1月の「CHALLENGER 1」で武田幸三賞(MVP)を獲得したモトヤスックがベテランの喜入と対戦する
2021年5月9日(日)東京・後楽園ホールで開催されるジャパンキックボクシング協会主催『challeger2~Beyond the limit~』の全対戦カードが発表された。
メインイベントではジャパンキック認定ウェルター級王者モトヤスック(治政館)が、元ルンピニージャパン認定ウェルター級王者&初代MuayThaiOpenウェルター級王者・喜入衆(NEXT LEVEL渋谷)と対戦する。
(写真)1月大会では圧巻のTKO勝ちを見せたモトヤスック
モトヤスックは高校を卒業して大学生になったばかりで、2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争い王座に就いた。王者としての第一戦となった8月大会ではジャクチャイに判定負けを喫したが、1月のNJKFウェルター級2位・野津良太(NJKF/E.S.G)に2RでTKO勝ち。メインの役割を果たし、大会プロデューサーの武田幸三からMVPに選ばれた。
喜入は2001年プロデビュー、今回が72戦目となる大ベテラン。これまでJ-NETWORKスーパーライト級王座、初代MuayThaiOpenウェルター級王座(3度の防衛に成功)、ルンピニージャパンウェルター級王座と3本のベルトを獲得している。前戦は2020年12月に『イノベーション』で与座優貴にTKO負けを喫している。
モトヤスックは前回、右フック&右ストレートで圧巻のTKO勝ちを飾っているだけに今回もパンチで勝負する可能性大。喜入も左右フックで打ち合うタイプなので打ち合いとなりそうだ。
セミファイナルではWMOインターナショナル スーパーバンタム級、元タイ国チェンマイスタジアム認定バンタム級、元ジャパンキック認定同級の三冠王・馬渡亮太(治政館)が、元タイ国TV9ch バンタム級&元タイ国パタヤスタジアム同級王者ジョムラウィー・K CRONY GYM(タイ)を迎え撃つ。
馬渡は長身から繰り出すしなやかなミドルキック、切るだけでなく倒すヒジ、首相撲からヒザと、ジャパンキック屈指のテクニックを有する。昨年5月12日のプレ興行でチェンマイスタジアム王座の初防衛戦、8月4日の旗揚げ戦でジャパンキックバンタム級初代王座に就くも、さらなる高みを目指すべく、両王座を返上。8月のジャパンキックではダウサコンと引き分けた。10月の『NO KICK NO LIFE』では福田海斗に敗れたが、今年1月大会ではWMOインターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦でクン・ナムイサン・ショウブカイに判定勝ち。
ジョムラウィーは元タイ国9ch&パタヤスタジアム認定バンタム級王者の肩書を持ち、11月22日の『ジャパンキック』で瀧澤博人に判定負け、12月の『BOM』では朝陽・P.K.SaenchaiMuayThaiGymにダウンを奪われて判定負けしている(いずれもフェザー級での試合)。本来のバンタム級での試合となった1月10日のジャパンキックでは、ジャパンキック フライ級王者の石川直樹と引き分けている。前戦は3月の『ホーストカップ』で滉大に判定負け。
馬渡としては差をつけて勝ちたいところだが、果たして。
第6試合では、WMOインターナショナル・フェザー級&元日本バンタム級王者・瀧澤博人(ビクトリー)がMAX MUAYTHAI 55kg王者クン・ナムイサン・ショウブカイ(タイ)と対戦。
瀧澤は3連勝と勢いに乗っていたが、2020年1月大会でペッワンチャイの強打の前にTKO負け。8月大会で再起戦を行い、NJKFフェザー級1位・小田武司をヒジ打ちによるTKOで降している。昨年11月大会ではジョムラウィーに勝利してWMO王座を獲得した。
クンは1月大会で馬渡に判定負け。左右フックで前に出て、首相撲になるとヒジを狙った。3R以降はスタミナ切れ気味だったが、今回は3分3R。思い切りパンチを振って来るかもしれない。
第5試合はジャパンキック認定フライ級王者、元スックワンキントーン認定スーパーフライ級王者、元日本フライ級王者の石川直樹(治政館)が、蹴拳バンタム級1位・志賀将大(エスジム)を迎え撃つ。
旗揚げ戦からジャパンキックを引っ張ってきた石川は2020年1月大会で四冠王・松崎公則にTKO勝ち。しかし、8月大会ではHIROYUKIとの再戦でカーフキックによるKO負けを喫した。再起戦で迎える志賀は2019年5月にJ-NETWORKフライ級4位・心直からKO勝ちを奪っている戦績が光る。
第4試合には元・新日本キックボクシング協会フェザー級王者・内田雅之(KICK BOX)が、ジャパンキック認定ライト級4位・興之介(治政館)と対戦。内田は左ストレートと左ミドルを中心にバランスのいい技術を持つ選手。興之介は前蹴り、ミドル、ローとガチャガチャした動きながらも力強い攻撃を放つタイプで2020年1月大会では永澤サムエル聖光とライト級王座決定戦を争った。