▼ONEウェルター級 5分3R
○手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場)
[1R 1分14秒 KO]
×グンター・カルンダ(コンゴ/タップアウト・アカデミー)
ウェルター級では、実家の農業と格闘家の二足の草鞋を履く“ラストサムライ”手塚裕之が参戦。2019年の10月の「ONE: CENTURY」両国大会でのエルナニ・ペルペトゥオ戦の判定勝ち以来、約11カ月ぶりの試合に臨む。
手塚は「久々に試合ができるということを大変嬉しく思います。相手はアフリカの王者ということですが、インパクトのあるKOで私が勝ちます。どちらが本物のビーストか!? お楽しみに!」と真の“野獣”対決に向け、意気込みを示している。
対するコンゴの“The Beast”グンター・カルンダはMMA6勝1敗。南アフリカのカスタムバウトの「Last Fighter Standing」から「EFC」で5連勝後、2019年4月の「ONE Warrior Series 5」では、ブラジルのカルロス・プラテスの左ヒザを受けて負傷したか、その後の自身の攻撃の途中でうずくまり2Rでリタイヤ。
しかし、2019年6月の「ONE WARRIOR SERIES」第2戦では、イランのメフディ・バゲリを左ハイからのヒザ蹴りでTKOに下している。現在は日本で研鑽を積み、TRI.H studioやGENスポーツアカデミーで岡見勇信、長谷川賢、林源平らとトレーニングしている。
カルンダは、180cmの長身から基本はオーソドックス構えも、バゲリ戦ではサウスポー構えで戦い、右アッパー、左ハイも決めており、オーソドックス構えの手塚にとっては注意が必要だ。果たして真のビーストは、手塚かカルンダか!?
会見ではフェイスオフで胸を突くなど、喧嘩腰だったカルンダ。1R、オーソドックス構えの手塚に、サウスポー構えのカルンダ。前足に左ロー、右インローは手塚。さらにオーソドックス構えから左フックを狙う。カルンダは左を伸ばして入るが、そこに手塚は避けながらカウンターの左フック! もんどりうって後方に倒れたカルンダに手塚は跳び込んでパウンド、レフェリーが間に入った。
見事なKO勝ちを決めた手塚は、ケージの中で、「栃木の野生獣こと手塚裕之です! こんな中、東京で観戦いただきありがとうございます。日本のビースト、強いっしょ。日本の野生獣、よろしくお願いします」と挨拶した。