2020年10月17日(土)東京・後楽園ホール『Krush.118』で、Krushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に挑戦する中野滉太(POWER OF DREAM)が、7日(水)都内所属ジムにて公開練習を行った。
中野は古川会長が持つミットで、POWER OF DREAM独特の手足の攻撃が連続する動き、しっかり回り込みながらどの距離でも攻撃を当てに行く動きを見せた。
「いい感じに動けて身体も疲れてきたので調子いいのかなって思っています」と中野。改めてタイトルマッチに臨む気持ちを聞くと「タイトルマッチというよりも佐々木選手と戦うことが自分の中ではデカいので。佐々木選手に勝つための練習をして、勝った時に付いてくるのがベルトという感じなので佐々木選手に勝つことだけを考えています」と、佐々木と戦うということの方が大きいという。
「自分の中で佐々木選手はトップ選手だと思っていて、上手くて自分よりキャリアも戦績も上の選手だし、国内で強い選手たちと戦ってきています。それにKrushで2冠王。佐々木選手は自分にとって今までにないトップ選手と戦えるということで凄く楽しみですね」と、国内トップ選手と戦えることに胸を躍らせる。
「ディフェンスとカウンター、距離の間合いが凄く上手いと思います。戦略は会長に任せていて、自分は頻繁に相手の動画を見るタイプではないですが、たまに気になった時にパッと見ます。戦略は任せているので会長に言われたこと、自分で見て思ったこと、ジムの仲間たちと練習してきたことが全部合わさった時に、試合でいい結果に結びつくと思っています」と、試合に全てを集約させればいい結果につながるとする。
とはいえ、やはりベルトへの想いはある。
「いろいろな方に応援してもらってここまで来れたので。POWER OF DREAMでもやっと中量級のベルトが懸かった試合なので、ここは自分がしっかり獲って今まで応援してくれた皆さんにもジムの仲間にも会長にも、ベルトを持ち帰ってこないといけないなと常に思っています
共同生活している2人(武居由樹と江川優生)が世界チャンピオンなので、自分も早くそこへ追いつかないといけないと思いますし、チャンピオンが多いジムなので自分もここはしっかり獲ってそこに追いつけるように今回しっかり獲りたいです。
ずっと一緒にやって来た武居君と江川君がKrushのベルトを獲ってからK-1を獲ったので、自分もここはしっかりとKrushのベルトを獲ってそこからがスタートラインだと思っています。Krushのベルトを獲ってからいろいろな選手とK-1でやっていってK-1のベルトを獲る。そのためにはKrushのベルトは絶対に獲らないといけない。それくらい想いは強いです」と、Krushのベルトを獲らないと始まらないとする。
今、自信のある武器はいくつあるかと聞くと「自信がある技はないけれど、パンチは絶対に当たれば誰でも倒れると思っています。そのパンチが当たる距離に行ければ。今回は自分にとっても頭を使う一戦になるのかなっていうのがあります。何が上回っているかよりも、試合でどれくらいかみ合うかを大事にして研究しながら、倒しに行くって気持ちを持って試合をしたいと思います。距離感もそうですし、試合の間合いが凄く上手い選手なので今までの選手たちとは違うのかなっていうのは思っています」と、佐々木戦は“頭脳戦”になると話す。
「倒しに行くだけでは勝てないと思うので。しっかり頭を使う。距離感から、当たる攻撃も全て頭を使って試合に臨みたいです。自分らしさを忘れず面白い試合になればいいかなと思っています」
初のタイトルマッチということで緊張感はあるかと問われると「緊張感はあまりなくて。試合ではあまり緊張しないんです。今回は特に相手が佐々木選手、タイトルマッチということで凄く楽しみな一戦。今から凄く楽しみです。試合前はあまり緊張しないんですよね。それよりも楽しみの方が気持ち的には強くなっています」と、普段から試合で緊張しないタイプなのだという。
しかし、試合の1週間前になると夢に相手が出てくるそうだ。「夢は見ますね。これは毎試合そうなんですが、夢でいろいろ戦います。夢で相手と何回も戦って、勝ち負けを繰り返していって最終的には自分が勝って試合に臨むのが自然なルーティンになっていますね。戦い始めるのが1週間前くらいからなので。まだ全然出てきてないんですが、寝る前にいろいろ考えたりするので、そろそろそういう時期に入っていくのかなって思います」
Krushのタイトルマッチにふさわしい試合とは。中野は次のように答える。
「倒すか倒されるかっていうアツい試合がKrushのいいところだといつも思っていて。自分もKrushに出る時はKOで倒したいし、今回はタイトルマッチということで佐々木選手は凄く強いしリスペクトを持ってしっかり倒しに行きたいというのもありつつ、技術的にも面白い試合を見せられたらなと思います」と、ただ倒しに行くだけではなくテクニカルな部分でも魅せたいと語った。