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フェザー級で牛久絢太郎vs.中村大介、ミドル級で水野竜也vs.ジョアンオ・バティスタ・吉村の2つの王座戦が発表されていた2021年7月4日(日)の『skyticket Presents DEEP 102 IMPACT』後楽園ホール大会に、新たに暫定王座決定戦を含む4つの追加対戦カードが発表された。
▼DEEPライト級暫定王者決定戦 5分3R
大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)
大木良太(KRAZY BEE)
現DEEPライト級王者・武田光司(BRAVE)が負傷のため、大原樹理(マーシャルアーツクラブ)と大木良太(試合時32=KRAZY BEE)が暫定王座を争う。
大原は現在3連勝中。武田光司との連戦で敗れた後、2020年8月に鈴木琢仁を下からの蹴り上げで1R TKOに下すと、同年9月にRIZIN初参戦。矢地祐介との死闘をスプリット判定で制した。2021年2月にはDEEPで北岡悟を1R KOに下し、武田へのリヴェンジを宣言していた。
対する大木は、フルコンタクト空手出身でTHE OUTSIDERで活躍後、85kg契約で侍マーク・ハントにTKO勝ちし、WARDOGでキム・デファンにKO負けという激闘派。DEEPでは4戦4勝と負け無しで、高塩竜司を1R TKO、佐々木大とLUIZに判定勝ち。2021年3月に鈴木琢仁にスプリット判定で勝利している。
180cmの長身から繰り出す長い打撃を武器とする大原に対し、サウスポー構えの大木もストライカーながら粘り強い戦いを身上とする。暫定のベルトを巻くのは大原か大木か。
なお、今回の負傷に関し、ライト級王者の武田は「RIZINの試合とスケジュールが噛み合わなく、前回の防衛戦から1年半が過ぎてしまいました。そのため7月大会でタイトルマッチを行うつもりでしたが、3月の久米(鷹介)選手との試合で怪我をしてしまい、厳しい状況になりました。必ず黒くて強くなった姿をDEEPでお見せしますのでこれからも応援よろしくお願いします」とのコメントを主催者を通じて発表している。
▼DEEPフライ級 5分3R
藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)
山本聖悟(フリー)
2月大会で渋谷カズキをサッカーキックで3R TKOに下し、DEEPフライ級暫定王者となった藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)が、ノンタイトルで山本聖悟(フリー)と対戦する。
藤田はボクシングでアマチュア5冠を達成しMMAに転向。プロデビュー戦となった17年のRIZINで那須川天心と対戦し判定負け(MMAルール)、同年キックルールで再び那須川と対戦しKO負けを喫したが、その後はDEEPでキャリアを積んできた。暫定ベルトを巻いた前戦含め現在4連勝中。
対する山本は、3月21日のRIZIN以来、約3カ月半ぶりの再起戦。
極真空手をバックボーンに、少年院退所後、朝倉未来の勧めもあり格闘技に打ち込み、2016年3月のDEEP名古屋大会でプロデビュー。以降は、GRACHAN、HEAT、PXCで経験を積み、韓国のROAD FCではROAD FC 2019 KO AWARDに選ばれるなど、長いリーチを活かした強打を武器に活躍した。3月のRIZINでは、村元友太郎を相手に連続跳びヒザで詰めるもカウンターの右ストレートを浴びて1R KO負け。今回プロデビュー以来、5年3カ月ぶりにDEEPマットに復帰する。
現フライ級王者の神龍誠は2019年6月の柴田“MONKEY”有哉戦での戴冠以来、Bellator JAPANでの中村優作戦、2020年8月のRIZINでの伊藤盛一郎戦で勝利しているものの、DEEPでは「地元・宮城でジムをオープンする準備のため」防衛戦を行っておらず、現暫定王者の藤田が統一戦ではなく、ノンタイトルで山本聖悟を迎え撃つ。
カーフキック、左右にスイッチしての左の三日月蹴り、跳びヒザ蹴りなど多様な蹴りを武器とする山本に対し、空手経験もあるボクサーからMMAファイターに進化を遂げた藤田は、総合力で山本を封じ込めるか。