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レポート

【Krush】壬生狼一輝が王座奪取、吉岡ビギンは体重超過の減点が響く。大沢文也は川崎真一朗を振り切る。大岩龍矢が終了間際に執念のKO勝ち

2021/03/27 21:03

▼第5試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R
〇大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO 3R 3分06秒 ※右フック
×山本直樹(優弥道場)


 大岩は幼少期に空手を学び、中学・高校時代はラグビーで活躍して愛知県代表にも選ばれたアスリート。大学在学中にキックボクシングを始め、卒業後にプロデビュー。重いパンチを武器にスタウロス・エグザコスティディスと芦澤竜誠に勝利。しかし、2020年7月にKrushスーパー・フェザー級王者レオナ・ペタスに挑戦したが判定で敗れ、11月のK-1福岡大会では朝久裕貴にも判定で敗れて連敗中。戦績は18勝(6KO)8敗。


 山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は11勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年3月の再起戦では佐野天馬を延長戦の末に降し、9月に中島千博から勝利も12月のK-1両国大会では村越優汰(湘南格闘クラブ)にダウンを奪われ敗れた。戦績は11勝(3KO)8敗1分。


 1R、山本はミドルを蹴りつつ右のカーフキックを命中。2発目で大岩がバランスを崩す。大岩はそれでも前へ出て右フックを振るっていくが、山本は前蹴り、左ミドル。大岩はロープに追い詰めての右フック。カーフを蹴らせないようにロープに詰めてパンチを見舞う。


 2Rになると大岩がカーフキックで逆襲。すると山本はカカトでふくらはぎを蹴る。山本は左三日月蹴りも。両者アッパーを狙い合う中、大岩がフルスイングの右フック3連打で3発目をしっかり当ててダウンを奪う。立ち上がった山本へ右フックを連打する大岩だが、山本はなんとか耐えた。


 3R開始すぐ、山本はヒザで大岩のアゴを突き上げ、前蹴りで突き飛ばす。山本は右ストレートから左アッパー、そしてまたもヒザをアゴに突き上げる。大岩も負けじと左右フック。山本は左ボディと顔面ヒザで対抗する。さらに打ち合いの中でハイキックをヒットさせる山本だがタフな大岩は倒れない。逆にラッシュする山本へフルスイングの右フックカウンターを叩き込んで試合終了直前にダウンを奪い、KO勝ちした。


 大岩はマイクを持つと「最後は気持ちが折れそうになったんですが、やっぱりKrush、K-1はKOじゃないとダメですね。どんどん強くなっていくので俺はこんなもんじゃない」とアピールした。

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