▼第8試合 メインイベント第1試合 キックルール(ヒジ打ちあり)Bigbangスーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
○駿太(谷山ジム/王者)
[判定3-0] ※49-48×2, 49-47
×宮崎勇樹(相模原Sジム/MA日本フェザー級王者/挑戦者)
駿太は2003年2月にプロデビューし、国内とタイのトップ選手を相手に渡り合ってきた大ベテラン。2019年6月に琢磨をKOしてベテラン健在ぶりを示したが、8月の安本晴翔戦、今年2月の栗秋祥梧戦と若い選手に連続KO・TKO負けを喫しており、今回は踏ん張りどころ。戦績は36勝(14KO)22敗4分。
宮崎は2018年5月のMA日本フェザー級王座決定戦で、大野貴志から下馬評を覆す判定勝ちを収め、初戴冠を果たした。2019年4月に臨んだ同王座の初防衛戦では國枝悠太に判定勝ち。同年9月のシンダム・ゲッソンリット戦ではパンチでグラつかせる場面があったものの判定2-0で敗れている。今年9月にはNJKFでWBCムエタイ日本統一フェザー級王者・大田拓真に挑戦したが、判定3-0で敗れている。戦績は11勝8敗3分。
1R、サウスポー構えの駿太にオーソドックス構えの宮崎。5R制の静かな立ち上がりから、宮崎はワンツーでの詰めから首相撲を組む。
2R、ジャブ&ローの駿太は左ヒジを狙いじりじりと詰めると、コーナーを出る宮崎はワンツのパンチで押し戻す。
3R、左ミドルを当ててコーナーに詰める駿太。右を繰り出し外に出る宮崎は右のスーパーマンパンチ、さらに右ヒザから右ストレートを繰り出す。駿太は左ミドル。
4R、ギアを上げた駿太。左右のローを効かせ、左ミドルで圧力をかける駿太。宮崎も左を打つが、すぐに駿太は蹴り返し。駿太も右ストレートを打ち抜く。
5R、詰める駿太は足を止めず。左右から右ローまで繋ぎ、左に回る宮崎を追いかけパンチを時に被弾しながらも、左ミドルを当てて前へ。最後まで前進し続け、判定をモノにした。
ベルトを腰に戻し、リング上で号泣した駿太は、「勝って勇気を与えられる試合をしたかったのですが、ほんとうにしょぼい試合をしてしまってすみません。もちろん、宮崎選手が強くてそうなったのですが、ジムでもデカいこと言ってしまって。これもキックボクシング。ちゃんと自分の気持ちを見せられるように試合を出来るようにまた戻ってきますのでよろしくお願いします」と涙ながらに語った。