キックボクシング
インタビュー

【ONE】因縁の再戦「世界に真実を知らせたい」というチェンロンに秋元皓貴「今回はしっかりダウンを奪う」=2月26日(金)

2021/02/25 22:02
 2021年2月26日(金)シンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Championship「ONE:FISTS OF FURY」にて、バンタム級キックボクシングマッチで、秋元皓貴(Evolve)が、元ONEバンタム級キックボクシング世界王座挑戦者ジャン・チェンロン(中国)との再戦に臨む。  WFKO空手子軽量級世界王者の秋元は、ONE2勝1敗で2020年10月にフライ級からバンタム級に階級を上げて、チェンロンと対戦した。  チェンロンは、ONEで3連勝後、2019年12月にアラヴァディ・ラマザノフと初代ONEバンタム級キックボクシング世界王座戦を争い、判定負けで王座は逃したものの、接戦に持ち込んだ実力者だ。  試合でチェンロンは、秋元の蹴りに合わせて左の強打、さらに跳びヒザ蹴りも繰り出すなど秋元を苦しめながらも、スプリット判定で敗れてる。  因縁の再戦に向け、チェンロンは「勝利には絶体的に体力が必要だ。次に必要なのはボクシング。世界に真実を知らせたい。中国格闘技の真髄や中国人ファイターの魂を。その魂は受け継いでいく価値がある。相手をKOしたい。言い換えれば、できるだけ早く終わらせたい」と、短期決着も辞さない構えを見せている。  チェンロンに辛勝し、バンタム級3位となった秋元にとっては、今回の再戦でより決定的な勝利を挙げ、現王者のカピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)への挑戦に辿り着きたいところだ。  決戦に向け、秋元は言う。「前回判定が割れてしまいましたが、今回はしっかりダウンを奪うKOで勝って、いい決着をして次のステップに進めたらと思いますので、楽しみにしていてください」。 [nextpage] パワーは負けているけど、スピードとテクニックは自分が上 ──シンガポールに家族で移住されて、生活はいかがですか。 「シンガポールに来て2年ちょっと経ちました。1カ月半ほど前に新しい場所に引っ越しました。ジムから近いところに引っ越して、生活も落ち着いてきています」 ──リマッチの試合オファーを受けたときの気持ちを教えてください。 「自分としては、しばらくは同じ相手とやらなくてもいいかなと思っていましたが、組まれたからにはしっかり準備をして今回は倒しに行きたいです」 ──前回の試合はかなり競り合った内容だったかと思います。あの試合から学んだこと、また、その後の練習ではどんなことを意識してきましたか。 「動き方や位置の取り方を再度修正しています。前回は練習では左回りで相手の外を取るというのを意識していましたが、試合では2ラウンド途中くらいから左を取りにくいと思っていたので、もうちょっとそこを自分でコントロールできるように意識しています」 ──ジャン・チェンロン選手と実際に対峙してみて、どんな印象を持っていますか。 「フィジカルが強いな、と感じました。自分が1階級上げたというのもありますが、バランスが崩れにくかったり、そこは今までの相手とは違うなと結構感じました。前回やる前はあまり穴という穴を探せていなかった。自分のコンビネーションや攻撃を使ってやりながら見つけたいと思っていましたが、今回はこう動いたら、こういうデフェンスをされるな、と前よりも深く分かっています」 ──チェンロン選手は前回の試合で「自分が勝ったのではないか」と話をしていましたが、秋元選手が判定勝利を掴んだ理由はどこにあったと考えていますか。 「前回の試合は本当にきわどい試合でした。ただスピードとテクニックについては自分にアドバンテージがあったし、有効打でポイントを取れたと思う。お互いに大きなダメージはなかったと思うので。相手がそう思っているのは、僕よりアグレッシブに攻めたからと感じているからではないでしょうか」 自分の中ではいつ終わってもいいと思っているけど…… ──相手より自分が優れているなと感じること、自信を持っている部分はどんなところですか。 「パワーは負けているかと思いますが、スピードとテクニックは自分が上だと思います」 ──最近はEvolveジムで、誰と一緒にトレーニングをしていますか。 「最近は、サムエーともやっているし、サゲッターオ(ペットパヤタイ)ともよく練習をしています」 ──秋元選手にとって戦うモチベーションは何ですか。 「応援してくれる人かなと思います。家族や、日本で応援してくれる家族・友達、そういう人たちがモチベーションかなと思います。格闘技はずっとやってきたので、自分の中ではいつ終わってもいいと思っていますが、応援してくれる人がいるのでもうちょっと、もうちょっと、ってずっと続いている感じです」 ──この試合はどんな展開になると思いますか。 「つい先日チャンピオン(カピタン・ペッティンディーアカデミー)も変わりましたし、これを勝ってタイトル戦になるのか、これに勝って元チャンピオンとやって、という風になるのかは分かりませんが、自分の中ではそんなにチャンピオンになることに対しての焦りがないというか。そんなに早くとは思っていないので、しっかり一戦一戦やっていって、結果的にチャンピオンになっていればいいなと思います」 ──最後にファンにメッセージをお願いします。 「前回判定が割れてしまいましたが、今回はしっかりダウンを奪うKOで勝って、いい決着をして次のステップに進めたらと思いますので、楽しみにしていてください」
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