武尊の来場について「長い長い一歩を前進できたんじゃないかな」と表現した那須川
2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナにて開催された『Yogibo presents RIZIN.26』で、クマンドーイ・ペットジャルーンウィット(タイ)に判定3-0(30-28、30-27×2)で勝利した那須川天心(TARGET/Cygames)が、試合後インタビューに答えた。
「強かったですね。今までやった中で一番足が硬かったです。スネが硬いっていうのはこういうことかと。思ったよりも蹴りが速かったですね。動きながら(ミドルキックを)受けてっていうのをやるんですが、その動いたところに入ってくるというか。パンチを思い切り振ってきたのでなかなか入りづらかったです。警戒しすぎたのがあります。相手に対してどういうことをやるかってことを作って練習するんですけれど、そういう期間が短かったなというのはあります」と、クマンドーイが強敵だったと振り返る那須川。
左ヒザには氷袋をあてており、「めちゃくちゃ腫れています。試合中に初めて痛みというか、そういうのを感じたのは初めて。蹴りをもらって重いなって感じました。効いているのはなかったですが」と、クマンドーイの蹴りが強烈だったと話した。
武尊がリングサイドにいたことには「気づいていました。いたっすね。来てくれて嬉しいなっていうのがあって。今まで見に来たことないですし、嬉しく思います」と言い、試合後に武尊がハグするようにして語り掛けていたことには「お疲れさまでした、みたいな感じで。ちょっと話した、みたいな。そんな感じですかね」と多くは語らなかった。
1月24日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催される『K'FESTA.4』に「自分の試合を見に来てほしい」と武尊がメッセージを残したことを伝え聞くと「予定がなければ全然行きたいです」と前向きに答える。
リング上のマイクで言った通り「本当に何も決まってないので。僕は次の試合が決まっていますし、向こうも決まっているので、お互い次に勝たないと。(その後のことは)分からないです。でも、いままでこうやって見に来たりはなかったので、長い期間でしたけれど、長い長い一歩を前進できたんじゃないかなって格闘技界全体が感じているんじゃないかなと思います」と、何も決まっていないが前進はした、との感想。
2021年の大きなモチベーションになるのでは、と聞かれると「そうですね。でもまあ、まだその試合があるかないか分からないので、そこに左右されてはいけないなと思いますし、決まれば全然やるよってスタンスですかね」と、正式に決まるまでは意識しないとした。
武尊の存在を意識したことが試合に影響したかとの問いには「そこはあまり意識しなかったんですが、武尊選手がいる・いないに関係なく堅くなりすぎたなっていうのがあります。大晦日というものに負けた。やってやらないとな、っていうのがありましたし。相手のことを研究しきれていなかったのが大きいですね。それに尽きます」と、大晦日を意識しすぎたことと相手と試合が決まってからの期間が短かったことが影響したという。
武尊はどんな存在かと聞かれると「アニメに例えるとナルトとサスケじゃないかな。悟空とベジータとかじゃないですか。もちろん僕がナルトだし、悟空です」と笑った。