2021年2月28日(日)東京・後楽園ホール『REBELS~The FINAL』の記者会見が、1月24日(日)都内にて行われた。
REBELS-BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者・日菜太(クロスポイント吉祥寺)vs挑戦者・海人(TEAM F.O.D)の日本人大物対決が決定。
日菜太は2005年6月にRISEでプロデビューし、満15周年を迎えた大ベテラン選手。2008年7月に初代RISEミドル級王座、2013年4月にREBELS初代王座を獲得。K-1 WORLD MAXや新生K-1 WORLD GPにも出場し、アンディ・サワー、ジョルジオ・ペトロシアン、アンディ・リスティー、アルバート・クラウスら世界トップクラスと拳を交えてきた。2020年9月には田村聖を初回KOに破り、現在3連勝中で戦績は51勝(17KO)19敗。
海人はSBの絶対的エースとして活躍、65~70kgと幅広い階級で国内外の強豪を次々と撃破してきた。2020年2月、ブアカーオからの刺客ピンペットと8Rに渡る激闘を繰り広げ、スプリット判定で惜敗したが、8月の『RIZIN』でルクク・ダリに完勝。10月の『RISE』では緑川創に判定勝ち、11月のシュートボクシングでは喜多村誠にKO勝ちと再び勢いに乗る。
会見に出席した海人は「(階級が)70kgになってやっとかないと駄目な相手やと思っていたのでしっかり勝って、僕が目指しているのはここではないので世界に行きたいと思います」と、日菜太は通過点に過ぎないと言い放った。
対する日菜太は「海人選手は僕より11個下の23歳。僕も23歳の時に偉大な先輩たちといい試合や経験をさせてもらったので、一番強い若い相手とやりたいというのが今回望んでいたことです。海人選手はこれからの70kgを背負っていく逸材。でも、僕もノビシロを感じているのでもう一回日本最強を証明して、世界に行くのは俺だと言いたいので、ここは絶対に負けたくない。いい試合するのでぜひ会場に応援に来てください」と、まだまだ越えさせないと答える。
海人の印象を聞かれると「今回ちゃんと映像を見て強いと思いました。凄くいい試合になると思います。みんなが下がらされている試合が多いですが、僕も前に出る力には自信がある。2021年一発目の試合であり、REBELS最後の大会だし、新生KNOCK OUTが始まるし、凄くいい開幕カードだと思う」と、海人の圧力に自分は下がらず前へ出ると予告。そして「今日見た印象は凄い男前だと思いました」と笑った。
一方、海人は「警戒しているのは蹴り技かな。褒められたのであまり言いたくないですが、僕はいい試合をしたいとは思っていません。圧倒的に勝って、僕が70kgの時代を創っていきたいと思っています」と世代交代を宣言した。
野望に燃える海人の発言に対し、長く日本の70kg級トップで戦い続けてきた日菜太は「全然いいと思います。僕も城戸(康裕=2009年2月にK-1 WORLD MAXで対戦して日菜太が勝利)さんとやる時に、これが目標じゃないので世界と戦いたいと言っていました。そのくらいの年はみんなそう思うでしょう。サバイバルマッチだと思うので、俺は30代の人たちの星になりたい。元気がない人、この年齢まで格闘技をやっていない人が多いので、頑張って結果を残すことを1年半やります。あと、赤ちゃんが生まれたんですけれど、今度の試合見に来るのって奥さんに聞いたら『無理だ』と言われたので、子供が来られるまで負けられないのでこの試合は絶対に落としたくないですね」と、かつての自分と海人の姿を重ね、子供に勝つ試合を見せるまで負けられないと誓った。
最後に、海人は「行く先の邪魔になる相手なので、シュートボクシングの強さも見せて勝ちたい」と日菜太を越えていくと改めて宣言。日菜太も「海人選手は通過点だと思っているでしょう。だからこそいい試合になると思います。僅差の勝負でもいいので勝ちに行きたいと思います」と、何が何でも勝つと勝利への貪欲な姿勢を示した。