ONE Friday Fights 1412026年2月6日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中
▼第8試合 ONEストロー級(-56.7kg)ムエタイ3分3R〇谷津晴之(新興ムエタイジム)KO 1R 0分53秒 ※左ボディブロー×リン・テット・アウン(ミャンマー)
谷津は2021年6月にプロデビュー、NJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)をホームリングとする。2024年5月に『ONE Friday Fights』初参戦を果たすと、アントン・サルチャクに右ミドルからのワンツーを主軸に終始自分のペースで戦い判定勝ち。6月の2度目の出場ではグエン・バン・タインを1Rに左ボディでKOし、ボーナスも獲得した。
さらに2025年1月の3戦目でタイランレックを右ボディストレートで初回KOに沈め、3月にはラウェイのテット・パイン・アウンも右ストレートでKOして4連勝3連続KOを飾ると共に3連続ボーナスを獲得したが、7月のアイザック・モハメッド戦で右ハイキックをもらってKOに敗れONE初黒星。さらに10月、ミャンマーのハー・リン・オムに判定で敗れ連敗中。
アウンはONE初参戦。オムと同じくラウェイのファイターで、ラウェイの王者にもなっているという。ONEのオープンフィンガーグローブムエタイで、頑丈な身体と勇敢さで猛威を振るい始めているラウェイ勢を谷津はストップすることが出来るか。
1R、谷津はジャブを突き、右ミドルと前蹴りを出しながら左へ回り込んでいく。左ボディ、左前蹴りとボディを攻める谷津は、フェイントに引っ掛かり顔面ガードを固めて身体を丸めたアウンに狙いすました左ボディを入れるとアウンは悶絶して倒れ込み、そのまま谷津のKO勝ちとなった。
谷津は勝利者インタビューで「前回、前々回とこの舞台で負けてしまってそこから自分のジムのトレーナーと会長と自分の悪いところを直してやってきました。それでこの勝利があるので会長とトレーナーに感謝します。そして2週間前に、自分にムエタイを教えてくれたヨン先生(ヨンユット)が病気でなくなってしまい、僕はヨン先生がいなかったらこの舞台に立っていないので、ヨン先生に感謝を伝えたいです」と答え、天井を見上げて両手を合わせた。
そして35万バーツのボーナス。「このボーナスはヨン先生の家族がタイにいるので、先生の家族に少し渡したいと思います」と話し、場内は拍手に包まれた。
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▼第7試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ3分3R〇羅向(KICK BOXING GYM ZERO)KO 3R 1分17秒 ※左ヒジ打ち×ワン・ムハンマド・サブリ(マレーシア) 羅向は元NJKFライト級王者、WMC日本ライト級王者の二冠王で攻撃力が高いサウスポー。RWS、BOMなどでムエタイの試合を行い、ONE FFには2024年3月に初出場。ルスタム・ユヌソフに判定負けも最後まで攻め続ける姿勢を見せた。2025年5月の『SPACE ONE×BOM』でジャン・ロンロンと引き分け。戦績は19勝(14KO)9敗1分。
サブリはONE初出場。戦績は57勝12敗で現在5連勝中。
1R、サウスポーの羅向が左カーフを蹴ると、サブリもすぐに左カーフを蹴り返す。羅向がステップから左ボディストレートに入ると、サブリが右フックを合わせてヒヤッとさせる。サブリは左ヒジを打つとヒジを連打、バックスピンエルボーも繰り出す。 一度離れた羅向は落ち着いた様子で左カーフを蹴り、左ボディストレートを打つ。サブリは羅向が蹴ると必ず蹴り返してくる。
2R、前に出るサブリに羅向が左インロー、サブリ蹴られても前に出ていきパンチを放つが、羅向が回り込みながら右を当てる。しかし、サブリの右ストレート、左フックをもらって下がる羅向。
羅向が左ストレートで前に出たところでサブリの右フックをもらってダウン。打ち合いに行くサブリに羅向は首相撲に捕まえるがサブリはヒジ。離れるとサブリが左フックで2度目のダウンを奪う。羅向は首相撲に持ち込むが、サブリは振りほどいてワンツー、それでも羅向は耐えた。
3R、羅向は左ストレートで勝負をかけるが、サブリの左右フックをもらう。前蹴りも巧みなサブリ。羅向は左ミドルのフェイントから左ストレート、さらに前へ出て左を連打し、左ボディストレートから打ち合いに行き、右フックを2発当てて左ヒジの連打でサブリをなぎ倒した。
サブリは立ち上がることが出来ず、羅向が大逆転のKO勝利。「僕の試合はいつも危ないんですけれど、いつもこうやってまくって逆転しています。日本の皆さん、僕のジムのみんな観てる? 勝ちました」と笑顔で勝利者インタビューに応える羅向には35万バーツ(約155万円)のボーナス。
「チャトリさん、ありがとうございます。嬉しいです!」と羅向は喜びを爆発させた。
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▼第5試合 ONEバンタム級キックボクシング 3分3R〇ラムナムムーンレック・ティーデット99(タイ/Tded99)判定3-0×ダニエル・プエルタス
ラムナムムーンレックは兄のラムナムムーンとラムナムコーンの影響を受け、7歳でムエタイを始めた。2019年9月にS-1スーパーフェザー級王座を獲得し、2022年にはWMC世界ライト級王座も獲得。さらに2022年はラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)ライト級リーグ戦で優勝した。2021年にはタイのスポーツ局が選定するファイター・オブ・ザ・イヤー(MVP)にも選ばれている。
タイのビッグマッチに欠かせない一流のトップ選手であり、人気も絶大。テクニックはもちろん、力強さと旺盛なファイティングスピリットを持つ。2023年2月に初来日し、シュートボクシングで笠原弘希にバックドロップを決められて判定負け、2024年2月のRWS JAPANではレンタ・ウォーワンチャイに判定勝ち。
RWSを主戦場としていたが2025年2月、ONE FFに初参戦。初戦はコンスックにスプリット判定で敗れたが、4月の再戦では判定勝ち、11月には初のキックボクシングルールでハビエル・ガルベスにも判定勝ちで連勝中。
プエルタスはISKA K-1ルール世界-60kgと-65kgの2階級を制覇、2019年には武林風の-67kgワールドカップトーナメントで優勝。2018年9月にK-1に来日し、武尊と対戦して初回KO負けを喫したことがある(日本での名はダニエル・ピュータス)。2021年11月のONE初参戦ではパンパヤックに判定で敗れたが、2022年2月にジドゥオ・イブに勝利。2023年1月にはスーパーレックとONEフライ級キックボクシング世界王座決定戦を争い、判定で敗れるもスーパーレックを苦戦させた。
2024年6月にはRISEに再来日も大雅に判定負け。ONEにはスーパーレック戦以来で階級を上げての参戦となる。
1R、サウスポーのラムナムムーンレックは距離をキープしつつ左ミドル、左ロー。プエルタスは前へ出て左ローと右インローを蹴る。近距離になると左フックを打つプエルタスだが、ラムナムムーンレックはすぐに左ミドル。
ラムナムムーンレックは左ストレートを顔面とボディへ打ち分ける。前へ来るところに左テンカオも。プエルタスの右奥足への左ローを蹴りつつ、飛びヒザもボディへ放つラムナムムーンレック。左ボディストレートも打ち、ボディへ攻撃を集める。
2R、ラムナムムーンレックは2度続けて蹴り足キャッチで注意を受ける。前に出るプエルタスが右ミドルとワンツー、ラムナムムーンレックは回り込んでプエルタスをかわし、左ミドルを蹴り、左ストレートを打つ。プエルタスのパンチをスウェーでかわし、すぐに左ストレートをリターンするラムナムムーンレック。距離が開けば左ミドル、左ロー。ラムナムムーンレックは右フックも打ち込む。
前に出るプエルタスに、ラムナムムーンレックはロープを背負っての左ミドル、左テンカオ。ラムナムムーンレックの左ハイがヒット、左ストレートと右アッパーでプエルタスにロープを背負わせたラムナムムーンレックは、左ストレートで吹っ飛ばしてパンチをまとめダウン寸前まで追い込んだ。
3R、プエルタスが詰めてくると左右に回り込むラムナムムーンレックは、左ミドル、左飛びヒザ、突き刺すような左前蹴りも連発する。絶妙に自分の距離を保つラムナムムーンレックは左ボディストレート、前蹴り、そして左ボディストレート。
ボディへの左飛びヒザ、左ボディストレート、左ミドルとほぼ一方的な展開となり、プエルタスは手が出ない。ラムナムムーンレックは最後に左ミドルを連発、ヒザを入れて試合を終えた。
判定を聞く前から肩を落とすプエルタス。判定はその通り、3-0でラムナムムーンレックの完勝となった。