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【UFC】ジョン・ジョーンズがグスタフソンに3R KO勝利でライトヘビー級新王者に。アマンダ・ヌネスがサイボーグを衝撃KOで女子初の二階級同時制覇!=UFC232

2018/12/30 04:12
【UFC】ジョン・ジョーンズがグスタフソンに3R KO勝利でライトヘビー級新王者に。アマンダ・ヌネスがサイボーグを衝撃KOで女子初の二階級同時制覇!=UFC232

(C)Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC

UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2018年12月30日(日)に米国・カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムにて「UFC 232」を開催した。 

ジョン・ジョーンズ(米国 22勝1敗)と、アレクサンダー・グスタフソン(スウェーデン 18勝4敗)がライトヘビー級王座をかけて対戦したメインイベントは第3ラウンドにタックルからテイクダウンを奪ったジョーンズがグスタフソンを抑え込み、パウンドを浴びせてKO、王座奪還を果たした。 

セミメインイベントでは女子フェザー級王者クリスチャン・サイボーグ(ブラジル 20勝1敗)が、女子バンタム級王者アマンダ・ヌネス(ブラジル 16勝4敗)の挑戦を受けて防衛戦に挑むも、開始早々にヌネスの強打を食らったサイボーグが足をふらつかせて大ピンチに。盛り返そうと気迫を見せたサイボーグだったが、そこから一気にたたみ掛けたヌネスが右オーバーハンドでフィニッシュを決め、1分とかからずしてノックアウト勝ちを収めている。女子バンタム級チャンピオンでもあるヌネスは史上初の女子ダブルチャンピオンとなり、2階級同時制覇を達成した。 

UFCは次回、日本時間2019年1月20日(日)にアメリカ・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターでUFCファイトナイト・ブルックリンを開催する。メインイベントではUFCフライ級王座をかけて、現チャンピオンのヘンリー・セフードと、バンタム級王者T.J.ディラショーが対戦することになっており、セフードが初めての防衛戦でディラショーの2階級制覇を阻止できるのか注目が集まっている。

▼ライトヘビー級王座決定戦 5分5R
○ジョン・ジョーンズ(米国)
[3R 2分02秒 KO]※パウンド
×アレクサンダー・グスタフソン(スウェーデン)

※ジョーンズがライトヘビー級王者に。

1R、先に組みにいったのはジョーンズ。シングルレッグもグスタフソンは切る。再びシングルレッグで組みつくジョーンズだが、差し上げたグスタフソンに突いたヒザが金的に。再開。左構えから左ヒジを狙うジョーンズ。かわすグスタフソンはオーソからワンツー右ロー。左右足を変えるジョーンズは少し手数を落として下がるが、左構えから左ストレートを当てる。グスタフソンも左右スイッチするとジョーンズは左ハイ。ブロックするグスタフソンにジョーンズはシングルレッグへ。そこをバックに回ろうとするグスタフソンに、ジョーンズは離れる。右のスーパーマンパンチはグスタフソン。かわすジョーンズは左ミドルを当てる。

2R、ともにオーソから。すぐに左構えに変えるジョーンズは左ボディストレート。左ロングフックも。かわすグスタフソンが詰めていく。ジョーンズが頭下げるとニンジャチョークを狙うグスタフソン右ストレート、左アッパーも。しかし、中間距離ではジョーンズは左ミドルを当てていく。ジョーンズの左ボディストレートにグスタフソンの右の開いた前手がアイポークになり中断。

再開。前蹴りから左右を打つグスタフソン。ジョーンズは大きな左を狙う。グスタフソンは回転ヒジ。かわすジョーンズだが、グスタフソンは詰めていく。サークリングするジョーンズは右の前関節蹴り。左インロー。右から左の大きなフックに下がってかわすジョーンズ。さらにジョーンズは左インロー、右アッパーと左右を角度を蹴手打つ。ジョーンズの左は肩でブロック。グスタフソンの頭が下がるとジョーンズはギロチンも狙う。さらにバックスピンも。

3R、詰めて左フックはグスタフソン。しかしジョーンズはここで長い右手を伸ばしグスタフソンの左ヒザ裏をつかむと、左手も添えてダブルレッグでテイクダウン! ハーフのグスタフソンは脇を潜りシャオリンスイープを狙うが、剥がしたジョーンズがグスタフソンの左脇をネルソンで抑え込むと、右足でグスタフソンの右手を抑えつけパウンド、パスガード! バックマウントからリアネイキドチョーク狙いからパウンドを連打し、グスタフソンの動きが止まったところでレフェリーが間に入った。

ライトヘビー級新チャンピオンとなったジョン・ジョーンズは、オクタゴンのなかでグレッグ・ジャクソンコーチほか、セコンド、チームに感謝の言葉を述べると、「パンチのレンジに入ったけどどう距離を取るかが課題だった。チームとやってきたことが出来た。グラウンドで抑え込めたのはグレイシー・バッハ柔術のおかげだ。そしてレスリングを思い出してタイミングよくできた。(ヘビー級で戦うのか?)自分のことを“チャンプ”と呼んでいるヤツがいるよね。自分も簡単にあきらめることはできない。“チャンプ”なら証明すればいい。俺はここにいいる」とDCにアピールした。

◆勝者ジョン・ジョーンズ


「MMAの最高のチームの一員として、彼らの努力やハードワーク、献身には本当に感謝している。ずっともう一度チャンピオンになることを目指してきたし、相手がどうじゃなく、個人がどうとかでもない。ベルトを取れて本当にうれしい。今はジムに戻って腕を磨きたい」 

 

▼女子フェザー級 5分5R
○アマンダ・ヌネス(ブラジル)
[1R 0分51秒 KO]※女子初の二階級同時制覇
×クリスチャン・サイボーグ(ブラジル)

1R、ともにオーソドックス構えから。サイボーグの拳を肩でブロックするヌネスは左フック! これを効かされたサイボーグにヌネスは右フックも的確にヒットさせる。サイボーグは恐れず左右で押し返すが、下がりながらかわすヌネスは右フック! がくりと崩れるサイボーグに右のオーバーハンドをしっかり顔に当てるヌネス。

右フック、左ストレートのワンツースリフォーと連打にサイボーグはまたダウンも、すぐに立ち上がりファイトへ! しかしそこにヌネスが右の角度をつけたフックを上から顔面に打ち込むと、サイボーグが後方にダウン! ヌネスは追打することなく振り向き、金網まで駆け上がって越えると、ダナと握手。

オクタゴンの中央で大の字で歓喜したヌネス。そこにサイボーグも駆け寄り、祝福。

女子初の二階級同時制覇を達成したヌネスはオクタゴンを二つのベルトを肩に走って一周!

「ダナ、殿堂入りも決まった? パートナーのニーナ(アンサロフ)に感謝してる。彼女のことを愛している。パパのようなヘッドコーチ。そして、ダン・ランバード(ATTオーナー)はどこ?」と探し出してがっちりハグした。

◆勝者アマンダ・ヌネス 

「今回の試合に向けてかなりしっかりと準備できていたし、ずっと冷静でいられた。こうなることは分かっていたわ。そう言ったでしょ。自分のことに集中して、肉体的にも精神的にも必死に頑張ってきた。この階級で自分の力強さを感じているし、よりパワフルで速さも健在。次がどうなるかは分からないわ。今はブラジルで友達や家族とお祝いしたい。姪っ子(ララ)の誕生を待っているの。この幸せを周りの人たちと共有したい。クリスは素晴らしいファイターだし、とても尊敬している。オクタゴンで彼女と戦えたことは本当に素晴らしい機会だった。彼女には心から感謝している。新たな"チャンプチャンプ"ね。前に言ったこの夢を今、達成したのね」


▼ウェルター級 5分3R
○マイケル・キエーザ(米国)
[2R 0分56秒 キムラロック]
×カーロス・コンディット(米国)

1R、大内刈テイクダウンはキエーザ! 腕十字狙いからシングルバックに回るが、コンデットは正対して立つ。左を深く差して金網に押し込むキエーザは崩してテイクダウン。ハーフのコンディットも足を戻してフルガードからヒジを突き、下から腕十字・ギロチン狙う。しっかり警戒するキエーザだが、コンディットは一瞬で腰を切り腕十字へ! 深くヒジを挟むが尻をついて抜いたキエーザはボディロックから後ろ手に右腕をロックしテイクダウン! しかし、コンディットも下からサドルロックでヒールフックへ! 回転し足を抜くキエーザにコンディットは横三角を狙いゴング。

2R、ダブルレッグ、さらにシングルレッグと怒涛の攻撃でテイクダウン奪うキエーザ。ハーフからコンディットの右腕を取り手首を掴んでキムラへ! 右手を放してニーオンでしっかり抑え込んで左手一本で背中・頭上に伸ばし、業師コンディットからタップを奪った。

◆勝者マイケル・キエーザ 

「ようやく勝ててうれしい。ここから上がっていくだけだという思いだし、今が絶好調だと思っている。今回の試合に向けてしっかりと準備した。常にサブミッションを狙っているから、もし俺の柔術をあなどっていたら最悪の結果が待っているってわけさ。かなり改善してきたし、今日はそれを見せられなかったかもしれないけど、一番大事なことは証明できた。グラウンドで俺をやるなんて無理ってこと。ウェルター級が俺の新たなホームだ。かなりいい感じだし、強さも自分の力も感じている」 

▼ライトヘビー級 5分3R
○コーリー・アンダーソン(米国)
[判定3-0(29-28×3)]
×イリル・ラティフィ(スウェーデン)

◆勝者コーリー・アンダーソン

タイトル挑戦権を得るまでトップに上り詰めるために戦い続けるのみ。俺より上位のランカーなら誰とでもやりたい。それが最速のルートだからだ。そのために必死に取り組んできたし、それを生かしたい。今回の戦略は最初から最後まで圧倒することだったけど、出だしがスローだった。フラットな状態でスタートしてギアがかかるまで時間がかかってしまったけど、今が勝負時なんだと気づいた」 


▼フェザー級 5分3R
○アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[2R 4分14秒 TKO]
×チャド・メンデス(米国)
※金網詰め、ヒジ・ヒザ、左右フック効かせパウンド

◆勝者アレックス・ボルカノフスキー

「いろんな人がこの階級でマックス・ホロウェイがやり残したことはもうほとんどないと言う。俺は次こそ自分の番だと思っている。モイカノは計量に失敗したのに試合が控えている。マックス・ホロウェイにあと1回の試練だ。俺がトップの1人であることは証明できたはず。メンデスはタフな相手だし、厳しい相手だ。全力で来るだろうと思っていたけど、それでも自分ならやり返せると思っていたし、その通りにできた」


▼ヘビー級 5分3R
○ウォルト・ハリス(米国)
[判定2-1(29-28×2,27-30)]
×アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)

◆勝者ウォルト・ハリス

「次のステップはトップ15の相手を打ち負かし、トップへの道を駆け上がり続けて願わくはタイトルをかけて戦いたい。アルロフスキーはチャンピオンだ。彼のような相手と戦う時はとにかく忍耐強く、適切なチャンスを待たないといけない。こういう試合の後はとりあえず家に帰って録画を見て、どこでミスをしたのかを確認してさらに進んでいくんだ。俺はハードな人生だったし、タフな状況に順応することは学んでいる。今は夢を生きているからうれしいんだ」 


▼女子フェザー級 5分3R
○ミーガン・アンダーソン(豪州)
[1R 1分01秒 TKO]
×キャット・ジンガーノ(米国)
※アンダーソンの左ハイでジンガーノが右目負傷

◆勝者ミーガン・アンダーソン 

キャットのリアクションの仕方でスペースを与えたようなものね。少し待った、試合はまだ続いていた。彼女は守りもしていなければ何もしていなかったから、試合を止められたのよ。今回のストップは少しおかしかったと思うし、この階級のトップにつけるだけの力があることを証明しないといけないと言うのなら、キャットと喜んで再戦するわ。もしそれが必要ないなら、今日のセミメインイベントの勝者とやりたい。サイボーグ対アマンダの試合が楽しみ。ただ2人が戦うっていうのではダメ。女子フェザー級を築き上げていかないと。今日は私たちのうち4人がこの階級にスターがいるってことを証明する日だと思っている」 


▼バンタム級 5分3R
○ピョートル・ヤン(ロシア)
[2R終了時 TKO]
×ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
※ヤンのパウンド・ヒジでアンドレージが出血

◆勝者ピョートル・ヤン

「今回の試合はトップ15のファイターと戦うし、プレッシャーを感じていた。彼は本当に強くてかなり危険だったけど、彼に対してはグラウンド・アンド・パウンドを生かせるように準備していた。試合では徐々にコントロールを握って勝利できた。次はジョン・リネカーとやりたい。タフな相手だし、彼とやれるとなったらかなりモチベーションが上がると思う。できればロシアで行われる次のイベントのメインができればいいね」 

▼ライト級 5分3R
○ライアン・ホール(米国)
[1R 2分46秒 ヒールフック]
×BJ・ペン(米国)

◆勝者ライアン・ホール

「歴史を築いたスキルのあるB.J.ペンと対戦するにあたって、とてつもなくモチベーションが上がっていた。彼と戦えたことを光栄に思っている。キャリアを通して目指してきた人だし、さらに上がっていきたい。たくさんのチャンピオンがいるけど、レジェンドは数人だし、今日はそのレジェンドの1人と対戦したから最高のチャンスだった。この階級のトップ10の誰かとやりたい。遊びに来ているわけじゃなく、チャレンジングな相手と戦うためにやっている。これで戻ってこられた。飛ぶように突き進むぜ」 


▼バンタム級 5分3R
○ナサニエル・ウッド(英国)
[3R 4分12秒 リアネイキドチョーク]
×アンドレ・イーウェル(米国)

◆勝者ナサニエル・ウッド

今回の試合で自分がただのストライカーじゃないってことを証明できた。今日は柔術を見せられたし、グラウンド・アンド・パウンドも見せられた。最高のパフォーマンスをしてボーナスを狙っている。正直、今回は楽にフィニッシュできたと思っている。最初は彼とフロアに行くつもりはなかった。第3ラウンドでそうなった時、向こうが何もできないんだと分かった。次の挑戦の準備はできている。ロンドンのカードに入ることは自分にとってすべてだから、地元で戦えるように参戦させてほしい」 


▼ミドル級 5分3R
○ユライア・ホール(ジャマイカ)
[3R 1分32秒 KO]※カウンター右フック
×ベヴォン・ルイス(米国)

◆勝者ユライア・ホール

「まだやるべきことがあるように感じている。こんなに捕まるべきじゃなかったのに、目が覚めるまで少し時間がかかってしまった。すべてハードに打ち込まれたし、向こうがノックアウトできるかもしれないことは分かっていたけど、自分の方がそれ以上にタフだとも思っていた。今回の試合はかなり気持ちが入っていたんだ。個人的なことだけどね。それをモチベーションに生かしたけど、単純に集中できない時もある。だから、ケルビン・ガステラムとキングスMMAでトレーニングすることにした。もう長い付き合いだし、ハファエル・コルデイロなら自分がもっとうまくなるべきところまでプッシュしてくれると思っていたからね」 


▼ウェルター級 5分3R
○カーティス・ミランダー(米国)
[判定3-0(29-28×2,30-27)]
×シアー・バハドゥルサダ(オランダ)

◆勝者カーティス・ミランダー

「UFCで自分なら成功できると思っていた。自分の人生で成功しなかったことなんて何もないから。予言だね。次はマイク・ペリーと戦いたい。自分の名前を挙げる手助けとなるようなビッグファイトがしたいんだ。今日はファンも家族も息子たちも来てくれていた。息子たちにはオヤジの仕事を見せないといけないからな」 


▼137ポンド契約 5分3R
○モンテル・ジャクソン(米国)
[1R 1分40秒 ダースチョーク]
×ブライアン・ケレハー(米国)
※ジャクソンは1ポンド体重超過

◆勝者モンテル・ジャクソン 

「本当にいい気分だ。ようやくUFCでの旅路が始まった感じがするし、次の試合に向けて落ち着けるような気がする。前回の試合は5日前に決まったし、まったくトレーニングしていなかった。チャンスはいつだってほしいけど、準備していなければ何にもならないから、それを学んだんだ。常に準備しておくこと。今回の結果にはとても満足しているけど、ノックアウトできるようにしたい」 

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