦の他の3試合が消耗戦で判定決着になる中で、飛びヒザ蹴りでKO勝ちして。あれは自信になったと思うし、結果論ですけど1回戦のあの勝ち方で(優勝は)決まっていたのかもしれないです」

 先輩として黒田には「一ファンとしても見ていて楽しいです。バンタム級であれだけ倒す試合をしてくれるので。あと黒田選手のように倒せる選手がいると、階級全体のレベルも上がると思うんですよ。他の選手も黒田選手を目指して練習・試合するようになるので。黒田選手のように“倒せる選手”が優勝したことでバンタム級のレベルはもっともっと上がるでしょうね」と、今後のバンタム級活性化にも期待を寄せる。

 戦い方が武居に似ているという声もあることについては、「そ、そうですか? 構えが同じサウスポーというだけじゃないですかね(笑)。でも僕は軽量級でも倒すことにこだわっていたし、倒さないと意味がないと思ってやっていました。そういうところは……ちょっとは似てるんですかね(笑)。


 僕と似ているかどうかはさておき、黒田選手はK-1ファイターとして完成度が高いし、待ちのスタイルだけど倒すことが出来る良い選手だと思います。これから色んな選手に狙われる立場になると思いますが、それを全てKOで退けて欲しいし、K-1の軽量級を引っ張って盛り上げる選手になってほしいです」とエールを送る。

 黒田以外で気になった選手には「後輩の(大村)修輝にもびっくりさせられました! 練習では普通に強いし、実力を出せばいいところまでいくかもしれないと思ったのですが、プロデビュー戦でトーナメントはさすがに難しいだろうなと思っていたんです。そうしたらデビュー戦とは思えないくらいリラックスして力を抜いて戦っていて、あそこまで戦えるとは思っていませんでした。


(写真)PODの後輩である大村修輝(右)

 普通に考えてデビュー戦の相手がプロで30戦やっている萩原秀斗選手で、準決勝はプロ無敗でKrush王者の一輝じゃないですか。萩原選手に勝って、一輝とは延長までもつれてどっちが勝ってもおかしくない試合で……。デビュー戦でそんな内容・結果の試合が出来る選手はいないですよ。これからどんどん強くなっていくと思うし、僕は黒田選手と修輝が切磋琢磨してバンタム級を盛り上げてほしい。で、いずれは黒田選手と修輝が戦うところを見たいですね」と、POWER OF DREAMの後輩である大村修輝に期待したいとした。

 また、自身の今後の活動については「僕も9月9日にボクサーとしての2戦目が決まりました。デビュー戦を終えて、日に日に動きがボクシングスタイルになっているし、成長も感じています。対戦相手の竹田梓選手はプロ5戦5勝5KOのハードパンチャーですが、今の自分の位置が分かる相手だと思うのでワクワクしています。前回のデビュー戦は怪我もあって、ボクシングで100%の自分を見せられていないので、次は100%の武居由樹を見せられると思います。K-1ファンのみなさんにも応援してもらえるとうれしいです! よろしくお願いします!」と、2戦目へ向けての意気込みを語っている。


(写真)現在はプロボクサーとしてリングに上がる武居  (C)LEGEND実行委員会

 最近ではジムの先輩である井上尚弥とマススパーを行ったことが公表され、井上も自身のSNSにて「今日は武居君と12Rのマスボクシング! タイミングも間合いも対ダスマリナスに向けて良い練習になった。ありがとう。この時期に12R動いてスタミナも十分に確認できた。6.19お見逃しなく」と、武居といい練習ができたと投稿している。

 武居は「今日初めて尚弥さんと12Rマスやりました。半端じゃなかったです。ただめちゃめちゃいい経験になりました」と、その感想を自身のSNSにて述べている。

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