ボクシング
レポート

『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』優勝はアウトサイダー王者の放送作家と元アマチュアボクサー

2019/05/02 00:05

▼ボクシング経験者トーナメント1回戦第1試合 2分3R
〇村井勇希
判定3-0
●戒岡淳一


 戎岡は1998年にボクシングでプロデビュー。2000年西日本新人王決定戦で準優勝し、2008年にはWBC世界ミニマム級王座に挑戦している(9RでTKO負け)。2015年にプロは引退。戦績は25勝(8KO)11敗2分。38歳。

 村井は2000年に西日本新人王を獲得、2012年には日本バンタム級タイトルマッチ、2013年にはWBCユース・バンタム級王座決定戦も経験。ランキング最高位は日本1位。ボクシング歴は高校生からやっていて約20年。プロで44戦行い、5年前に引退した。40歳。


 1R、村井はステップを使って早く動きながらのジャブを多用。前に出る戎岡はボディと顔面を打ち分けて強い一撃を放つ。2Rになると村井は戎岡の左フックに左をしっかり合わせていき、左ボディもヒットさせる。ボディを打ってくる戎岡の顔面を狙う村井。

 3Rは両者とも勝負に出てパンチの数を増やす中、村井が右のカウンターをクリーンヒットさせ、左フックに左フックを合わせる。戎岡も左ボディを強打するが、村井はすぐに打ち返し、村井が判定勝ちで決勝一番乗りを決めた。

 村井は「次は100%KOします」と決勝戦でのKOを宣言した。

▼異種格闘技トーナメント1回戦第1試合 2分3R
〇田中 涼
判定3-0 ※30-25、30-25、29-28
●けんすけ


 田中は空手、キックボクシング、テコンドーを学び、現在はGACKTの付け人の31歳。

 けんすけは人気YouTuberはじめしゃちょーの「身体能力が高い」との推薦を受けての出場で、格闘技経験は空手。試合に向けて1週間のボクシング合宿をしてきたという。21歳。


 1R、見合う両者だが、コーナーに詰めた田中が右ボディブローの連打でスタンディングダウンを奪う。その後も見合いが続く。2R序盤、けんすけが思い切って攻めていくと田中がラッシュをかけて一方的にパンチを打つ。その後はまたも見合いに。

 3R、思い切って頭から飛び込むけんすけだったが手は出ず、逆に田中のパンチをもらうことに。判定勝ちで田中が決勝進出を決めた。

▼ボクシング経験者トーナメント1回戦第2試合 2分3R
●テーパリット
判定1-2 ※28-29、29-28、27-30
〇藤崎美樹


 テーパリットはムエタイで200戦以上を経験し、160勝を収めてボクシングに転向。2011年に世界初挑戦でWBA世界スーパーフライ級暫定王座に就いた。同年12月には亀田大毅の挑戦を受け、判定勝ちで初防衛に成功。2012年4月には正規王者の清水智信にTKO勝ちして王座統一。同年9月には名城信男の挑戦も退けた。同年12月、河野公平に敗れて王座を失い、現在は大阪に住んでおり、キックボクシングの試合に出場している30歳。

 藤崎は2006・2007年インターハイ出場経験があり、同志社大学ボクシング部時代には関西学生リーグMVP、2011年全日本選手権に出場。ボクシング歴14年で、現在はボクシングジムを経営している29歳。


 1R、テーパリットが接近戦を仕掛けていく中、藤崎はカウンターを奪う。2Rはテーパリットが左右ボディを攻め、藤崎は入ってくるところに右アッパーを突き上げて左フックにつなぐ。ボディを攻めたいテーパリットに対し、藤崎はテーパリットの入り際、打ち終わりを狙ってパンチを打ち込む。


 3R、テーパリットはボディから顔面へとつなぎ、藤崎はカウンターを奪う。テーパリットの左フックを空振りさせての藤崎の右フックが顔面を捉える。パンチを的確に当てた藤崎が、判定で本命と見られていた元世界王者を下した。

▼異種格闘技トーナメント1回戦第2試合 2分3R
●山崎尚英
TKO 2R
〇大井洋一


 青木はグローブを着けず、私服で入場。リングに上がってマイクを持つと「天心選手に伝えなければいけないことがあります。試合に出たかったんですが、5月の(ONEの)世界戦を控えていまして、あなたとくんずほぐれつすることができません。お許しください。そしてアウトサイダー王者の大井洋一を連れてきました」と、ONE世界タイトルマッチがあるので出場できないと宣言。

 代わりにアウトサイダー王者の大井(41歳)を戦わせるとした。大井は41歳で、普段は放送作家をしているという。青木はそのままセコンドに就いた。

 山崎はキックボクシング歴2年で、2015年A-LEAGUE31 DELUXE優勝、2016年K-1甲子園60kg級ベスト8。


 1R、大井が積極的に前へ出てパンチを出していき、山崎がそこへカウンターを打つ展開。大井は接近すると組み付いていく。2Rも前に出るのは大井。顔面とボディをしっかり打ち分け、右のパンチを多く当てていく。


 3Rもアグレッシブに攻めていく大井の右フックからの右ボディで山崎はダウン。続けて、山崎をコーナーへ追い詰めて連打を浴びせた大井がレフェリーストップでTKO勝ちした。しかし、大井は右足を痛めたらしく、片足をひきずって退場していった。

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