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レポート

【RISE GIRLS POWER】小林愛三が雄叫びをあげる気迫のファイト、決勝は小林vs陣内まどか

2020/09/20 22:09

▼セミファイナル(第6試合) 3分3R延長1R
〇陣内まどか(フリー/元J-GIRLSバンタム級王者、元WMC日本スーパーバンタム級王者、元WPMF日本バンタム級王者)
判定3-0 ※30-28、30-28、29-28
×聖愛(魁塾/NJKFミネルヴァ スーパーフライ級王者)


 陣内は2009年デビューのベテランで現在26歳。10代で J-GIRLS&WPMF日本王座の二冠王を達成。2017年4月に怪我で戦線離脱するも、18年9月の復帰戦でWMC日本スーパーバンタム級王座戦に勝利し、3本目のベルトを獲得。タイでの試合後にまたも怪我で戦線離脱し、リハビリを経て約2年ぶりの復帰を果たす。RISEには初参戦。


 対する聖愛は関西の名門・魁塾所属の女子大生。2019年はRISE、DEEP JEWELS(KICK ルール)に参戦して勝利。今年2月にはNJKF ミネルヴァ・スーパーフライ級タイトルマッチに勝利して高校生の内にチャンピオンになるという目標を達成した。


 聖愛は前日計量にて53.5kgで1.5kgオーバー、試合当日の再計量でも53.75kgと1.75kgオーバーで規定の体重をクリアする事が出来ず。コミッショナーと審判団、対戦相手の陣内まどかサイドが協議した結果、陣内が試合を了承したため聖愛に減点1、グローブハンデが与えられての試合実施となった。


 RISE QUEENフライ級王座決定トーナメントは陣内がトーナメント勝ち上がりとなり、この試合はワンマッチとして行われる。


 1R、陣内は右ローと右前蹴りで様子を見て、右ローのダブルを叩き込む。聖愛はミドルからパンチを放ち、陣内は顔にもらうがバックステップでクリーンヒットは許さない。終盤、陣内が右フックの2連打。


 2R、陣内はパンチの連打で聖愛を下がらせると右ミドルの3連打。右の前蹴りで聖愛を下がらせ、右ローで攻めていく。陣内の右ローに右フックを合わせてヒット奪った聖愛だが、陣内がすぐにパンチを連打して前へ出て右ロー&ミドルを蹴る。


 3R、聖愛は前へ出て右ストレートを打つが、陣内はすぐに右ミドルを蹴り返す。聖愛のパンチに対して右ミドルで対抗する陣内に、聖愛もワンツーを打つ。陣内は右ミドルと右ストレートで前に出る。聖愛のパンチをもらってもすぐに蹴る陣内がヒット数でも上回り、判定3-0で復活勝利を飾った。

 マイクを持った陣内は「私事ですが約2年ぶりの復帰になりました」と言うと、こらえきれずに思わず涙。


「右足のヒザを怪我して手術をして、もう競技人生を続けられないかなというところまでいって。気持ちに身体がついていかなかったこともありますが、リングに戻ってこれました。思った通りにはう動けませんでした。復帰戦で100%で勝ちたかったんですが、減点あっての勝利ということでしたが、とにかく試合が出来てトーナメントを先に進めることができてよかったです。また今日から頑張りたいと思います」と、復活の挨拶を行った。

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