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2020年12月6日(日)大田区産業プラザPIOにて「GRACHAN.46」が開催される。
メインイベント第9試合では「GRACHANフェザー級王者決定戦」として、山本琢也(パラエストラ千葉)と鍵山雄介(総合格闘技道場コブラ会)が激突する。
山本は、GRACHAN初の二階級制覇王者・阪本洋平の指導も受け、今回、階級を落としフェザー級のベルトを狙う。2016年から阿部右京、近藤秀人、長岡弘樹、岸本泰昭、植田豊を相手に5連勝。前戦の植田戦では、ハイキックを蹴ってバランスを崩した植田に嵐のようなパウンドと鉄槌のラッシュでTKOに下している。
対する鍵山は、現在UFCで活躍するチェ・ドゥホに2010年に勝利、2011年には佐々木憂流迦とも拳を交えてドロー、数々の修羅場をくぐってきたベテランだ。
2018年9月のプロ修斗 BORDERでは、天草ストロンガー四郎にボディロックでテイクダウンを奪われながら、すぐにブリッジからシングルレッグで立ち上がり小外でテイクダウン。バックマウント&パウンドで1R KO勝ち。2019年6月には「GRACHAN 40 × BFC No.3」で崎山勲にも判定勝ち。2020年7月のプロ修斗・大阪大会では、青柳洪志を判定で下すなど3連勝中だ。
ベルトを争う最強の対戦者・山本について、「正直、格闘技始めるスタートの時から、やる前からも強い選手だと思います」と語る鍵山は、「三島(☆ド根性ノ助)代表から言われているんですけど、『総力戦で全部使って勝負しないとアカン』と。10数年間やってきた事の全てを出し切って勝ちに行きます」と、覚悟を語る。
強い選手を当ててくれるGRACHANには感謝してます
──2005年のアマチュア修斗から、現在のGRACHANに参戦したきっかけは?
「もともとDEEPに出ていて、階級も落としましたが、やっぱり自分にバンタム級が合って無くて、もとの階級のフェザー級に戻すときに他の団体を考えました。そこでGRACHANを選びました。佐伯(繁)代表にも話して『頑張ってください』と言ってもらえて参戦になりました」
──2017年10月、GRACHAN最初の試合は大澤茂樹戦でスプリット判定負けでした。
「階級をフェザーに戻しての試合で、名がある選手だったので喰ってやるつもりでしたが、自分では正直勝ったか、ドローかな? と思ったのですが、テイクダウンで負けた感じですね。でも、フェザーに戻してもここまでやれることが分かったので、自信にはなりました」
──2戦目は原井徹戦で、リアネイキドチョークで一本負けに。原井選手は鍵山選手との試合後、昇侍選手にも判定勝ちし4連勝まで行っています。
「原井選手は正直強かったです。何が強いというか、全体的にそつなく強いです。あまり一本負けすることないのですが、丁寧にキッチリ一本とられました(汗)」
──その後、修斗で天草ストロンガー四郎選手に1R KO勝ち、GRACHAN3戦目で崎山勲選手と対戦しました。
「この時は凄く調子が良かったです。でも、向かいあったら強くて……セコンドのアドバイスで勝てました(判定2-0)。その後、2020年7月に青柳洸志に判定勝ちで、修斗大阪大会で2連勝ということになります」
──GRACHANに参戦してから、中からと外から見たGRACHANの違いは何か感じましたか。
「結局、上の選手は強いです。外から見たら他の団体と変わりないけど、中から見たら、弱い選手と一度も試合したことないですし、わざわざ他から来て、弱い選手と試合やらされても、ちょろちょろやって満足するような事も求めてないし、上に行きたいので強い選手とやってナンボ! みたいな。弱い選手と試合して勝っても嬉しいのは一瞬、その時だけ。強い選手ととにかくやりたい。そこは譲れないですね。だから、強い選手を当ててくれるGRACHANには感謝してます」
──2019年6月以来、1年半ぶりのGRACHAN参戦になりますが、それまで数々の試合が流れました。
「そうですね。GRACHANからの派遣で香港の試合が流れたりと、他団体含めて5回流れました」
──そんな中で、今回タイトルマッチの話がきた時はどんな気持ちでしたか。
「GRACHANの初参戦からベルトを狙って入ったきたので、順番がようやく回って来たって感じです」
──対戦相手の山本琢也選手は、2019年12月の前戦で植田豊選手を相手にライト級王座初防衛に成功して今回フェザー級戦に挑みます。印象は?
「正直、格闘技始めるスタートの時から、やる前からも強い選手だと思います。三島(☆ド根性ノ助)代表から言われているんですけど、『総力戦で全部使って勝負しないとアカン』と。10数年間やってきた事の全てを出し切って勝ちに行きます。山本選手は階級落としてくるので、僕は過去に階級落として自分の良いところが消えた経験があるので、そこがポイントになってくると思います」
──前回の大阪大会で交流が深い獅庵選手が伊藤空也選手にバンタム級タイトルマッチで挑み、判定負けしました。その試合を見て何を感じましたか。
「僕が山下(獅庵)君とやった選手と試合するわけではないけど、俺は取らなければならない! との意識が強くなりました」
──最後に、試合に向けての意気込みをお願いします。
「ベルトは自分のためのもので、かつ応援してくれる人、サポートしてくれる人の分の気持ちも背負っているので、絶対に勝ちます。そしてその先は、海外とかGRACHANが提携する団体含めて考えて行きたいです」
▼2021年大会スケジュール
・GRACHAN(大田区PIO)3月14日
・GRACHAN(大田区PIO)6月20日
・GRACHAN(大田区PIO)9月5日
他、横須賀/大阪/北海道