▼第9試合 ライト級 3分3R
×野村怜央(TEAM-KOK/NKBライト級3位)
判定0-3 ※27-29、27-28、26-29
〇NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーライト級1位)
野村は2019年4月に大月晴明と対戦し、判定で敗れているもロー&ミドルキックで大月の強打に対抗。右フックでグラつかせる場面も作った。2020年8月にはINNOVATIONのリングに乗り込み、INNOVATIONスーパーフェザー級1位・櫻井健(Hardworker)を2R1分54秒、TKOに破っている。
NIIZUMAX!も2004年2月デビューのベテラン選手で、かなり変則的な動きから何が出てくるか分からないトリッキーな攻撃を仕掛ける。
1R序盤からNIIZUMAX!は後ろ蹴りにカカト落としと独特なファイトスタイルを展開。野村は強い右ローを蹴っていき、NIIZUMAX!は転倒することも。しかし、野村が右ローを蹴った直後、1回転したNIIZUMAX!が後ろ廻し蹴りで鮮やかにダウンを奪う。驚きに包まれる場内。コーナーでのもみ合いでNIIZUMAX!が右ヒジで2度目のダウンを追加。
2R、右フックを連発して組み付き、ヒジを打つNIIZUMAX!に野村はヒザ蹴り。しつこく右ヒジを打つNIIZUMAX!に野村がヒザで対抗する。ほぼノーガードながら頭を大きく動かすNIIZUMAX!はパンチをもらわなかったが、2R後半になると野村の右を被弾する場面が増える。それでもノーガードから繰り出すバックハンドブロー、右ストレートで野村を脅かす。
3Rが始まると同時に両者は激しい打ち合い。野村は左右のヒザを顔面に突き上げ、NIIZUMAX!の右目がみるみる腫れていく。それでも右をしっかり当てるNIIZUMAX!。ノーガードで打ち合うNIIZUMAX!はフラフラとなり、何度も転倒を繰り返す。胴廻し回転蹴りも空を切る。そのフラフラの状態ながらもパンチやヒジを繰り出し、最後まで戦い抜いて判定勝ちをもぎ取った。