4月21日(日)、横浜アリーナ「RIZIN.15」に出場する全選手の個別インタビューが19日(金)、都内にて行われた。
第10試合では、元UFCファイターのベン・ウィン(米国)が堀口恭司と対戦する。ウィンはUFCで4勝3敗と勝ち越している強豪。テコンドーベースで半身構えから左右スイッチし、歩くように打撃を放ってくる。
伝統派空手出身の堀口との対戦に向け、ウィンは「豪州のナショナル空手チームと練習して、特にキョージの動きはよく研究した。キョージの動きを真似てもらったよ」と対策が万全であることを語った。
さらに、妻のエイプリール・アダムスが6月22日にWBO女子世界スーパーバンタム級王座に挑戦。夫婦で世界の頂きに向かう。
──現在のコンディションは?
「とてもいい気分だよ。リラックスしている」
──堀口選手の印象は?
「とてもパワフルで強い選手だ。MMAのトップ選手に初のRIZINで試合をするのに相応しい選手だと思う」
──自身の強みは?
「テクニックもそうだけど、ハートの強さも見せたい」
──ベトナム系ですか?
「両親はベトナムから80年代に米国に来て、僕は米国で生まれた。6年前に豪州に移住して、WBO世界王座(スーパーバンタム級)に今度挑戦(6月22日)するプロボクサーのエイプリール・アダムス(11勝1敗1分)が妻だ」
──奥様と練習することも?
「かなりやられるよ。自分が家事をやらなかったときとかね(笑)」
──テコンドーと柔術のキャリアは?
「テコンドーは黒帯で特に大きなタイトルはない。柔術は茶帯だよ。豪州にはいろんなバックグラウンドのファイターがいて、ムエタイファイターや、空手家もいる。今回の試合に向けて、豪州のナショナル空手チームと練習して、特にキョージの動きはよく研究した。キョージの動きを真似てもらったよ」
──堀口選手に勝っている点は?
「彼の強いところはベターレスラーであること。それにスイッチする打撃が強い。でも僕の方がオールラウンドで、彼より上回っていると思う」
──どんな戦いを日本で見せたい?
「フライ級だけどヘビー級のような試合を爆発的な試合を見せたいね。日本のファンにエンターテインメントな戦いを。テクニカルだけどお祭り騒ぎのような試合にしたい」
──“ベン・テン”の意味は?
「フランス、ロシアとかいろんなジムで練習しているうちに、そう呼ばれるようになった。意味? よくわからない。いつの間にかそうなった(笑)」
ウィン「須藤元気が好きだった」
「(RIZIN初参戦で)RIZINに僕がどんなファイターなのか見せたいと思う。RIZINのスタイルと試合内容は大好きだ。このイベントの一部になれると思うと嬉しくて仕方がない。夢が叶った気分だよ。子どもの頃から試合をしてみたかった国だ。
(堀口は)珍しい空手スタイルで戦う非常に爆発力のある力強いファイトスタイルを持つ選手だと思う。この試合に向けて、今までの中でも最高のキャンプだった。今までの中で最高に身体が軽く、力強く感じるよ。今回は堀口対策を中心に練習してきた。
(格闘技を始めたのは?)もともといじめられていて12歳の時に母親がテコンドーを習わせ始めた事がきっかけさ。(憧れのファイターは?)須藤元気。彼のファイトスタイルと『WE ARE ONE』という旗を掲げる意識が好きだった。(試合に向けて)試合をフィニッシュする事。僕の動きはテクニカルだし正確だ。僕はアーティストだと思う」※事前アンケート回答