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レポート

【UFC】日本縁のファイターが続々登場! ロクサンが接戦制し、DEEP王者マルティネスは新鋭に敗れる。メインはウォーターソンが勝利

2020/09/13 06:09

▼フェザー級 5分3R
○ビリー・クアランティーロ(米国)145.5lbs/66.00kg
[3R 0分07秒 KO] ※右ストレート
×カイル・ネルソン(カナダ)145.5lbs/66.00kg

 ともにオーソドックス構え。リズムよく右ローを打ち込むクアランティーロ。ネルソンは押し込んで脇を差しに行くが、突き放すネルソン。クアランティーロは右ヒザを腹に当てる。金網まで押し込んで右を当てるネルソン! クアランティーロも右ミドルを返し、右オーバーハンド。

 2R、強いミドルを当てるネルソン。しかし退かないクアランティーロは金網に詰めて右ヒジ、さらにテイクダウンを折り混ぜる。3R、ジャブを突いてきたネルソンに、クアランティーロはその場での重いワンツー! 前のめりに倒れたネルソンを見て、レフェリーが間に入った。TUF、Contender Series 2019を経て、本戦出場のクアランティーロはこれでUFC3連勝。

ビリー・クアランティーロ「柔術だけが得意分野ではないことを証明できたはず」

「相手が試合開始と同時にアタックしてくるのは最初から分かっていた。序盤に相手の猛攻に耐えたあたりから自分のリズムになっていったと思う。第3ラウンドでは相手も完全に疲れていた。コーチからのアドバイス通り、右ストレートとかで相手を攻め崩して、最後は相手のアゴに一発決めることができた。柔術だけが俺の得意分野ではないのを証明できたはずだ。試合前から相手よりコンディショニングでは俺が優っていると分かっていた。自分のペースで慎重に戦えば相手はついてこられない。相手はKOが得意な選手らしいが、正直パンチ力はそれほどでもなかった。試合ではグラウンドでの攻撃も多少は使ったけど、最終的には打撃で勝つことができたから嬉しい。試合後はデイナにも声をかけられたしな。これでUFCは3戦無敗だ。本当にうれしいよ」

【プレリム】

▼女子バンタム級 5分3R
○シジャラ・ユーバンクス(米国)135lbs/61.24kg
[判定3-0] ※29-27×3
×ジュリア・アビラ(米国)135lbs/61.24kg

 女子バンタム級14位のアヴィラと15位のユーバンクスによるランカー対決。

 1R、ともにオーソドックス構え。いきなりの激しい打ち合い。互いにノーガードで連打すると、ダブルレッグから金網まで押し込んだユーバンクス。体を入れ替えたアビラはボディロックテイクダウン。サイドから亀になったユーバンクスのバックに回るが、左足をかけさせないユーバンクスは前に一気に落としてブザー。

 2R、声を挙げてワンツー、ボディを当てて左右連打で前に出るアビラだが、シングルレッグテイクダウンはユーバンクス。下からのアビラの腕十字・三角絞めをかついで外し、ハーフから足を抜いてサイドへ。肩固めに入るが、右手を側頭部に当ててデフェンスするアビラ。ならばとバックからフェイスロックでチョークを狙うユーバンクス。ラウンド終了間際にバックマウントから再びフェイスロックを狙う。

 3R、左右を振ってダブルレッグはユーバンクス。差し上げるアビラは突き放す。しかしなおも組むユーバンクスはボディロックテイクダウン。背中を着かせてハーフから鉄槌。右手で腰を抱き、顔面にパンチを入れる。下から三角絞め・腕十字狙いのアビラをしっかり防いでパウンドを入れてブザー。

 判定は3-0で、テイクダウン&パウンドを決めたユーバンクスが勝利。2連勝でUFC戦績を4勝2敗としたユーバンクスは「15年も柔術をやってきたからグラウンドはホーム」と自信を見せた。

シジャラ・ユーバンクス「ラウンドを取られても巻き返す力を持っていることは示せたはず」

「勝利を手に入れられればいつだって嬉しいものよ。もちろん、すごくクレイジーな出だしだったわ。相手がかかってくることは分かっていたし、最初の数秒は“確かに話はしたけど予定にはないわ”って感じだったから、ひどいスタートだったわね。でも、最初のラウンドの終盤には盛り返せたと思う。セコンドと相談して、いくつか調整したら第2ラウンドは取れたし、第3ラウンドも間違いないと思った。足に自信が持てるようになったら調子が良くなったけど、グラウンドで彼女に勝てるってことも分かっていたから、そこに戻そうって。第2ラウンドで調整したとき、彼女が急襲をしかけてきて、私はパンチをもっときつめにいこうとしていたときで、ど真ん中に打ち込んでいったら、プレッシャーをかけることができてテイクダウンのスキが生まれたの。驚きは全然なかった。何度か関節技を食らったけど、少しだけ抜け出せる部分があったから、とにかく耐えようと思って。私くらい柔術をやってきた人なら、柔術の1,000試合で接戦なんてごまんとあるし、冷静に切り返すだけよ。ちょっとでも息ができるなら落ちないわ。我慢が大事だって分かっていたし、関節技は決まっていなかったから、自分のポジションをキープして、そうしたらグラウンドアンドパウンドでいけた。いつだって試合はしたいものよ。サブミッションにトライする姿勢も少しは見せられたと思う。フィニッシュはできなかったけどね。ラウンドを取られても巻き返す力を持っていることは示せたはずよ」

▼ライト級 5分3R
○ケビン・クルーム(米国)154.5lbs/70.08kg
[1R 0分31秒 ギロチンチョーク]
×ルーズベルト・ロバーツ(米国)155.5lbs/70.53kg

 MMA22勝12敗、33歳のクルームは、日本では2016年11月の修斗で安藤達也に一本負け。2019年3月に朝倉未来とも対戦しているジョン・マカパにBellatorで判定負け。8月にはPRIDEで活躍したチャールズ・ベネットをリアネイキドチョークで極めている。ベネット戦から3連勝中だ。フェザー級を主戦場としているが、計量当日にマット・フレヴォラが負傷したため、急遽ライト級でUFCデビュー戦に臨む。

 ロバーツはMMA10勝3敗。CXF、Bellator、DW's Contender Series 2018を経て、2018年11月の「TUF」Finaleでのギロチンチョーク一本勝ちからUFC4勝2敗。2020年5月にブロック・ウィーバーをリアネイキドチョークで極めた後、20日後のジム・ミラー戦で一本負け。

 1R、右ローを当ててから右ボディ、さらに対角の左フックを死角から叩き込んだクルーム! ヒザを折って倒れたロバーツの首を獲り、ノーアームギロチンチョークへ。相手の頭を胸の中に折り畳んでタップを奪い、11回目の一本勝ちを極めた。

ケビン・クルーム「来週も戦おうと思っている」

「これをずっと待っていたんだ。人生をかけて頑張ってきた。ここにたどり着けないんじゃないかと思うくらい長くかかったけど、世界の頂点にきたぜ! 13年だ。人生そのものさ。それほどたくさんのものを持っていたわけじゃないけど、それでもすべてを捨ててきたし、ここに来るためにいろんなことを諦めてきた。こんなふうになるためにね! ジェームスが“行け!”と言うから、そうした。あのフックでとらえた。向こうが落ちて、首を差し出してきた感じ。コーチたちは“打て! 打て! 打て!”とか言っていたけど、首を取っていたから、絞め上げながら腰を入れて、相手をケージに押し込んだ。タップを引き出した気分は今まで味わった中で最高だったよ。これ以上ない物語を生きている。来週も戦おうと思っているんだ。やろうぜ! 今夜にでも体重は作れる。純粋にワクワクするし、純粋に楽しい。オクタゴンの外でも中でも、それは関係ない。俺は行くぜ」

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