ONE Friday Fights 159 & The Inner Circle 192026年6月19日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼第6試合 ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R〇ワリード・サクラジ(モロッコ/Team Mehdi Zatout)判定3-0×翔(REVOLT)
翔は福岡を拠点とし、2021年4月にはシュートボクシングで山田彪太朗から勝利を奪っている。RISE WESTを主戦場にしながらシュートボクシング、RIZINなどに出場し、2024年6月には梅井泰成に敗れるも、その後は久津輪将充と平野凌我に連勝。2025年10月の大森隆之介戦では判定負け、2026年2月に戸井田大輝から判定勝ち。強打の持ち主。戦績は15勝(8KO)6敗1分。
サクラジは2025年8月にONE FF初出場、クンポンノーイに判定で敗れ、11月の2戦目もアヌアール・シスネロスに判定負けと2連敗。
1R、サウスポーに構える翔が前に出て左ミドル、左ロー。スイッチを繰り返して前へ出てい行くが、サクラジは左右ミドルを蹴って距離をとる。右ミドルから左右フック、ヒザまでつなげるサクラジ。翔は前へ出て左ストレート。翔がサウスポーになるとサクラジもサウスポーに。
当てては離れて回り込むサクラジが左ボディ、ワンツー、左ミドル。翔は距離を詰めて右ストレートを打つが、サクラジは止まらない。右ストレート、左ボディのサクラジに翔は左ボディ。すぐにヒザを返すサクラジ。翔が手数を増やしてコーナーへ詰めての連打、サクラジは右ミドルを蹴る。前へ出て攻めた翔だが、当てて離れたサクラジのラウンドか。
2Rも前に出るのは翔。強い右ミドルを蹴って右ストレートを打つサクラジに、翔が左フック。ジャブで距離を取っての左ボディ、左フックを打って離れるサクラジに、翔は右ストレートを打って行くが動くサクラジを捉えられない。前に出てもそこへ連打を打って下がるサクラジ。さらにテンカオで翔の前進を迎え撃つ。
左ミドルを蹴り、右ストレートを打ち、ヒザを突き上げて回り込むサクラジ。翔はガードを固めて前に出ていくが、そのガードの上から打たれて止まったところでサクラジが離れる。翔は右フックをヒットさせて左右フックと左ボディも、サクラジがプッシュしながらのヒザを連打した。サクラジのヒットが目立った。
3Rも前に出る翔だが、右に左を合わされる。サクラジは右ボディストレート。今度は右のショートをヒットさせた翔だが、サクラジはすぐに離れてその場にいない。翔の左ボディにサクラジは左右ボディとヒザ。ガードの上から叩かれる翔は動きが止まり、どうしても後手に回ってしまう。
左ボディから右フックのサクラジに翔も同じ技を返し、サクラジはすぐにヒザを連打。サクラジはガードの上からプッシュしてのヒジ、右ストレートをガードの上から打ってすぐに右ボディストレート。先手を取られ、左右フックを空振りする翔。左フックと右アッパーの翔に、サクラジは右ストレート。右アッパーを突き上げていく翔だが、決定的な場面を作り出すことが出来ず。試合終了のゴングが鳴ると、翔はコーナーでガックリと肩を落とした。
判定はその通り、サクラジが判定3-0で勝利した。
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▼第4試合 ONE女子アトム級(-52.2kg)ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5R〇アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル/Phuket Fight Club/王者)判定2-1×ペッディージャー・ルッカオポーロントン(タイ/Team Mehdi Zatout/ONE女子アトム級キックボクシング世界王者/挑戦者)※ロドリゲスが5度目の防衛に成功。
まだあどけなさが残る面影で“ベビーフェイス”のニックネームを持つロドリゲスは27歳。ブラジルで初期のキャリアを積んだ後、タイへ渡り試合経験を重ねてきた。2019年7月にはプーケットのバングラスタジアムでタイトルを獲得。オープンフィンガーグローブ着用のムエタイ大会『ムエ・ハードコア』で2試合を行った後、2020年8月からONEに参戦。いきなりスタンプが保持するONEアトム級ムエタイ世界王座に挑戦すると、判定勝ちで王座を奪取した。 その後はコロナの影響で試合から離れていたが、2023年3月に暫定王者となっていたジャネット・トッドを判定で破り王座を統一。同時2階級制覇を狙って9月にスミラ・サンデルに挑戦したが、TKO負けでONEでの初黒星を喫した。2025年7月にはヨアンナ・パーソンをKOし、4度目の防衛に成功した絶対王者だ。戦績は35勝6敗。 ペッディージャーは7歳でムエタイを始め、「男の子を打ち負かす少女」として有名になり、10歳で100戦以上を戦い、そのうち70回以上は男子選手との戦いだった。有名になりすぎてテレビで試合が放送されるようになると、タイの法律によって男子選手との試合は禁止に。2016年2月の『ムエタイオープン』に初来日し、小林愛三と対戦して判定負け。2017年11月にはシュートボクシングに再来日するとMIOに判定負けを喫している。ムエタイで順調に勝ち星を重ねる中、アマチュアボクシングのタイ代表として選ばれ2018年AIBA女子ユース世界選手権48kg級銀メダルになるなど活躍。2022年8月にはプロボクシングデビューも飾っている。 ムエタイでの獲得タイトルは、WPMF世界ミニフライ級王座、WMC世界-45kg級王座、2021THAI FIGHTクイーンズカップ-51kg級優勝など。ONEには2023年3月から参戦し、4連続TKO勝ちを収めると2023年12月には世界最強女王と目されていたアニッサ・メクセンを判定3-0で破りONE女子アトム級(-52.2kg)キックボクシング世界暫定王座に就いた。2024年3月、正規王者ジャネット・トッドを破り王座統一。2025年3月の日本大会でKANAの挑戦を退け2度目の防衛に成功した。2025年12月、約2年ぶりのムエタイルールでマルティナ・ドミンチャクを1RでKOして強さを見せつけた。
両者は3月に対戦が決まっていたが、ロドリゲスの負傷欠場で延期に。今回仕切り直しでの対戦となる。
1R、前蹴りの応酬からスタート。ロドリゲスがジャブ、右ロー。ペッディージャーは前足をリズミカルに上げ下げし、ジャブを打って右カーフ。ロドリゲスの左ミドルをキャッチしたペッディージャーは右ミドルのリターン。ペッディージャーが右カーフを蹴ればロドリゲスも右カーフを蹴り返す。
ペッディージャーの右カーフでロドリゲスがバランスを崩すが、すぐに前へ出て圧をかける。右へ回り込んで圧を外すペッディージャー。差がない様子見のラウンドとなった。
2R、ペッディージャーがジャブから左ロー、右ローを蹴るとロドリゲスがワンツーを返す。ここで首相撲となるが、ペッディージャーが崩す。右カーフの蹴り合い、ロドリゲスがもう一発蹴ろうとするとペッディージャーは右ボディのカウンター。右ローからペッディージャーが右ストレート2連打、そして首相撲でロドリゲスを転倒させる。
ジャブ、ワンツーから右カーフを蹴るペッディージャーが前へ出る。テンカオで迎え撃つロドリゲス。ペッディージャーがロドリゲスをついにコーナーへ追いつめ、右ヒジから左右の連打。ブレイクになると今度はロドリゲスが前へ出ていき、右ボディストレート。ペッディージャーは右ミドルを返す。前に出るペッディージャーがボディへのワンツー。ペッディージャーのラウンドに。
3R、ロドリゲスの左ローにワンツーを合わせ、前へ出ると右ストレートをヒットさせるペッディージャー。さらにテンカオ。接近戦で左右フックの応酬、ロドリゲスは右のヒザを突き刺す。さらに右ボディストレートも打って行くロドリゲス。右ヒザから組んでのヒジとロドリゲスが攻勢に出る。ペッディージャーは前蹴りから組む。右ボディストレートを打つロドリゲス、ペッディージャーの蹴り足をキャッチすると大きくコカす。
圧をかけて前に出るロドリゲスが左右のヒザを突き刺し、またも蹴り足をキャッチしてコカす。前に出るロドリゲスは押しヒザも突き刺し、ペッディージャーはパンチで反撃するがロドリゲスヒザ。しかし、ラウンド終了間際にペッディージャーがカットする。ロドリゲスのラウンド。
4Rが始まるとペッディージャーが左右ボディと左フックの猛攻。ロドリゲスも左ボディ、テンカオで応戦。ペッディージャーの激しいパンチにロドリゲスはテンカオとヒジ。ペッディージャーも右ストレートからのテンカオ。顔面前蹴りのペッディージャーが右ボディストレート、ロドリゲスが下がると右ストレート。
右カーフを蹴るペッディージャーが右ボディストレート、左ボディ。ロドリゲスの手が止まる。ペッディージャーが左右ボディの連打、ロドリゲスはテンカオ、左右フックはペッディージャーがブロック。ペッディージャーの左ミドルと右フック。ロドリゲスは縦ヒジで突っ込むがペッディージャーはかわす。ロドリゲスが左右ミドルを蹴ると、ペッディージャーも左ミドルを蹴り返す。ゴングが鳴るとペッディージャーはロープに登ってアピール。
5R、ペッディージャーの蹴り足をつかんで押し込み、組んでのヒザに持ち込むロドリゲス。組んでくるところにペッディージャーが左右フック。それでもロドリゲスは組みに持ち込む。今度はヒジを打つペッディージャー。ジャブ、左ミドルのペッディージャーは逃げ切り体勢か。ロドリゲスは前へ出ていき、ワンツーを打つがペッディージャーもワンツーを返す。
ロープを背負うペッディージャーはロドリゲスが攻めてくるとワンツー、ロドリゲスもワンツーから右ヒザ。追うロドリゲス、逃げ切り態勢のペッディージャー。この姿勢がどう評価されるか。ロドリゲスは右ヒジから組んでのヒザ、前へ出てくるロドリゲスにペッディージャーは左フックを合わせて下がっていく。そして試合終了のゴング。両者とも観客席へ向かってアピールする。
判定は2-1と割れ、勝者はロドリゲス。ガックリと肩を落として目頭を押さえるペッディージャー。ONEでの初黒星となった。勝ったロドリゲスも号泣だ。
女子格闘技史に残る大激闘を制し、5度目の防衛に成功したロドリゲスは「防衛出来てとても嬉しいです。誰も信じていなかったと思いますが、自分を信じて戦いました。母親になってレベルが変わりました。今日またひとつ上のレベルでパフォーマンスが出来たと思います。ただ、今日は私のベストではなかった部分もあります。もっと強くなりたいと思いました。チーム、そして家族のために戦えて光栄です。ここに来られなかったファンの皆さんにも感謝しています」と語った。
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▼第3試合 ONEヘビー級(-120.2kg)キックボクシング世界タイトルマッチ 3分5R×サメット・アグデヴ(トルコ/AllStars Germany/王者)判定0-3〇ローマン・クリークリャ(ウクライナ/Champ Belts/ONEライトヘビー級キックボクシング&ヘビー級ムエタイ世界王者/挑戦者)※クリークリャが第2代王座に就く。アグデヴは初防衛に失敗。 アグデヴはWAKOジュニア世界王者、WAKOヨーロッパ王者の肩書を持ち、9月13日の『SENSHI 28』で1日3試合のトーナメントを制してSENSHIヘビー級GP優勝。2025年11月、ONEに初参戦するとONE初代ヘビー級キックボクシング世界王座決定戦をクリークリャと争い、徹底した右カーフでダメージを与えると4Rにはワンツー・左右フックでクリークリャを棒立ちにさせ、番狂わせの勝利を奪って王座に就いた。この試合では距離をとってクリークリャの空振りを誘う間合い操作の上手さも見せている。通算戦績は18戦無敗で12KO勝利と屈指のKOアーティストだ。
クリークリャは2012年10月にプロデビュー。『Kunlun Fight』や『SUPER KOMBAT』で活躍し、2016年にはK-1 GLOBAL WORLD GPヨーロッパ -95kgトーナメントで優勝。ONEには2019年11月から参戦し、現GLORY世界ライトヘビー級王者タリク・カバベにTKO勝ちして初代ONEライトヘビー級キックボクシング王座を獲得。アンドレイ・ストイカ、ムラット・アイグンを破り2度の防衛に成功。
2022年のONEヘビー級キックボクシングワールドグランプリで優勝すると、2023年12月にはアレックス・ロバーツをKOして初代ONEヘビー級ムエタイ世界王座も獲得。2025年4月、1年4カ月ぶりの試合でリンドン・ノウルズを1RでKOし、ヘビー級ムエタイ王座を防衛した。しかし、2階級制覇、キックボクシングとムエタイのヘビー級統一王者を狙って臨んだ2025年11月のONE初代ヘビー級キックボクシング世界王座決定戦でアグデヴに敗れ、ONEでの初黒星を喫した。戦績は51勝(30KO)8敗1無効試合。
クリークリャのセコンドにはチンギス・アラゾフが就く。
1R、開始すぐに右カーフを蹴っていくアグデヴは右カーフでクリークリャがバランスを崩すと右フックで飛び込む。クリークリャはその飛び込みに左フックを合わせる。アグレヴはクリークリャがオーソドックスに構えると右インカーフ、サウスポーになると右カーフと徹底的に蹴り、飛び込んでの左右フックでクリークリャをコーナーへ追い詰めた。クリークリャの右ストレートを頭を振ってかわすアグデヴは、ステップでよく動く。アグデヴのラウンドか。
2R、右フックを強振するアグデヴは、クリークリャの左フックはダッキングでかわす。クリークリャが前に出て来るとステップでサイドに動くアグデヴ、クリークリャは左ハイからジャブ、アグデヴは左インカーフ。今度は右ハイをヒットさせるクリークリャ。ステップで動くクリークリャは右ストレートもヒットさせるが、アグデヴがすぐに左フックで反撃。クリークリャはヒザからの右ストレートを放つ。このラウンドはクリークリャが優勢。
3R、アグデヴのジャブに右クロスを合わせるクリークリャが、前に出てヒザ突き上げからの右ストレート。右ハイからの右ストレートも放ち、アグデヴはカーフを蹴るタイミングがつかめない様子。クリークリャはジャブ、右ボディストレート。
クリークリャのワンツー、アグデヴの左フックにクリークリャが右フックを合わせ、右ハイ、右ストレート、ジャブでヒットを奪っていく。クリークリャは右ヒザを突き上げてからの右ストレート、右ボディストレート、前に出てくるアグデヴには右ハイ。前に出るアグデヴにジャブをコツコツ当てる。クリークリャのペースが続く。
4R、アグデヴが左右フックの連打から、飛び込んでの左フック。クリークリャはジャブを突き、右ミドルを蹴る。アグデヴが前に出るところにはジャブのカウンター。アグデヴは再び右カーフを蹴っていくが、クリークリャがすぐにジャブ、右ストレート、右ハイを返す。クリークリャの左ミドルに一瞬動きが止まるアグデヴ。
右カーフをバックステップでかわすと右ハイキック。すかさず左右ボディ、左フックで攻め込むクリークリャ。アグデヴは起死回生のバックハンドブローを放つ。カーフを蹴ろうとするアグデヴにジャブ、右ストレートを合わせに行く。このラウンドもクリークリャか。
5Rも右カーフを蹴ったアグデヴにクリークリャは左フック。飛び込みの左フックを見せるアグデヴにクリークリャはジャブ、右ストレート、左ハイ。アグデヴの左右フックにクリークリャはワンツー。スイッチを繰り返して蹴りを交えるクリークリャ。アグデヴはパンチで前へ出るが両者バッティングに。ジャブと左ミドルのクリークリャに、アグデヴは右カーフを蹴って左右フックを振り回し、ロープ際でクリークリャに当てるがすぐにクリークリャも前へ出てジャブを打つ。
判定は3-0でクリークリャがリベンジを果たし、勝利。ムエタイ&キックボクシング統一ヘビー級王者となった。
クリークリャは「またここに立てて光栄です。全ては作戦通りにいかなかったけれど、良いパフォーマンスが出来たと思います。サメッドがあれだけスウェーバックを使ってくるとは思っていませんでした。彼はとてもクレバーに戦った。(2Rからは)出入りを増やして距離を調整しました。ワンツーでその後バックして、より賢く戦うようにしました。次はムエタイのベルトを防衛したい。強い相手と対戦したいです」と勝利者インタビューに答えた。