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2021年3月28日(日)東京・日本武道館で開催された『K’FESTA.4 DAY.2』第19試合のメインイベントで、武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)を2R KOに下した。
試合後にはリングサイドに座った那須川天心に向け、「今日は会場にスペシャルゲストが来てくれているので。那須川天心選手、ご来場ありがとうございます。K-1にようこそ。天心選手も世界の強豪を倒して最強を証明している日本人の一人だと思うので、天心選手と最高の舞台で最高の試合をやりたいと思っています。長い間お待たせしましたけれど、この試合は格闘技界にとってもスポーツ界にとっても日本にとってもめちゃくちゃパワーになる試合になると思うので、自分もやろうと思うので天心選手よろしくお願いします」とマイクで語り、改めて那須川天心との対戦をアピールした。
実はこの2時間前、那須川は後楽園ホールで開催されていた『RISE 147』でTEAM TEPPENの梅井泰成のセコンドについていた。このRISE来場は当初から那須川の予定に入っていたもの。梅井の勝利を見届けて、那須川は急ぎ、武道館に向かっていた。
RISE伊藤隆代表は、那須川のK-1来場の真意をこう語る。
「年末に武尊選手がRIZINの会場に来て、天心の試合を観戦してくれました。その敬意に対し、こちらも敬意で返そうとしたわけです」
昨年の大晦日に見せた武尊の行動に対し、那須川陣営も武尊の試合を生で観戦することで、敬意を表したのだという。
武尊と那須川の対戦について、伊藤代表は「まだ何も決まっていません。話もこれからです」と語り、那須川も、武道館で囲み会見を行うこともなく、会場を後にした。
2月28日に横浜アリーナで行われた「RISE ELDORADO 2021」で志朗に勝利した那須川、そしてこの日、レオナを下した武尊。互いに最大の難敵を越えたことになる。
試合後の会見で武尊は、那須川の来場について、「気合い入りましたね。来ることも聞いていたので。天心選手に負けない試合をしないとな、と。天心選手に火をつける試合ができたらという気持ちがありました」と、その心中を語り、「僕は早くやりたいし、自分が一番強い時にやりたいのですぐにやりたいです。まだ何も決まっていないので、これから実現へ向けて頑張ります」と、さらなるハードルを越えていく決意を語っている。
武尊も那須川も、生で互いの戦いを確認した。果たして武尊と那須川の対戦はどう展開するか。今後の動向に注目だ。