MMA
インタビュー

【UFC】なぜ元RIZIN王者マネル・ケイプは敗れたのか。パントージャ「彼の腕をキックでへし折ることを考えていた」

2021/02/08 11:02

またもATT! パントージャ「月曜にはジムに行く」

──試合を終えた率直な感想を教えてください。

「マネル・ケイプはタフな対戦相手だったけど、自分の力を証明して、勝利しただけさ。マネルが素晴らしいファイターなのは分かっていたけど、彼はUFCがハイレベルなことを知る必要があった。よりハイレベルなヤツらがここにはいるんだ。1R目は相手も緊張していたように見えた。マネルは今後もUFCで良い試合を重ねていくだろう。自分としては今回もまたタフな選手と試合ができて嬉しいよ。打撃技術には自信があるし、ムエタイの経験も柔術の経験も十分にある。フライ級トップのファイターと今後ももっと試合をしていきたいね」

──今回の試合でどんな作戦を考えていましたか。

「1Rからきちんとスコアのつくスマートな戦い方を心がけ、一切ミスをしなかった。いつだって試合をするときはフィニッシュすることを考えて臨むから、タフな対戦相手であるほど、戦略が重要になる。ミステイクが1秒でもあったら、ドボンだ。自分は3R・計15分を戦うつもりで準備してきている。今日マネルと戦ったけれど、その自分のなかには(王者のデイブソン)フィゲイレードとやりたいということがあった。とにかくフィゲイレードと再戦したいんだよ。(ブランドン)モレノが戦えないなら自分がいる。

 最初に彼と対戦(2019年7月「UFC240」でパントージャが判定負け)したとき、彼は俺に、『ストリート・ファイトのように、ブルドッグ・ファイトしようぜ』と言ってきたんだ。俺は、『やってやるよ、ぶちのめしてやる』って言ってたんだけど、1R目に彼はテイクダウンしてきたんだよね。おちょくられた。俺はもうそういうミスは犯さない」

──勝因をどのように考えていますか。

「自分は成長し続けている。経験したすべての試合が自分に必ず何かを与えてくえていて、それをどんどん見せていく。自分は14年やってきて、もう違う人間になっているというか、何より賢くなった。どんな相手とでも、誰とでも戦えるし、優れたストライカーであるマネルとだってそれで勝負できるし、柔術だってできる。

 すべてが頭に入ってる。コーチは俺に必要な全部を叩き込んでくれてる。頭の中にすべて詰まっていて、フォーカスする。それが目に宿る。ある人が、『俺の目が血走ってる』と言っていたんだ。『フェイス・トゥ・フェイスでひとたび目を合わせたら、誰もこいつを止められないぜ』ってさ」

──マネルと実際に戦って印象が変わった部分はありますか。

「タフな相手だった。バンタム級でやってきた選手がフライ級に転向したということもあってとても強い。でも、俺の拳だって強い。俺は、彼に自分の拳を感じさせることができたと思ってる。だから彼も敬意を持ってくれた。彼のボディを蹴ろうとしてるとみんな思ってただろうけど、(ガードしてきた)彼の腕をキックでへし折ることを考えてた。5発目のキックで、俺は彼の腕を破壊できると確信した。そういうことなんだ、俺は対戦相手を破壊することを考えて試合してる」

──今回の試合のダメージの回復にどれくらいかけて、どれくらいで戦いに戻ってきますか。

「月曜だ! 月曜にはジムに行く。何よりATTのジムのみんなに感謝を伝えにいかないといけない。みんながどれほど自分のためにハードワークしてくれていたか。素晴らしいチームに恵まれたことに感謝していて、だからこそ、この試合も勝つことができたんだ」

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