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【RISE】志朗がスーパーフライ級に転向か、大崎一貴戦はその試金石「この試合はチャレンジ」

2021/05/08 11:05
【RISE】志朗がスーパーフライ級に転向か、大崎一貴戦はその試金石「この試合はチャレンジ」

スーパーフライ級転向も見据えて大崎と対戦する志朗 (C)RISE

 2021年5月16日(日)無観客大会として開催される『Cygames presents RISE on ABEMA』にて、RISEスーパーフライ級王者・大崎一貴(OISHI GYM)とSuperFight!のバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで対戦するISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)が公開練習を行った。


 もはやお馴染みとなった感さえあるレブナマスクを着用した志朗はスピードのあるシャドーを見せ、続けてのミット打ちでもスピードと技の伸びを存分に発揮。最後の10秒は右ミドルの連打で締めくくった。

 スピードの速さが目についた公開練習だったが、志朗は「疲労のピークなので自分的には全然動けてない。スピードはまだないですね。疲労を抜いてスピードもパワーも当日MAXに持っていけるかが自分でも楽しみ。今日は30~40%くらいです。この後にスパーリングをやってスパーは今日が最終日。明日からはマスだけにして疲労は抜いていく段階です。上手く抜ければいい動きを見せられるんじゃないかな」と、まだこんなものではないという。

 対戦する大崎については「このタイミングでやるのか、っていうのが正直なところ。受け入れてくれた大崎選手には感謝しかないです。階級がひとつ下なので自分の方が強いところを見せたいですね」とする。


 今回の試合は当初54kgの契約体重が想定されていたが、大崎がこれを拒否。あえて志朗の階級である55kgでやりたいと申し出てバンタム級での対戦が決まった。

「彼が54kgは中途半端で嫌だってことで。そっちの方が彼も減量が少ないのでいい動きも出来ると思う。それは試合当日になってみないと分かりません。自分は体格差を活かすか、スピード差で勝つのか、戦い方を何パターンか用意しているので体重にはこだわりないです」とし、「今回は自分にとって試すいい機会。RISEの53kgで一番強いのが大崎選手じゃないですか。その選手と戦って、階級が下なので戦う時のメリットとデメリットがあるので、そこを上手く攻略できるかどうかで今後53kgで戦ってもいいかなっていうのはある」と、自分が今後スーパーフライ級に下げる可能性もあるとした。

「ただ53kgと55kgでは2kgの幅があるじゃないですか。そこで落として自分の動きが悪くなるか良くなるか試している最中なので。その結果次第ですね」


 スーパーフライ級で興味のある相手がいるのかと聞かれると「面白いメンバーが揃っていますよね。誰と戦いたいではなく大崎選手を筆頭に、田丸辰選手とか石井一成選手とか、そこに集まっているので面白いなって思った」と、粒ぞろいの階級であることに魅力を感じているようだ。

 55kgの契約体重に関しては「今日で58kgくらい。全然です。明日でもいける。いつも半日で落とせるので」と、減量は全く問題ない。

「スピード差で勝つのか」との言葉があり、階級が下の選手にも優るスピードがあるのかと聞くと「優りますね」と即答。「疲労が抜けていい状態になれば。バンタム級の選手とスパーをする機会があったんですが、スピードは自分の方が全然行けてました」と、一階級下の大崎よりもスピードが出せると断言。


 しかし、スーパーフライ級では頭一つ抜けた大崎の攻撃力に関しては「パンチ力がありますね。音が違う。あれは嫌なんじゃないかな。大崎選手はRISEに参戦して負けてないので、実力的にもバンタム級のトップといってもいい相手ですからね」と、警戒心を持つ。

 大崎が会見で言った「これが当たれば倒せるという技は練習中です」との言葉については「ここ1、2戦はいい試合をやっているイメージがないです。中途半端に狙いに来るならこっちが狙いやすい。大振りならカウンターを合わせられる。向こうもいろいろと練習していると思いますが、それに合わせたイメージをしているので、彼の発言に驚いたりはしなかったですね」と冷静だ。


 どんな試合になるかとの問いには「戦うということは相手も自信があることだし、秘策もあるんでしょうけれど普段通りやれば勝てるんじゃないかなと思う。ただ、身長が低い相手のパートナーを探すのが大変でした。普段は身長が低い相手と練習する機会がないので。試合の時までにどうやってイメージできているかですね」、未知の部分はあるとしながらも勝利に自信を見せる。

「勝率は今の段階で7~8割。こう攻撃してきそうだなってイメージは固まってきているので自信はありますね」

 永末“ニック”貴之トレーナーには「最近はパンチのミットも持ってもらって、このパンチのコンビネーションがいいよとか、これが当たったら効くよって新しい発見が出てきています。当たれば倒れるパターンも練習しているので、試合当日が楽しみです」と、新たな取り組みもしてきた。

 しかし、那須川天心との2度の試合を経験し、それ以上の相手はいないだろうとの思いもあるのではと聞くと、「それは少しはありますね。技の多さ、スピード、テクニック…あのレベルを持っている選手が他にいるか。それは多少自信になっています」とする。だが、「大崎選手はコンビネーションが多彩なのでそこは厄介だなと思っています」と、大崎を下に見るようなことはしていない。

 志朗にとって「この試合はチャレンジ」なのだという。「RISEの三階級の王者(現バンタム級王者の鈴木真彦、現フェザー級王者の工藤政英に勝利している)に勝つことになるので意味がある。なかなか達成できる人がいないと思うので、それは達成したい。あと大崎選手は階級が下の王者なのでいろいろ自分にとって試せる試合なので、チャレンジ要素があるのでこっちもチャレンジャーだなって言うのがありますね。自分自身へのチャレンジ。53kgの相手にどれくらい通用するかって意味が大きいですね」と、自分自身への挑戦だと語った。

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