一度目のダウンを奪った後は畳みかけるようなパンチの連打で速攻KO勝ち。鵜澤(右)がトーナメントを制した
「KHAOS.11」
2020年9月5日(土)東京・新宿FACE
▼第9試合 DREAM KAHOS KHAOSバンタム級・決勝戦 3分3R・延長1R
〇鵜澤悠也(K-1ジム五反田チームキングス)
KO 2R 1分59秒 ※3ノックダウン
×大石和希(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
※鵜澤がトーナメント優勝。
バンタム級のワンデートーナメントは、小島に1RでKO勝ちした鵜澤と、高橋に判定2-0で勝利した大石が決勝を争う。
1R、サウスポーの鵜澤は多彩な蹴り技を見せて大石をけん制。大石は鵜澤が左ミドルを蹴ってくると右ローを蹴り返す。
2Rが始まってすぐ、打ち合いに行った鵜澤が左フックをクリーンヒットさせて右フックのフォローでダウンを奪う。ここから一気に畳みかける鵜澤が左ストレートから引っ掛けるような右フックでダウンを追加。大石も右フックで反撃を試みるが鵜澤の勢いは止まらず。ロープを背にした大石へ左の連打で畳みかけ、3度目のダウンを奪い、2試合連続KO勝ちでトーナメント優勝を飾った。
そして今回のトーナメントのご褒美である叶えられる“夢”は「俺は女が大好きなので。バンタム級のKrushトーナメントが決まっていて萎えていたんですが、優勝したので1週間くらい練習を休んで女遊びしようと思います。夢はKHAOSガールズ(ラウンドガール)との食事会。まあ、食事だけで終わるか分からないですが」と発表。場内からはヤンヤの喝采が起こる
鵜澤は続けて「まだまだ強くなるので次の試合を見てもらえたら嬉しいです。コロナのこういう状況で応援してくれる人たちに勝った姿を見せられてたので、これからもついてきてくれたら嬉しいです」と、さらなる飛躍を誓った。
▼第8試合 DREAM KAHOS KHAOS女子アトム級・決勝戦 2分3R・延長1R
〇森川侑凜(サポートスクールグレス)
判定3-0 ※30-28×2、30-26
×豊嶋里美(TEAM OJ)
※森川がトーナメント優勝。
女子アトム級のワンデートーナメントは、加藤にダウンを奪われながらも延長Rで逆転判定勝ちした森川と、同じく谷田に延長Rで判定勝ちした豊嶋が決勝で争う。
1Rが始まってすぐ、バックハンドブローを放った森川が打ち合いに行く。豊嶋もこれに応えて打ち合うが、豊嶋はボディへ前蹴りも連打。森川の勢いが止まったかに見え、さらに豊嶋の右をもらった直後、森川が右フックでダウンを奪う。
2Rは開始から両者ノーガードのガムシャラな打ち合い。思い切りパンチを振り回してお互いに当て合う。それが3分間続いた。
3Rもガムシャラに打ち合う両者。手を出し続ける森川のスタミナが尋常ではない。豊嶋も負けじと打ち返して何度も相打ちが見られるが、前に出る森川は手数でもヒット数でも優る。
2分3R、パンチを出し続け、打たれても打たれても前へ出ていった驚異的なスタミナとド根性を発揮した森川が判定3-0で勝利。優勝を飾った。
そして今回のトーナメントのご褒美である叶えられる“夢”は「私の夢は、殴られすぎて顔がボッコボコなんですが、一日ラウンドガールになりたいです。いいですか?」と、ラウンドガールになることだと発表。場内から大きな拍手が沸き起こった。
続けて「優勝するのが目標で夢を叶えたいと思っていましたが、1試合1試合勝つことで、応援してくれるみんな、セコンドの支えてくれる人たちの喜ぶ顔が見れて幸せに思っています」と、涙で声を詰まらせた。