▼ボクシング経験者トーナメント決勝戦 2分3R
●村井勇希
判定0-3 ※28-29、28-29、27-30
〇藤崎美樹
※藤崎が那須川と1000万円獲得の挑戦権を得る。
元プロボクサー(村井)と元アマチュアボクサー(藤崎)の決勝戦となった。
1R、ジャブを上手く使う藤崎は右からの左フックを当てていく。村井は手数が少なめだったが、ボディを攻めていった。2R、序盤に藤崎が右フックからの左ボディをめり込ませて一瞬、村井の身体がくの字になったが、村井が接近戦を仕掛けてショートの距離でフックとアッパーのコンビネーションを回転させていく。
3R、藤崎はジャブを多く突いてストレート系のパンチで村井との距離を取る。当てては離れるで村井に接近戦を許さない。村井はそれでも接近戦を仕掛けていき、藤崎が打ってくると打ち返しを狙う。終盤は藤崎が身体を左右に振るようなフックとボディブローを決めていき、判定3-0で勝利を収めた。
村井は勝利者インタビューを受け、「まだ実感がなくて。これが決まってから余裕がひとつもなく、ひとつひとつやってきた結果、優勝につながったと思います。このルールなので長い距離に徹してパンチをもらわないように、そして自分のパンチを当てて3Rやろうと考えていました。(那須川は)格闘家としても芸能人としても大ファンで尊敬できる選手なので、そういう選手と拳を交わすことができるのは格闘技をやってきてよかったなと思います」と語った。
◆藤崎のコメント
「最初はトーナメントに出る気もなくて、みんなが(出場申し込みを)出していたので通ったらいいなというくらいで出したんですが、どんどん進んでいって。近い距離の技術は今やっても勝てるものではないので、長い距離でジャブ主体でやれば相手が出てくると思ったので、そこでカウンターを打って。それだけをずっとやっていました。7年前に引退して自分の練習は全然やっていません。ボクシングを教えている中で一緒にやっていたくらいです。
天心選手とは近い距離でごちゃごちゃやるよりも、遠い距離で戦おうと思います。天心選手はサウスポーだから、前の手の使い方は僕の方が上手いので。あと右に絶対に左を合わせてくると思う。そこまで想定して戦おうと思っています。
自分の強いところも弱いところも分かっているので、期間がない中で勝てるようにします。変に正攻法でやるより、考えながら頭を使って相手が嫌なことを出来たらいいな、と思っています。普通にやったら負けるので。
昨日は熊本で法事があったので、大阪から熊本まで車で行って飛行機で東京まで来ました。プレッシャーに押し潰されて体調を崩したんですが、控室に入ってからはできるようになりました。ダメージと疲労が今は凄いです」
▼異種格闘技トーナメント決勝戦 2分3R
●田中 涼
TKO
〇大井洋一
※大井が那須川と1000万円獲得の挑戦権を得る。
大井は右足にテーピングしての出場。1回戦で肉離れを起こしたという。
1R、大井は突進してパンチを浴びせ、そのまま組み付いてブレイクを待つという戦法。田中も右ストレートを浴びせるが、身体の厚みがありパワーもある大井に押される。
2Rも同様の展開。田中は組まれ際に右をヒットさせるも、パワーに押される。大井は組んだ状態から離れ際にパンチを当てるのが上手く、右のパンチ連打でスタンディングダウンを奪った。最後は大井がコーナーに詰めての連打。レフェリーストップで大井がTKO勝ち。2試合ともTKO勝ちで優勝を飾った。
◆大井のコメント
「青木さんの代打で出るので努力しました。青木さんが急遽出られないとなったので、青木さんに大井でいこうと指名してもらったので恥をかかせないようにと頑張りました。左ヒザの靭帯がもともと切れていて、1Rの途中くらいで右足が肉離れしてしまいました。でも青木さんが怖くて逃げられなかったです(笑)。今日は魅せないとダメだと思いました。時間内に終わらせようと、最後は倒して締めたいと思いました。
出るのが決まったのは数日前なので、そこから大急ぎで大沢ケンジに電話してマンツーマンで3日くらい見てもらいました。それでどうにか戦えるレベルになったのでよかったです。天心選手はこんなもんじゃないと思うので、まずは怪我を治さないとお話にならないので。実は僕、伊藤(隆)会長の元々後輩で山木ジムでした。だから厳密に言うと天心選手の兄弟子です。でも、天心選手を目の前にしたらオーラで喋れませんでした。
(天心君は)怖さしかない。強いのは重々知っている。ただ僕みたいに楽しむ格闘技の生活をしている人が、那須川天心と向き合うことはないと思う。それでもこういう飛び級で向き合えるのはありがたいこと。格闘技が本当に好きな人は納得いかないかもしれませんが、自分のためにファイトします。真面目なボクシングは藤崎君に任せます」
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