4月20日(土)東京・後楽園ホール『REBELS.60』の前日計量&公開記者会見が、19日(金)都内にて12:30より行われた。
メインイベントの63kg契約3分5R、REBELS-MUAYTHAIルールで対戦するWBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者・宮越慶二郎(拳粋会宮越道場)は62.90kg、新日本キックボクシング協会日本ライト級王者・勝次(藤本ジム)は63.0kgちょうどでそれぞれ計量をパス。
計量後の会見で勝次は、「REBELSで日本人対決のワクワクする試合を組んでいただきありがとうございます。メインらしくKOで締めくくりたい」とKO宣言。宮越は「明日は伝説になるような試合をしたいと思う」と、語り継がれるような名勝負にしたいと意気込んだ。
勝次は「いつも僕はいろいろなトレーニングを取り入れています。17年やっている経験を生かして、試合で一番いい方法と技を出して勝ちたい。KNOCK OUTの時は減量がきつくてイライラしていたので“ぶち殺す”と言ったんですが、今回は減量もキツくないので。宮越選手は減量がキツそうに見えました。実際にリング上で向き合わないと分からないので、向き合う時を楽しみにしています」と、落ち着いた様子で話す。
一方の宮越は「まずは自分に勝つこと。自分に勝てれば相手に勝てるという昭和の考え方でやってきました。(向かい合って)強いて言うなら長年会えなかった恋人に会えた感じで嬉しいです」と、独特の表現でコメント。
勝次は今回、日本人古来の身体の動かし方を学び、わずかな力で大きな威力を発揮する術を身に着けたという。「必殺技のサムライソードはスパーでも試してないが、マスやミットをやっていて人が反応しにくいタイミングがあるので、ぶっつけ本番でやりたい。あとは培ったテクニックをここぞというところで出したい」と、“サムライソード”なる必殺技を用意してきたという。
それに対し、“ニンジャステップ”と呼ばれる独特なフットワークを持ち味とする宮越は「サムライときたら忍者って感じなので。手裏剣ブーメラン的な、そんなやつをやります」と、こちらも“手裏剣ブーメラン”なる必殺技があると予告。
お互いにモチベーションが高く、好試合を予感させた。
セミファイナルでは、REBELS 63kg級初代王座決定トーナメント決勝戦3分3R(延長あり)で、丹羽圭介(TEAM KSK)とBigbangライト級王者・稲石竜弥(TEAM OJ)が対戦。両者ともに63.0kgリミットちょうどで計量をパスした。
稲石は「計量をクリアーしたのでリカバリーを頑張って、明日一番いい試合をして勝ちたい。特に変えたことはないです。自分の戦いができるように調整してきました。(向かい合って)丹羽選手は練習仲間でもあるので不思議な間でした。でも試合になれば全力で倒すと気合いが入りました」と、勝負に徹すると話す。
対する丹羽は「明日は僕が言い出しっぺで始まったトーナメントなのでけじめをとって、最高の試合をしてニワールドを炸裂させてぶっ倒します。てっぺんを獲るために何が必要かと考えぬいた結果、英知の集合体ニワールドが完成しました。35年間培ってきて、最高の素材を集めたものがニワールドなので、それを全部使ってぶっ倒したいと思います。(稲石とは)背中合わせで練習していて、来週戦う緊張感を背に切磋琢磨してきました。(向かい合って)稲石ワールドとニワールドをどこまで高め合って超越していけるかの戦いなので、改めて気合いが入りました」とコメント。
稲石はトリッキー、丹羽は間合い操作と独特の世界観を持つ者同士の一戦。どちらがお互いのワールドに相手を引き込むことができるか。そこが見所だと両者は口を揃えている。
各選手が順調にクリアーする中、第5試合で安本晴翔(橋本道場)と対戦する般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)が1.75kgオーバー。
主催者判断で般若は失格、試合中止を双方の陣営に伝えたところ、安本側から試合がしたいとの希望があり、般若は減点2からのスタート、グローブハンディを付けて試合を実施することとなった。
計量後には般若を除く出場全選手が会見に出席。それぞれ意気込みを語った。
[nextpage]
サンチャイ・ TEPPEN GYM(右/TEPPEN GYM/元ラジャダムナン認定ミニマム級王者)=52.35kg「明日頑張ります。老沼選手の試合は見ました。まあまあ大丈夫そう。明日の試合予定は前へ出て蹴りから首相撲をやる予定です」
老沼隆斗(左/STRUGGLE/REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)=52.40kg「明日は老沼スタイルでいつも通り沸かせる試合をします。いい試合になると思います。本当に僕の試合を見たのか分かりませんが、見てくれているならそれ以上の動きをしたいと思います。現役時代の試合を見ていると右ミドル、首相撲が上手くて、あと距離の取り方が上手いのでそこは自分と似ている。いい位置を取れればポイント取って最後はKOできると思います。激しい試合もしたいが今回はテクニックを見せたい。相手は落ち着いている感じがする。試合慣れしていると思う。なるべく組まれないように逃げますが、組んでも勝てる。サンチャイ選手は笑顔がかわいくて元気そうで、試合が終わったら友だちになれそうです(笑)」
深田一樹(右/ファントム道場/SB日本スーパーフェザー級王者)=61.85kg「明日からSBとREBELSの対抗戦が始まります。レベルの高い意地と意地のぶつかり合いを楽しみにしてください。来週もSBで対抗戦がありますが、今日の試合が一番よかったと言われるように、王者同士の戦いなのでレベルの高さを見せたいと思います。僕からすれば(スアレックは)一階級上の選手で、今回は下げてきているのでごついなって思いました。映像を見てガンガン来るタイプですが、僕も対策を立てているので絶対に勝ちます」
スアレック・ルークカムイ(左/スタージス新宿/REBELS-MUAYTHAI スーパーライト級王者)=61.80kg「明日はいつも通りムエタイキックでSBをKOします。パンチと蹴りでガンガン行ってKOします」
上田一哉(右/シーザージム新小岩/SB日本ライト級3位)=59.00kg「練習してきたことを全てぶつけて勝ちたい。1試合目として次からの対抗戦を盛り上げるためにもここで面白い試合をして盛り上げたい。練習を頑張ってきたので全部出してきっちり勝ちます。(鈴木とは)同門の清水が戦っていて、その時からいい人だと聞いていました。計量の時も普通に話していい人なので、試合が終わったら仲良くしたいと思います。来週(のSBで行われる対抗戦を)盛り上げるために今回2勝をあげて、勢いをつけていきたい。面白い試合をして、なおかつ勝つことを目標にしたいです」
鈴木宙樹(左/クロスポイント吉祥寺)=60.00kg上田選手は思っていたより身長が高くてやりにくそうですが、何とか頑張ります。エレクトリカルパレードパンチを出せるように頑張ります。初めての対抗戦、なので勝ち負けもそうですが、盛り上げることを考えながらやっていきたい。全力でいけば必ず盛り上げられるので、全力で行くのでよろしく
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)=57.95kg「明日の相手はチャンピオンですが、しっかりKOでぶっ倒してフェザー級は僕がトップってところを見せたいと思う。打撃を見て欲しい。ノーガードで打ち合う気満々なので、ぜひノーガードで打ち合いましょう」
八神剣太(レジェンド横浜/REBELS-MUAYTHAI フェザー級王者)=57.80kg「計量のことで頭がいっぱいでしたが、明日は自分らしく動きたいと思います。僕は師匠もトレーナーもいなくて我流でここまで来ました。我流ながらもここまでやってきて、とてもいい選手と言ってもらえたので頑張ります。(試合間隔が空いたのは)怪我が長引いていたからです。最近は自分らしい動きができていないし、結果もそれに出ている。3本あったベルトもREBELSのベルトだけになってしまいました。ここから何を目指すというような向上心は正直言ってありません。でも、愛されたいから応援してもらえるような選手になりたい。まだやれるのなら、もう一丁頑張ってみます」
安本晴翔(橋本道場/INNOVATIONスーパーバンタム級王者)=58.85kg「般若選手は体重オーバーですが自分は明日頑張るだけです。パンチと蹴りが得意なので、特に蹴りを見てもらえれば」
蓮沼拓矢(ノーナクシン東京)=52.45kg「しっかり準備してきたので明日はしっかり勝ちたい。僕は移籍してからけっこういい試合をするようになったと言ってくれる人が多いので、明日も成長したいい試合をしたいと思います。前も言いましたが、老沼選手と同じジムという意識は全くなく、松崎選手という一人の選手として見てきました。四冠王で強いと思うが、普通にやれば勝てる相手だと思っています。テクニックでも圧倒して勝つところを見てほしい」
松崎公則(STRUGGLE/元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者、元WPMF日本スーパーフライ級王者)=52.30kg「キャラは地味ですが試合は派手に。一番目立ちたい。私の売りは打たれ強さですが、明日は全く打たれずにこっちの攻撃だけ当てる試合をしたい。43歳で選手生活は終わりに近い。この年でもまだやれるところ、今も成長しているのでまだ強いところを見せたい」
[nextpage]
耀織(よしき/Y's glow)=62.70kg「REBELSは初めてなので、みんなに顔を覚えてもらえるように楽しんでいきます。自分は蹴りが上手いと思っているのでいっぱい蹴ります」
杉本卓也(WSRフェアテックス/元J-NETWORKスーパーライト級王者)=63.75kg「明日は久々にKOしたい。お楽しみに。(耀織のいっぱい蹴りますのコメントを受けて)じゃあ、いっぱい殴ります。(連敗で)崖っぷちなのは分かっています。何がダメなのかも分かっています。それを次の試合で見せます」
JIRO(創心會)=53.60kg「明日は他団体のチャンピオンに真っ向から勝負を挑んで、REBELSの強さを見せたい。いつも気持ちの入った試合をしていて面白いと言われるので、それを見て欲しい」
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/LPNJバンタム級王者)=53.45kg「打ち合いにも応じながら、センチャイジムの綺麗なムエタイを見せていけたらと思っています。センチャイジムの綺麗なムエタイで相手に触れさせず、圧倒的に勝ちたいと思います」
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)=45.30「明日は自信をもって倒し切ります。それだけです。女子特有のぐちゃぐちゃな試合にならないように、自分の攻撃だけを当てて食らわずに勝てたらと思います。(デビュー戦で)注目していただきましたが、試合内容は納得していないので、今回は綺麗なムエタイの技を出したいです。女子でもこれだけテクニックがあるんだぞ、ってところを見せたい」
Sae_KMG(クラミツムエタイジム)=45.05kg「よろしくお願いします。身長差がありますが、思いっきり懐に飛び込んで倒したいです。相手は注目される選手ですが、気にせずいつも通り自分の戦いをしたい」
マニー・センチャイジム(センチャイムエタイジム)=79.70kg「パッキャオに憧れてリングネームをつけました。大したキャリアはないけれどよろしくお願いします。後楽園ホールの試合に出られるのは感無量です。スタージス新宿は家から歩いてすぐなので、実は入会を考えたこともあるのでご縁があるのかな。明日は楽しみたいです。センチャイ会長からは全力でぶつかってこいと言われているので、少しでもそこを見てもらえれば。(自分のマニー・パッキャオ度は)マイナス100くらいです」
吉野友規(スタージス新宿)=78.85kg「マニー選手、急きょありがとうございます(対戦相手の欠場でマニーが緊急参戦)。相手は変わってしまいましたが、気持ち的には1Rで決着を付けられるように盛り上げたいと思います。試合はオープニングファイトですが、本戦よりも盛り上げる気持ちでぶつかっていきます。(契約体重が75kgから80kgになったことについて)体質的に太りにくいので、練習が終わったら80kgは切っていました。食べて飲んで、ここまできたらそのままの体重でやります。重くても1~2kg差なのでそれくらいなら問題ないです」
新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)=58.05kg「いつも通り練習を生かせるように勝っていきたい。自分はこの階級では身長が高いので、リーチを生かして距離を取って戦えるように練習しました」
渉生(しょうい/アントジム)=58.35kg「明日は一生懸命頑張りたいと思います。最後まで諦めずにできる心を見て欲しい」