▼フライ級 キックボクシング 3分3R
〇ロッタン・ジットムアンノン(タイ)61.20kg
[判定2-1]
×ダギール・カリロフ(ロシア)60.95kg
ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)が、ダギール・カリロフ(ロシア)と対戦する。当初はアレハンドロ・リーバス(スペイン)と対戦予定だったが、カリロフに変更された。
ロッタンは2018年6月、RISEに初来日して那須川天心と激闘を展開。延長R判定で敗れるも、そのアグレッシブなファイトで一躍人気者となった。ONEには同年9月から参戦し、2019年8月にONEムエタイ世界フライ級王座を奪取。2020年7月には3度目の防衛に成功している。以前からONEキックボクシングの世界タイトルも手にして2冠王となりたいと発言しており、今回はONEで初めてキックボクシングルールで戦う。
当初ロッタンは元K-1ファイターのアレハンドロ・リーバス(スペイン)との対戦が決まっていたが、衛生安全プロトコルの都合上、カリロフに変更となった。カリロフは28歳、タイ・プーケットの「レボリューション・ジム」代表。その前は母国ロシアの・エカテリンブルクの「サミンプライ・ムエタイ・ジム」に所属していた。WMC I-1グローバルチャンピオンで、ロシアとタイを転戦し、プロ戦績は22勝7敗2分。
1R、右ローを蹴ってくるカリロフにお構いなく距離を詰めるロッタン。左ボディからの連打を繰り出したロッタンに、カリロフも左右フックを返すがロッタンはノーガードで“もっと打って来い”と挑発。ロッタンの圧力でケージを背負う場面が多いカリロフ。スイッチしてヒザを合わせようとするが、ロッタンは左右の強打。強烈な右ローも蹴る。
2R、サウスポーに構えるカリロフの奥足を右ローで蹴るロッタンはパンチで追い詰める。ロッタンの左フック、右ストレート、左アッパーをもらうカリロフも一発ずつ返す。カリロフがスイッチしても構わず右ローを狙い撃ちするロッタン。追い回すロッタンは“前へ出て来いよ”といら立ちを隠せない。
3Rも前に出るロッタンは左右フックで何度もアタックを仕掛け、カリロフもジャブ、ワンツーを返す。ロッタンの強烈な左ボディをもらったカリロフは両手を広げて“効いてないよ”のポーズ。しかし、ロッタンの右フックをもらう。
右フックを連打するロッタンにカリロフがバックハンドブロー。するとロッタンはノーガードで顔を打たせ、腰を振って挑発。ロッタンは左ボディ、左フック、右アッパー^と畳み込み、どんどん前へ出て左右フックを打ち込んでいった。
勝敗は判定へ持ち込まれ、ロッタンの圧勝かと思われたが、ノーガードでもらったり、バックハンドをもらった印象が悪かったか、判定は割れて2-1のスプリットでロッタンの勝利となった。