MMA
インタビュー

【PANCRASE】カイル・アグォン「美憂のおかげでレスリングが進化した」=4月14日(日)『PANCRASE 304』で中島太一と次期挑戦者決定戦

2019/04/12 09:04
4月14日(日)の『PANCRASE 304』新木場スタジオコースト大会で「フェザー級次期挑戦者決定戦」として中島太一(パラエストラ東京)と対戦するカイル・アグォン(グアム/SPIKE22)が11日、都内新宿区のHIDE'S KICKで公開練習を行った。 2017年8月には暫定王者のISAOにスプリット判定勝利を収めている実力者・カイル・アグォン。同12月には現在ONEで活躍する松嶋こよみに判定で敗れたものの、2018年10月には田中半蔵に競り勝ち、復活を遂げている。 今回の相手は、第6代王者の肩書を持つ田村一聖に2018年9月に判定勝利している中島太一。PANCRASEからACBに移り、2勝3敗の戦績をあげ、田村戦で再びPANCRASEにカムバックした。 今回の勝者は、フェザー級王座への挑戦権を得ることになる。そして、ベルトを獲得すればONE Championshipとの契約が待っている。そんななか、PANCRASE参戦当初から王座獲得を目標に掲げてきたカイル・アグォンは大一番に向け、練習パートナーである山本美憂とともに公開練習に臨んだ。 アグォン「個々の技術を磨いてきた」 ――コンディションはいかがですか。 「絶好調です。問題ありません。毎日トレーニングを続けています。本当に調子がいいです」 ――来日も多くPANCRASEでお馴染みの顔になりました。 「またPANCRASEで戦えることが光栄です。日本の文化や、いつもケアーしてくれる人たちが大好きです。PANCRASEでキャリアを積むことは理想的な形です」 ――今回の試合はフェザー級次期挑戦者決定戦です。これまでと変えてきたことはありますか? 「MMAをより進化させるために、今回は特に一つひとつの競技に集中して練習してきました。たとえばボクシングの練習に集中し、ブラジリアン柔術に集中し、レスリングに集中というように。ボクシングはボクシングのコーチにつき、レスリングは素晴らしいアスリートであるミユウ(山本美憂)とトレーニングして磨かれました。それぞれに集中して個別の能力をアップすることで自分のMMAは全体的にレベルアップしています。そしてこれまでの経験上、それぞれを上手く融合させることができます」 ――新しいアグォン選手が見られるということですね。 「このスポーツを始めて10年以上になりますが、より進化した自分を見せられる自信があります。各競技に集中してきたことでより深い気付きもありました。より進化していると思います」 ――互いにセコンドにもつく美憂選手の存在とは? 「ミユウは3度のレスリング世界女王に輝いた選手で、私の周りにはそういう人はいませんでしたし、とても尊敬しています。いつも練習のあとには『どうだった?』と聞いています。叱りを受けることもありますし、褒めてくれる時もあります。いつもアドバイスをくれる良いコーチです。逆に私がMMAをコーチしていく中で、互いに切磋琢磨し、いい練習ができています。彼女のおかげで私のレスリングはとても向上していますし、今回の練習でボクシング力も大きく変わっています。それが自信にもつながっていますし、自分のペースで試合を進めることができると思います」 ――今回の対戦相手、中島太一選手に対する印象はいかがでしょうか。 「ナカジマは経験も豊富ですし、トータルMMAファイターとしてとても強い選手だと思っています。柔術もレスリングもスタンドもできる選手。何か特別に強い部分があるというわけではないけれど、トータルで強い選手です。実際、田村一聖選手にも勝っていますし、実際に彼をフィニッシュすることは難しいかもしれませんが、それだけやりがいのある相手だと思っています」 ――どんな試合展開になりそうでしょうか。 「今回は、何よりアグレッシブに攻めて行くつもりです。というもレスリング、ボクシングなどそれぞれ集中してきたので、どの分野でもアグレッシブに攻めることができる。フィニッシュに向かいたいです」 ――中島選手は日本人としては手足が長い選手ですが、相手の間合いでは戦わないということでしょうか。 「相手は長い距離で戦う選手ですが、自分はどちらかというと近い距離で戦う選手なので、相手に合わせずに、自分の距離で試合を仕掛けたいです」 ――中島選手の四つ組みの強さに関してはいかがですか。 「彼のレスリング力については全く心配していません。掴むだけなので、レスリングの技術だと思っていないです。自分の方がレスリング技術があるので、ボディロックには注意が必要ですが、レスリング面では全く心配していません」 ――初参戦当時からアグォン選手はPANCRASEタイトルを獲りたいと話していました。今回はそのベルトに近づく試合です。 「その通りです。最初に参戦したときからPANCRASEのベルトを目標にしてきました。私は現王者のISAO選手にも勝っていますし、今回勝ってタイトルに挑戦したいです」 ――PANCRASEはONE Championshipと提携を結び、王者になるとONEで戦うことができるようになりました。そのことはアグォン選手のモチベーションに変化をもたらすのでしょうか。 「ONEは長い間、戦いたいと思ってきたプロモーションです。そこで戦えるようになることはモチベーションにつながっています。でも、まずPANCRASEのベルトを獲ることが先決です。その先のステップでONEが待っていると思います」 ――日本でもアグォン選手への声援が増えてきましたが、どのように感じていますか。 「確かにファンの声援が増えているのを感じています。私は日本や日本の文化が大好きですし、ケージに入るとテンションやエナジーが上がります。そして、声援はとても嬉しいのですが、それはミユウのコーチを始めたからじゃないかなと思います(笑)。でも、自分に声援が集まってくれてるならとても嬉しいことです」 ――どんな勝ち方をしたいですか。 「試合はその場に応じて展開は変わってきますが、できればKOか一本、フィニッシュして勝ちたいです。よりアグレッシブな自分の試合を楽しみにしてください。アリガトウ!」
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