若い者がどんどん上に行く時代、自分の役目は果たす
――ところで、グランプリのメンバーに選ばれるかもしれないという話はいつ頃からありましたか。
「今年入ってからぐらいです。何人なのか、コロナの関係でいつやるかも分からなくて、選ばれなかったらどうしようと思いました。同じ階級にメイさん(V.V Mei)がいるので、キャリア的にメイさんが選ばれるのかなと思っていたら、自分が選ばれたので、嬉しいです」
――メイ選手はランカーですが、ご自分が選ばれて驚きもありましたか。
「そうですね。1つの国からは(出場が)1人になるのも知らなくて、自分だけが選ばれてました。この間の『Road to ONE:Young Guns』のように、若い者がどんどん上に行く時代だと思うので、突っ走っていきたいです」
――「メイ選手が選ばれた方が良かった」と言われないように?
「そうですね。でも、前回のONEもですけど、今まで自分はいい試合をしてると思うので、必ず盛り上げるじゃないけど、自分の役目は果たすので、そこは絶対言わせないようにします」
――日本代表という気持ちもありますか。
「そうですね。みんなそう言ってくれるんで。プレッシャーというか、日本で1人しか選ばれないのはすごいことなんで、自信になるというか、みんなが応援してくれるので力になります」
――優勝へのキーポイントは何になると考えていますか。
「打撃もそうですけど、柔道だけにこだわらないで、レスリングもグラップリングもやって、全てをバランスよくやる選手はなかなかいないんで、そこがキーかなと思います。ただ、格闘技はなにがあるか分からないので、みんな優勝候補だと思っています」
──ところで、ブラジリアン柔術の練習も最近、始めたようですね。楽しいでしょうか。
「すごく楽しいんですけど、早く白帯から青帯に上がりたいです(笑)」
──これまでの格闘技のキャリアの中で、一番の学びは何ですか?
「最後まで諦めない、疲れた時に“もう一回”っていうのが凄い大事だなっていうことですね。それは、練習も試合もですけど。前回の試合では、そこが少し甘くて、最後に自分の投げに頼ってしまったので、今は最後まで練習をやりきるってことを気をつけています」