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【HEAT】アビラル・ヒマラヤン・チーターが吉田英司を初回KO「俺、マジで強すぎた」、復帰戦の鈴木万李弥は敗れるも村上悠佳と熱戦

2021/04/26 22:04

▼第6試合 KICK 57kg契約 3分3R
×鈴木万李弥(志村道場)
判定1-2 ※29-30、29-28、28-29
○村上悠佳(TEAM TEPPEN)


“流血のマドンナ”こと鈴木は2020年1月20日に東京・ニューピアホールで開催された『HEAT46』でJ-GIRLSフェザー級王者・浅井春香に判定2-0で敗れた。その後、前十字靭帯損傷と診断されて3月に手術を行い、入院を経てリハビリ生活。3カ月間ニーブレスを付けたままの生活を余儀なくされていたが、リハビリ&復帰へ向けたトレーニングを経て今大会で約1年3カ月ぶりの復帰を果たす。戦績は4勝(1KO)4敗。


 村上は極真空手をバックボーンに持ち、破壊力抜群の蹴りを武器にアマチュアキックでは1年弱で11戦全勝6KOの戦績をあげてプロに転向。デビュー戦ではダウンを奪って勝利したが、2戦目でいきなりJ-GIRLSフェザー級王者・空手こまちと対戦して判定負け。その後はQueenマオ、カン・イェジン、ウー・ユティン、MAYAに4連勝したが、2020年9月に鈴木と同じ浅井春香に判定3-0で敗れた。戦績は5勝(1KO)2敗。


 RISEを主戦場としてきた村上が他団体に参戦するのは初。鈴木はMMAにも挑戦して1勝3敗の戦績を残している。


 1R、村上は左右に構えをスイッチしつつロー、ミドル、サイドキックと積極的に蹴りを放っていく。鈴木はまだ距離感がつかめていないのかローを空振り。身長で8cm上回る村上が蹴りを当てる。村上の蹴り終わりに鈴木が左フックからの右ストレート。鈴木の右ストレート、右フックが入ると村上も右を返して右ロー。鈴木は蹴りをほとんど使わず村上が接近してくると右を当てに行く。


 2Rもパンチで仕掛けていく鈴木。ワンツー、逆ワンツー、右ロングフックを放っていき、村上はミドルで対抗。村上の顔面前蹴りがクリーンヒットし、のけぞった鈴木だが右フックを連発して前へ出る。鈴木が右ローを放つと右ストレートを合わせる村上。右テンカオも突き刺す。村上は後ろ廻し蹴りからジャンプしての顔面前蹴りと魅せる。


 鈴木がパンチを当てようと前へ出ると村上がの顔面前蹴りが炸裂。しかし、鈴木は下がらずそのまま左ロングフックを打ち返す。勢いに乗る村上は右ストレート、顔面前蹴り、テンカオを次々とヒットさせて前へ出る。鈴木がケージを背負うと村上が右フック。鈴木もここで打ち合いに行く。鈴木の右フックで村上は鼻血を出す。


 3R、いきなり顔面前蹴りで飛び込む村上。サウスポーから左ミドルを蹴り、オーソドックスになると右ストレート、右ロー。そして突き刺すテンカオ。鈴木も右フックをヒットさせるが、前蹴りで顔面を蹴られてしまう。鈴木が前へ出るとテンカオを合わせる村上。それでも村上は右フックを当てに行く。ラッシュをかける鈴木に村上はバランスを崩す。パンチの打ち合いでは鈴木が有利。しかし、村上の顔面前蹴りがまたもヒット。鈴木も気迫の左フック。最後は足を止めて両者意地の張り合いの打ち合いを見せた。


 両者の気持ちの強さがぶつかり合った熱戦の勝敗は判定に持ち込まれ、判定2-1の接戦で村上に凱歌があがった。「初めまして。私は主戦場がRISEなんですが、初めてHEATに出させていただいて緊張したんですが勝ててよかったです」と慣れぬマイクパフォーマンスに照れと戸惑いながら語った。

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