(C)ONE Championship
2021年2月26日に収録されたONE Championshipの三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A)vs.ハイアニ・バストス(ブラジル)の試合が5月15日、「ONE: DANGAL」の中で配信された。
三浦は、2020年2月の前戦でティファニー・テオと対戦。得意の首投げを凌がれスタミナを切らし、パウンドでTKO負け。PANCRASE時代から合わせて連勝が「6」でストップしている。
その後、様々な課題に取り組み、フィジカルを鍛え直し、技術面でもスタンドで「距離を縮めて打つ練習を若松(佑弥)くんに教えてもらったり」、組み技でも「自分が背中を向けないで投げたりすることも意識して取り組んできました」という。相手のバストスがギロチンチョークを得意とするため、そのための組み方も研究済みだ。
「選択肢を増やす」ために、階級転向も見据えアトム級GP参戦に名乗り。「ストローでもアトムでもどっちでもいけるよう調整していた」が、GP本戦には入れず。今回は不運のキャッチウェイト戦となった。
対するバストスはブラジルの22歳。空手、ブラジリアン柔術をベースにMMA4勝1分け。2019年12月の前戦では、ソヴァナリィ・エムにギロチンチョークを極めている。
▼58.3kg契約 5分3R
○三浦彩佳(日本)56.10kg・1.0091
[1R 2分58秒 キーロック] ※スカーフホールドアメリカーナ
×ハイアニ・バストス(ブラジル)58.25kg・1.0222
バストスが尿比重が規定の1.0250をオーバー、水分を増やして1.0222でパスも58.25kgで計量。今回は58.3kg契約のキャッチウェイト戦に。試合前、バストスはコールに空手の型を見せる。
1R、ともにオーソドックス構えから。サウスポーにスイッチするバストスはオーソに戻して左ジャブ。左フックから掴みにいった三浦を右回りでさばくバストス。追いかける三浦はもう一度、左フック。しかしバストスは下がりながら左を返す。
シングルレッグの動きからすぐに上体を掴みに行く三浦。なおも追って左腕で首を掴み、右手でバストスの左手を掴みにいくが引手が取れない。ボディロックで正対するバストス。
しかし相手の頭を抱える三浦は首投げ&払い腰テイクダウン! 袈裟固めからパウンドを打ち、得意のアームロックを狙うが、バストスはブリッジから万歳して亀に。巻き込めず、右手だけが首に残る三浦に上から鉄槌はバストス。
腕を戻し立ち上がる三浦はまたも首を巻いて投げを狙うが、ここは首を抜いて正対するバストスはヒザ蹴り。しかし、なおも三浦は正面からギロチンに巻いて、ボディロックに来たバストスの左ヒジを掴んで引手を取ると、半ば強引に払い腰へ!
引き手を巻き込まれているバストスは投げられ下になるもハーフガード。しかし袈裟固めで、虎の子の引き手を掴んでいる三浦はバストスをバックに回させず。ハーフからサイドに回り袈裟になる三浦。バストスの左腕を両足に挟もうとするが、戻すバストス。なおも三浦は鉄槌から、バストスの左腕をアメリカーナで挟んで後方に引いて、腕を極めてタップを奪った。
Ayaka Miura 🇯🇵 scores her SIXTH win via scarf-hold Americana, forcing Rayane Bastos to tap in Round 1! @ayk917m #ONEDangal #WeAreONE #ONEChampionship pic.twitter.com/myzaMBi71t
— ONE Championship (@ONEChampionship) May 15, 2021
負け知らずのバストスに初黒星をつける一本勝ちで再起を飾った三浦は、試合後、「ナメるな!」と咆哮。さらにケージの中でのインタビューで、「去年、負けて苦しい1年でしたが、得るものがたくさんあって、身体作りとか技術面でもしっかりと勉強する時間があり、今日を迎え勝てて凄く嬉しいです。(最初の首投げの攻撃は逃げられたが?)ほんとうははもっと別の技を──もしこのキーロックが極まらなかったら──試そうと思いましたが、この技が極まりそうだなと思って、何回もチャレンジしました」とコメントした。
また、SNSでは「再起戦、勝つことが出来ました。試合までサポートして下さった長南(亮)さん、堀江(登志幸トレーナー)さん、選手達、関わって下さった方々に感謝します。今の目標はONE Championshipのチャンピオンになることです。なので、ここで止まる訳にはいきません。沢山の応援ありがとうございました」と記している。