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【RIZIN】どうなる!? 朝倉海vs.堀口恭司、日本人で唯一両者と対戦した扇久保博正が予想「今の流れは──」

2020/12/08 18:12

堀口がどこまで回復しているか

「1年半ぶりの復帰戦ですからね」と、堀口の怪我の回復具合を不安要素に挙げる。

 堀口は2019年11月7日、右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷により全治10カ月の手術を行い、今回が2019年8月の朝倉海戦以来、1年4カ月半ぶりの復帰戦となる。どこまで動きが戻るか。

「前十字(靭帯を)やった人で100パーセントに戻った人ってあんまり近くで(見ない)。みんな100パーセントに戻ってるイメージが無いんで。TUFの決勝で戦ったティム・エリオットも前十字切って手術したけど、以前みたいな動きが出来なくて負けがこんでいる(UFC5勝9敗)んで、100パーセント前みたいな動きは出来ないんじゃないか」と、完全に元に戻るのは難しいのではと懸念する。

 それは、「どこからでも打ってくる」という堀口の武器に関わることだ。

 打撃面では、「あのパンチの威力、硬さ。一発の重さというか、強さは海選手の方が感じました。それに近い距離でのハンドスピードが凄く速い」と、パンチの強度と近距離に強い朝倉海に対して、「堀口選手はフェイントをかけて、いつくるか分からないような感じで、思いっ切り踏み込んで来る」とタイミングと遠間からの踏み込みが持ち味の堀口の立ち合いになるとした。

「僕も戦ってみて、堀口選手の踏み込みにカウンターを合わせるのってなかなか難しい。フェイントと同じ動作でいつ来るか分からないから。そこに朝倉選手が合わせるのは、かなり勘が良いんだなって感じます。でもあれがまた同じように出来るかって言ったら、そこはまた別の話なんで」と、前戦で短期決戦を望んだ堀口が強引に入ったときの頭が倒れる癖を読んで、右のカウンターを打ち抜いた朝倉が、再戦でも同じことが出来るかは「分からない」という。

「再戦」であることは、初顔合わせと異なり、双方に様々なイメージがインプットされた上での対戦となる。前戦で堀口は1R 68秒、海のカウンターの右ストレートを受けて後退した。その残像は堀口にどんな形で残るのか。

「僕はそこが一番大きいと思う。いくら“全然気にしてない”と言ってても、恐怖心って無意識レベルで絶対にあると思うんで。あの時は思い切り踏み込んで(打撃を)合わせられたので、コンマ何秒か、踏み込みが遅れる可能性は全然あると思います。身体が勝手に、みたいな」と、堀口の踏み込みにも初戦の影響は出ると予想した。

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