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【K-1】K-Jeeと愛鷹亮が1勝1敗の決着戦「一番面白かったという試合が理想の決着」(K-Jee)「肉を切らせて骨を断つ」(愛鷹)

2021/06/02 22:06
【K-1】K-Jeeと愛鷹亮が1勝1敗の決着戦「一番面白かったという試合が理想の決着」(K-Jee)「肉を切らせて骨を断つ」(愛鷹)

ガッチリと笑顔で握手を交わしたK-Jee(左)と愛鷹。リスペクトしている者同士のアツい試合が期待できそう

 2021年2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』の記者会見が6月2日(水)都内にて行われた。

 スーパーファイトのK-1クルーザー級3分3R延長1Rで、第2代K-1 WORLD GPクルーザー級王者K-Jee(K-1ジム福岡チームbigineing)と愛鷹亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が対戦。


 K-Jeeは福岡を拠点としてデビュー当初はスーパー・ウェルター級で試合をしていたが、2016年からヘビー級に転向。クルーザー級が新設されると再度転向して2018年9月のK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントではベスト4。2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた(同王座は返上)。2020年12月の福岡大会でカリミアンに挑戦し、1R1分54秒の速攻勝負でTKO勝ち。第2代王座に就いたが、今年3月の再戦でカリミアンに王座奪還を許した。戦績は20勝(17KO)11敗。


 愛鷹は中学・高校時代は柔道を学び、高校卒業後は静岡県警に就職して機動隊員になった。しかしプロ格闘家になる夢を諦められずに除隊、キックボクシングを始めて2016年12月にBigbangヘビー級王座を獲得。2017年8月にKrushに初参戦すると同年11月からはK-1にも参戦。2019年8月にK-1初代クルーザー級王者シナ・カリミアンとノンタイルマッチで対戦すると、カリミアンを右フックでマットに沈める“ジャイアントキリング”を起こして一気に注目を集めた。2020年3月にタイトルマッチでの再戦が実現したが、判定で敗れタイトル奪取ならず。その後、6月に両眼網膜剥離で手術。今年3月に復帰戦を行うもANIMAL☆KOJIに判定で敗れた。戦績は22勝(10KO)8敗。

 両者は過去2度対戦して1勝1敗。今回が決着戦となる。


 愛鷹は「K-Jee選手とは2試合目をやった後のリング上で『次はKrushで』と声を懸けられました。K-1のリングで決着を付けられるのを嬉しく思います。勝者は必ず自分になれるように全力を尽くします」と挨拶。K-Jeeは「K-1福岡大会を今年も開催できること嬉しく思います。愛鷹選手とは1勝1敗で前回対戦時に納得がいかなくて、どうしてもやりたくて声をかけた覚えがあります。3年前にやった試合の決着をつけるのが楽しみです」と、決着戦を両者望んでいたという。

 互いの印象を聞かれると、K-Jeeは「みんなが思っているように身体が強い。パンチ力があり、気持ちが男ってファイトスタイル。見たままです」、愛鷹は「当時はヘビー級で試合をしましたが、ヘビー級では味わったことがないスピードとテクニックで面食らった印象があります」とぞれぞれ答えた。


 決着戦については、愛鷹が「前回の再起戦は悪い癖が出た。ぶっ倒して勝つ、KOで勝つことに重きを置きすぎると勝ちは来ないと痛感したので、今回はシビアにしのぎ合う、肉を切らせて骨を断つ試合になると思う」と言えば、K-Jeeは「お互いが勝とうが負けようが全力を出し切って、その大会、その年で一番面白かったという試合が理想の決着です」と、それぞれの考えを話す。

 地元・福岡での試合ということでK-Jeeは「応援団も多いし、凄い気をみんなから頂けるので気持ちも作りやすいしパフォーマンスが上がるので、福岡での大会はやりやすいし、いいパフォーマンスが出せると思う」と、力強いバックアップがあることが強みだとする。


 一方、完全アウェイでの戦いとなる愛鷹は「福岡は初めてなので、自分のこともそんなに浸透してないと思います。一番インパクトを残して名を残していきたいですね。K-Jee選手のファンが多い地域なので、追い込まれた状況ほど燃えますし、全部引っ繰り返してやろうって気持ちでいきたいと思います」と、逆にそのシチュエーションに燃えるとした。

 昨年の福岡大会でタイトルを獲得するも、3月の再戦で失ってしまったK-Jee。ベルトを持っての福岡大会とはならなかったが、「負けちゃったのでしょうがない。残念ですが、王者じゃないから価値が下がったとか思わないし、ファイターとして続けている以上はストーリーが続いていくしそれを作っていける。王者じゃないことはしょうがないこと」と、心のダメージはなさそう。


 今回の試合に勝って、すぐにタイトルマッチを希望したいかと聞かれると「すぐにとは思っていなくて、まだやっていない選手、強い選手がいるし、たくさん試合がしたいですね。一瞬王者になったからってそんなにに変わることもないですし。長くないファイター人生なのでいろいろな選手と戦っていきたいですね」と、今はシナ・カリミアンとの4度目の対戦よりも、違う選手と戦いたいとの気持ちが強いという。

 愛鷹はタイトルについて「もちろんタイトルは狙って試合に挑むけれど、1度やらせてもらってああいう結果だったので、しっかりまず勝って。やらせてもらえるならもちろんやりたい気持ちはあるけれど、今は先のことを考えずにこの試合に集中したいです」と、まずは勝つことが大事だと話した。

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