▼バンタム級 キックボクシング 3分3R
〇秋元皓貴(日本/同級3位)65.75kg
[判定3-0]
×ジャン・チェンロン(中国/同級4位)65.80kg
バンタム級キックボクシングマッチで、秋元皓貴(Evolve)が、元ONEバンタム級キックボクシング世界王座挑戦者ジャン・チェンロン(中国)との再戦に臨む。
WFKO空手子軽量級世界王者の秋元は、ONE2勝1敗で2020年10月にフライ級からバンタム級に階級を上げて、チェンロンと対戦した。
チェンロンは、ONEで3連勝後、2019年12月にアラヴァディ・ラマザノフと初代ONEバンタム級キックボクシング世界王座戦を争い、判定負けで王座は逃したものの、接戦に持ち込んだ実力者だ。
初回の対戦でチェンロンは、秋元の蹴りに合わせて左の強打、さらに跳びヒザ蹴りも繰り出すなど秋元を苦しめながらも、スプリット判定で敗れてる。
因縁の再戦に向け、チェンロンは「勝利には絶体的に体力が必要だ。次に必要なのはボクシング。世界に真実を知らせたい。中国格闘技の真髄や中国人ファイターの魂を。その魂は受け継いでいく価値がある。相手をKOしたい。言い換えれば、できるだけ早く終わらせたい」と、短期決着も辞さない構えを見せている。
チェンロンに辛勝し、バンタム級3位となった秋元にとっては、今回の再戦でより決定的な勝利を挙げ、現王者のカピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)への挑戦に辿り着きたいところだ。
決戦に向け、秋元は言う。「前回判定が割れてしまいましたが、今回はしっかりダウンを奪うKOで勝って、いい決着をして次のステップに進めたらと思いますので、楽しみにしていてください」。
1R、秋元はサウスポーのチェンロンの前足へ右インロー多用。チェンロンは左ミドルを多用する。打ち合いになると右フックをヒットさせたチェンロン。秋元は左フックを狙うが不発、3連打からの右ハイを度々見せる。
2Rになるとチェンロンがインファイトを仕掛ける。勢いよく入り込んで左右の強打。秋元も3連打を返す。奥足への右ローをコツコツ蹴っていく秋元はラウンド終了間際に左フックをクリーンヒット。
3R、チェンロンは左ストレートから入っての左ミドル。秋元はチェンロンが入ってくるところに左フックを合わせようとする。入り込んで左ボディを打つ秋元にチェンロンも左ストレートを返す。秋元は右の三日月蹴り。最後の30秒は両者打ちに行く中、秋元が右ストレートをヒットさせてチェンロンが組み付く。
試合が終わると秋元は拳を突き上げ、チェンロンはややうつむき加減。判定はその通り、秋元が判定勝ちでチェンロンを返り討ちにした。