2025年11月16日(日)東京・有明アリーナにて開催された『ONE 173: Superbon vs. Noiri』(U-NEXT配信)のメインイベント、ONEフェザー級(※70.3kg)キックボクシング世界王座統一戦3分5Rで暫定王者・野杁正明(team VASILEUS)を破り王座を統一したスーパーボン(タイ)が、ONEの公式ポッドキャストに出演。
【写真】野杁正明を破り世界王座統一に成功したスーパーボン その中で、同大会にてヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)に完勝してONEアトム級(※52.2kg)ムエタイ初代世界王座に就き、日本人初のONEムエタイ世界王者となった吉成名高(エイワスポーツジム)について語った。
スーパーボンは「名高はヨードムエ(真の最高峰のムエタイ選手のみに与えられる称号)の頂点に立つ資質を全て備えている。彼のような選手は極めて稀だ。将来的にセーンチャイやブアカーオと同等のレベルに到達し、伝説となる可能性を秘めている」と、近代ムエタイの生ける伝説であるセーンチャイ・ソー・セーンチャイ、ブアカーオ・バンチャメークという2大英雄と並ぶかもしれないと高評価。“極めて稀”とまで名高の能力を評した。
「しかし――」とスーパーボンは、名高が置かれている状況の問題点を挙げる。「彼が戦う階級は非常に層が薄いため、ロッタンやスーパーレックのような真のライバルがいない。彼の実力を測る基準となる相手が存在しない」と、現在のONEアトム級(※52.2kg)には名高のライバルとなる選手は存在しないとした。
次回の日本大会(206年4月29日、有明アリーナ)では、“チャンプアの後継者”ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)との初防衛戦が有力視されている名高だが、ソンチャイノーイには一度勝利を収めており、名高のライバルと言えるような存在になれるかは微妙なところ。
ONE Championshipのネットワークで、他の階級のように世界中から名高の真の実力を測れるような相手=ライバルを見つけ出すか、タイ人ムエタイ選手を磨き上げてもらいたいところだ。