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【RIZIN】サトシ「この試合はテスト」vs.徳留「そんなに怖くない」=3月21日(日)名古屋

2021/03/16 11:03

「(徳留が)アンダードッグじゃない、イーブンの試合」(青木)

 対する徳留は、パラエストラ八王子でも指導を行う青木真也クラスでの技術練習、スパーリングを披露している。

 2005年のPRIDEライト級トーナメント決勝では、木口道場の先輩・五味隆典が桜井“マッハ”速人をKOに下す姿をさいたまスーパーアリーナで生で観戦した。

「PRIDEのさいたまでマッハさんとの戦いのときに、(五味が)KOして、『お前、1回、このリングに上がって見とけ』って、大晦日のリングに上げてくれて、一番若いガキンチョが俺なんです。ここを絶対に目指さなきゃいけないなと思って、格闘技を本当に気合入れてやり始めた」と、PRIDEの流れを汲むRIZINに出場する感慨を語る。

 UFCで4戦、ONEでも4戦を行い、2連勝中だったが、「自分もライト級で、活躍できるように頑張ってやってたのに、自分の事は知らないけど他のRIZINに出ているライト級の選手がみんなどんどん有名になっていく……ちょっと歯がゆいところもあった」と、もどかしい思いを吐露する。

 ONEでは、同階級で先を行く青木真也がいる。4月29日に元UFCのセージ・ノースカットと対戦する青木は、コロナ禍のなか、日本での対戦相手の候補の一人に挙がっていた徳留を「当然、意識することはある。身体的素質と一撃がある」と評する。

 そして、今回、徳留が対するサトシを「まだ海のものとも山のものとも分からない。真価を問われる相手がジョニー・ケースだったと思う。ちょっとどうなのっていう結果になった」と、疑問符が残ったといい、名古屋での対戦を「どっちが勝つゲームも想像できるだけに面白い。(徳留が)アンダードッグじゃない、イーブンの試合だと思います」と、五分のマッチアップとした。

 キーと考えるのは、サトシ陣営同様に最初の立ち合いだ。

 本誌の取材に徳留は、「やっぱり寝技が上手いというバックボーンがあるので、下(寝技)になっても自信があるから、思いっ切り打撃を振って来れるというのがちょっと怖いですね。そこは自分も慎重にならないといけない所」と警戒。

 青木は、動画のなかで「勝敗は最初です。最初にどっちが前に出て、リングの主導権を握るか。『最初どっちがセンターを取るか?』の争いだと思っています」と語ると、サウスポーの徳留も「下がったらあまり良くない。サトシが大きな右を振って来て、その後に繋げてタックルというのがめちゃくちゃ得意だと思うので。そこがキーポイントかなと思っています」と同意する。

 同時に、QUINTETでの一本勝ちでも見せた通り、隠れた組み技の実力者でもあるのが徳留の強みだ。

 本誌のインタビューに、「肌を合わせてみないと分かりませんが、自分的には上をキープ出来るかなというのはあります。一本取れる・取れないは別として、キープ力、テイクダウン能力はそんなには違いないかな」と語るのは、共に対戦経験のあるジョーニ・ケースを通しての感触だ。


【写真】2014年9月のUFCでジョニー・ケースにパウンドを打ち込む徳留(C)ゴング格闘技

「(2014年9月のUFCで)自分が対戦したジョニー・ケースに、サトシは負けているので、ジョニーよりはちょっと下かなと思います。自分はジョニー・ケースに負けています(ギロチンチョークで一本負け)が、テイクダウンを何回も取れているし、そんなには違わないかなと思います」と自信をのぞかせる。

 2012年8月のPANCRASE以来となる「リング」での試合は、中間距離を得意とする徳留にとって、そして組みのプレッシャーのなかで振って組んでくるサトシにとって、どんな影響を及ぼすか。

「そんなに怖くない。負けるつもりもないし、寝技でも勝つつもりで行くんで。『こんなヤツまだいたんだ』って思われるような試合ができれば最高」と、プロ14年目でRIZIN初参戦となる徳留は語っている。

 そのほか、同番組では、やんちゃだったクレベルの出稼ぎ時代、いまも現場で働きながらファイターとして戦う真嶋の思い。さらにフェザー級注目の元UFC戦士・堀江圭功(ALLIANCE)、バンタム級の“天才”田丸匠(NASCER DO SOL)ら、初参戦組のインタビューも見ることが出来る。

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