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【K-1】武尊の試合後全コメント、那須川天心とは「自分が一番強い時にやりたいのですぐにやりたいです」

2021/03/28 23:03
 2021年3月28日(日)東京・日本武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4 Day.2~』のメインイベントで、挑戦者レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TOP ZEROS)を2R1分4秒、KOで破り初防衛に成功したK-1スーパー・フェザー級王者・武尊(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST)が試合後、インタビュースペースにてコメントした。以下、その全文。 ――試合の感想を。 「今回の試合は本当にいろいろなものを背負って挑んだ試合だったので、過去最高レベルにプレッシャーを感じたし、レオナ選手というのもあるんですけれど対戦相手以上に大きな恐怖と戦った感じで。  レオナ選手とやれるのはK-1の中でも僕は最高の相手だなと思うので、それくらいレオナ選手の強さも分かっているし。僕が倒される可能性があった試合だったので、それくらいの試合ができる相手だったし、そういう選手と思い切り気持ちをぶつけ合うような試合ができて、久しぶりに試合中が楽しかったですね」 ――相手選手の印象は? 「本当に強い選手だと思っているので、(アマチュアで)戦ったこともあるし、そこから成長していると思うので今日戦ってみて別人くらいに感じましたね。気持ちが強くてしっかり打ち合いに来てくれたし、僕が一番やりたい試合はああいう気持ちをぶつけ合う試合で、あそこまでいくと正直倒されてもいいやくらいの気持ちで打ち合っていて。あの距離でレオナ選手と打ち合うのは危険なことだと思うし、レオナ選手はストレート系の選手なので実際危ないかなと思って作戦的にも絶対に行かない、右は振らないのが作戦でした。けれど途中でそれを越えてこの人と打ち合いたい気持ちになったので。殺されてもいい覚悟で殺しに行った結果があれなのかなと思いました」 ――レオナ選手の特徴的なジャブがかなりうるさかったと思いますが、実際にはどうでしたか? 「硬かったです。拳が。硬いパンチなのに脳に来るという。魔裟斗さんが試合前に言っていましたが、まさにその通りだなと。初めての感覚でした」 ――魔裟斗選手の事前予想もありましたが、どう思っていましたか? 「ありがたかったです。あの時は凄いプレッシャーで寝れないし、精神的に追い詰められていたので、魔裟斗さんが言ってくれたことで気持ちがラクになりました。佐藤さんも言っていて、あの2人が言ってくれたことでモチベ―ションが上がるというか。勝って当たり前と言われる試合よりも勝ったら凄いと言われる試合の方が気持ちが上がるので。あれは凄い救われましたね。魔裟斗さんはああ言ってくれるのは僕へのやさしさと言うか、気を引き締めろよっていうエールなんだろうなと思って受け取りました」 ――最初にパンチを当てたのはレオナ選手かと思いますが、そこからは向こうが打ち合いに来たのか、それとも打ち合わせたのか。 「試合を見ないと思い出せないことがあって、何ラウンドで倒したかもさっきまで分かっていませんでした。最初は当てられたのかな? 僕はどっちかと言うとパンチを打たないようにしていて。拳も本調子ではなかったので。振りすぎるとカウンターをもらうし。どこで打ち合いに行ったのか自分でも分からないです。感覚で今いける、ここでいかないとダメだなというのが。そういう感覚かな」 ――カーフキックの感触は? 「2~3発で嫌がったのを感じたし、向こうもカーフが得意な選手なので流行りにのるのはあまりしたくないけれど、周りも成長してくると自分も進化しないとここで生き残っていけないので、新しいことを取り入れることをやっていかないといけないし、使えるようになるまで頑張りました」 ――今回のプレッシャーは試合が延び延びになったことや、大晦日にあったことなど総合的な感じですか? 「そうですね、いろいろ重なって」 ――公の場で屈託なく笑うのを久しぶりに見た気がします。 「久しぶりです、この感覚。プライベートでもほぼ笑っていなかったですからね。表情筋が柔らかくなりました(笑)。追い込み練習が終わったのに肩も首も疲れが抜けなかったんですよ。ずっと力が入っていて、寝てる間も凄くて。身体もストレスで悲鳴を上げていたんだなと。今、終わって感じます。凄く世界が明るく見えます(笑)」 ――天心選手が試合を見に来たことは気合いが入りましたか? 「気合い入りましたね。来ることも聞いていたので。天心選手に負けない試合をしないとな、と。天心選手に火をつける試合ができたらという気持ちがありました」 ――天心選手が来ると聞かされていて、どの段階で天心選手のことは頭から消えましたか? 「魔裟斗さんにも言われていたし、自分でも最初から考えていたんですが、この試合に集中しないとこの先を見ていたら絶対にダメだし、この試合に負けたらやりたいこともやれない。今までの苦しさも全部ぱぁになるというのがあったので。本当にこの試合だけに集中していました。会場にいるのは知っていたけれど見ないようにしていたし、終わるまでは考えてないです。この試合で終わってもいいくらいの覚悟でやっていました」 ――来るのは聞いていたけれど、聞き流していたような? 「そうですね。1回(頭に)入ったけれど無理やり出しました。この試合に勝ってK-1最強を証明しないと、その試合をやる権利もないので、それだけに集中していました」 ――最後の締めの一言で「K-1最高」ではなく「格闘技最高」との言葉を選んだ意図は? 「最高なのはK-1だけじゃないので。格闘技の中にK-1も含まれているし。他の団体もいい選手がいて、格闘技って本当に凄いパワーを持っているスポーツだと思うので、どの競技も団体も最高なのに変わりはないので。あれはK-1最高も含まれている格闘技最高です」 ――なぜ打ち勝てたと思いますか? 「覚悟の違いかな。レオナ選手は気の強い選手なんですけれど、打たせず打つじゃないですけれど、そういうファイトスタイル。それが一番の理想なんですけれど、僕が戦う時に思っているのは自分が死ぬ覚悟がないと相手を殺せないと思っていて。打ち合いの距離は自分も危ないので。あの距離にいると。自分が攻撃している分、隙があるのでカウンターをもらう確率も上がるし、あの危険な距離に入るには自分が死ぬ覚悟がないと入れないと思うので。その微妙な距離とか、僕は打ち合いが強いねって言われるけれど、その覚悟の差なんじゃないかなと思います」 ――2Rの打ち合いでヒザからガクッと崩れたシーンがありましたが覚えていますか? 「覚えています。効いたのか、ちょっとカクンとなっただけなかのか分からないです。それがあったのは覚えています。硬いのに脳に効くパンチでした」 ――パンチが効いたけれど踏みとどまったというイメージですか? 「映像を見ないと分からないですけれど、多少は効いていたんじゃないですかね。あまり試合でカクンとなることないので。自分でも見て修正したい部分でもあるし、踏ん張りがきいていなかったせいかもしれない」 ――プライベートでもずっと笑っていなかったということですが、試合が始まって1分ちょっとで笑っていましたね。 「そうなんですよ(笑)。それはレオナ選手の気持ちを見れたので、この人と打ち合いたいって思って。仲良くなる友だちっているじゃないですか。それってフィーリングで分かるじゃないですか。この人と仲良くなれるなって。そういう感じです。それを感じた瞬間に、友だちじゃないけれど思い切り殴り合える人っていう。憎くて殴るのとこの人と殴り合いたいって思って殴るのと2種類あるんです。そのこの人と殴り合いたいと思える選手だったので、作戦とかも無視して殴り合いに行っちゃったので」 ――だいぶ早いタイミングでスイッチが入った? 「はい。レオナ選手も最初は警戒しながら戦っていたと思うんですけれど、向こうもどこかでスイッチが入ったし。お互いスイッチが入ったので、かみ合う人とはいいスイッチが入りやすいですね。ひさしぶりに楽しく戦えました」 ――念願の試合はもう次にやりたいですか? 「そうですね。僕は早くやりたいし、自分が一番強い時にやりたいのですぐにやりたいです。まだ何も決まっていないので、これから実現へ向けて頑張ります」 ――怪我は大丈夫ですか? 「ちょっとあるかな。試合をやればどこか怪我するので。しっかり治します」 ――最後にファンへメッセージを。 「K’FESTAの最後のトリで最高のKOを見せられてホッとしました。これからもっともっと格闘技を盛り上げて、格闘技のパワーをもっとたくさんの人に知ってもらいたいので、今日の試合を見て楽しかった、いいパワーをもらたといういう人はたくさんの人に紹介してもらってみんなで格闘技のパワーを受け取ってもらえれば嬉しいのでこれからもよろしくお願いします」
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