キックボクシング
レポート

【ジャパンキック】馬渡亮太がテクニックでMAX MUAYTHAI王者に勝利しWMO王者に、武田幸三賞は圧巻TKO勝ちのモトヤスック

2021/01/10 23:01

▼第6試合 セミファイナル ジャパンキックvsNJKF交流戦 ウェルター級 3分3R
○モトヤスック(治政館/ジャパンキック ウェルター級王者)
TKO 2R 2分36秒 ※右フック→レフェリーストップ
×野津良太(NJKF/E.S.G/NJKFウェルター級2位)


 モトヤスックは高校を卒業して大学生になったばかりで、2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争い王座に就いた。王者としての第一戦となった8月大会ではジャクチャイに判定負けを喫している。今回が再起戦。


 野津は2019年6月にNJKFライト級タイトルに挑戦したが結果はドローとなり、王座まであと一歩まで迫った選手。今年9月には新日本キックで高橋亨汰にTKO負けを喫しており、こちらも再起戦。


 1R、ワンツーと左縦ヒジで開始から前へ出る野津にモトヤスックも右を打ち返す。野津が右ローとヒジで前へ出るとモトヤスックも重い右ミドルで快音を響かせる。モトヤスックはローを丁寧にスネブロック。


 2R、モトヤスックは首相撲でもパワフルなところを見せ、ヒジも打つ。野津はジャブから前へ出て左フック、右前蹴り。両者正面に立ったところでモトヤスックの右ストレートがクリーンヒット。ロープを背負った野津へモトヤスックが右を連打し、倒れ掛かった野津にも右を打ち込んで野津はガードもできず打たれ続ける。そこでレフェリーがストップし、モトヤスックの圧巻TKO勝ちとなった。


 全大会終了後には、今大会プロデューサーの武田幸三より、大会MVPの武田幸三賞がモトヤスックに贈られた。

▼第5試合 セミファイナル ジャパンキックバンタム級 3分3R
△石川直樹(治政館/ジャパンキック フライ級王者・前スックワンキントーン スーパーフライ級王者)
ドロー 判定0-0 ※29-29×3
△ジョムラウィー・Breve muaythai gym(タイ/Breve muaythai gym/元TV9chバンタム級王者)


 石川はジャパンキック・フライ級王者で、5月のプレ旗揚げ戦、8月の旗揚げ戦ともにメインを務めた同団体のエース。2020年8月大会ではHIROYUKIに挑むもKO負け。首相撲からのヒザ蹴り・ヒジ打ちを得意とする。


 当初は幸太(ビクトリー)との対戦が決まっていたが、ジョムラウィーに変更。ジョムラウィーは元タイ国9ch&パタヤスタジアム認定バンタム級王者の肩書を持ち、11月22日の『ジャパンキック』で瀧澤博人に判定負け、12月の『BOM』では朝陽・P.K.SaenchaiMuayThaiGymにダウンを奪われて判定負けしている(いずれもフェザー級での試合)。


 1R、ジョムラウィーはタイミングのいい前蹴りで石川を何度も下がらせ、石川は右ローを蹴る。両者とも慎重な立ち上がりとなった。


 2R、石川はジョムラウィーの右ミドルをキャッチしてのパンチを多用。ジョムラウィーは圧力をかけるがなかなか入り込めない。ローの蹴り合いが続く。


 3R、ジョムラウィーは右ローと右ヒジ、石川は得意の首相撲に持ち込もうとするが、ジョムラウィーはなかなか組ませない。ならばと石川はパンチを連打して前へ出ると、右ストレートを2度クリーンヒットさせ、ボディにも打ち込む。下がるジョムラウィーを右ストレート、ワンツーで追う石川。


 判定は両者痛み分けのドローとなった。

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